BORN BY THE SEA

Scandinavian Waterproof Outfitter

1877年、ノルウェーに小さな工場が産声を上げました。商船隊の船長だったヘリー・ジュエル・ハンセンは、水しぶきに悩まされる船乗りたちのために防水作業着の生産を始めます。それからHELLY HANSEN社は次々と革新的な防水技術や快適性を高める技術を開発し、高機能ウェアのリーディングカンパニーへと成長を遂げました。
海員をはじめ、世界最高峰のヨットレースや極地探検隊、冒険家へのサポートを通じて培われた知識と経験は、今日の製品へとフィードバックされ続けています。ウェアに備わった性能は、自然の脅威と向き合い、感動を享受するためのもの — 大自然に囲まれたノルウェーには、古くから伝わる"フリルフスリフ - Friluftsliv"(ありのままの自然の中での暮らし)という言葉があります。それを体現するように、HELLY HANSENは "from ocean to mountain" というコンセプトのもと、海から山までのトータルアウトドアウェアをラインナップ。北欧生まれならではのスマートかつ高機能なウェアを送り出し、自然と共に歩むブランドとしてさまざまな提案を続けています。

現在ノルウェー本社にある創業者ヘリー・ジュエル・ハンセンの肖像画。1875年、妻と共にモスの自宅で世界初となるオイルスキン(防水作業着)を編み出し1877年に現在世界最長の歴史を誇るレインウェア会社"HELLY HANSEN"を設立する。

1886年にボトル用コルク、1921年には王冠コルクの製造を開始。この技術はライフジャケットの開発につながっていく。

織の粗い綿キャンバスに防水のため亜麻仁油を塗り込むのに使うブラシ。

1898年までは、裁断された布地を女性たちが家に持ち帰り、ミシンを使い服に仕立て上げた。縫製後、油による防水加工が施された。

1926年頃のバイヤー向け商品カタログの表紙。ギリシア神話の海を司る神、ポセイドンが描かれている。防水素材LINOXのコレクションなど掲載。

1877-1920s

船乗りのための画期的な防水ウェアを発明。ここからHELLY HANSENの歴史がスタートする。

ヘリー・ジュエル・ハンセンは、キャンバス地に亜麻仁油を染み込ませることで防水性としなやかさを両立できることに注目。この「オイルスキン」と呼ばれる生地の発明を期に、1877年に会社を設立。そして翌年のパリ万博に出展し、最優秀賞を受賞。ここから、HELLY HANSEN社の防水ウェアの先駆者としての道のりが始まります。1890年代後半から1900年代にかけて、HELLY HANSENは手工業から機械工業へとシフトし、順調にその規模を拡大。大恐慌の時代においても、王冠コルクなどの製造によって商業的成功を収めます。 そして1924年、従来の防水ウェア特有の油のべとつきを解消し、美しい光沢を持つ画期的な素材"LINOX"を開発。この革新的なウェアは、その後20年以上にわたる大ベストセラーとなります。

1950年、Microweld®熱着縫合技術による世界初のレインスーツと暴風雨帽写真。

1924年に開発された画期的な防水素材LINOX。第二次世界大戦以降もベストセラーの地位を維持したLINOXの販促ビジュアル。

コルクを浮力体に使った初期のフローティングベスト。フィット性を高めるためコルクを分割セットしていた。

1955年にはマットレス用プラスチックフォームの製造工場を設立。スウェーデン、アメリカ、カナダに輸出を開始。

多様化するレジャーウェアの需要に合わせバイク用、女性、子供用ラインナップを大幅に拡充。"HELOX"素材の紙おむつ、包装材などもあった。

1930s-1950s

次々と生み出される革新的な防水技術。高機能ウェアのリーディングカンパニーへ。

1931年に発表した、薄く軽い防水素材"Lin-O-Let"はカラフルな彩色が可能。レジャーウェアの素材に採用さたことから、ファッションとしてのアウトドアウェアの流行が始まります。
1949年にはPVC(ポリ塩化ビニール)を薄く伸ばした生地"HELOX"を開発。縫い目へのテーピング技術も導入し、100%防水のウェアが実現。
その後、プラスチックコーティング繊維 "PLAREX"による耐久性の高い作業着や、熱着縫合技術"Microweld®"による完全防水ウェアなど、革新的な製品を次々と発表。普段着からレジャー・スポーツシーン、ワーキングシーン、また子供から大人まで、さまざまなニーズをカバーし、HELLY HANSENは市場を開拓していきます。

1972年、緊密なセル構造を持つPVCフォームを発売。穴が開いても水を吸収しないため、安全性が大幅に向上した。現在も、ライフジャケットの素材として広く用いられている。

成長する石油業界からの需要に応え、1974年にサバイバルスーツの製造を開始。写真は公務中のノルウェー国王オーラヴ5世(1978年)

裏面パイルジャケットの原型ともいえる1980年代の名品、ヘリコプタージャケット。優れた防風性と保温性を備えながら、当時としては画期的な軽量化を実現。

1989年、モスに新社屋を建設中の風景。創業から100年以上、ヘリー・ジュエル・ハンセンが設立した社屋を新社屋に移転。

「ベースレイヤー」「サーマルレイヤー」「プロテクティブレイヤー」の3層を効果的にレイヤリングする「3LAYER SYSTEM OF DRESS」を発表。テクニカルな各ウェアを組み合わせることで機能の相乗効果を高める独自のスタイルを確立。

1960s-1980s

より高い快適性を求め、進化するテクノロジー。「レイヤリング」の概念が生まれる。

1961年、空気の断熱層を形成し高い保温効果を発揮するパイル生地「FIBERPILE®」を発表。これは「フリース」の元祖と言われ、一大産業を生み出すきっかけとなっています。このファイバーパイルと防水ジャケットとの重ね着が海や山での定番となり、「レイヤリング」の概念が生まれました。
1974年、水を吸わないポリプロピレン製の速乾性アンダーウェア"LIFA"を発売。1980年発表の「HELLY TECH®」は、水を防ぎながら汗の蒸れを排出する、初の"防水・透湿素材"。快適性を大幅に向上させ、アウトドア業界に大きな影響をもたらします。
そして、これらの高機能ウェアによる「ベースレイヤー/サーマルレイヤー/プロテクティブレイヤー」という3層での効果的なレイヤリングが完成し、提唱。市場に浸透していくことになります。

1990年にノルウェー南極探検隊のエクスペディションをサポート。彼らは、1911年に人類初の南極点到達を果たしたノルウェーのアムンセン隊と同じアングルで記念撮影を行った。

1851年より続く国際ヨットレースの最高峰アメリカスカップに2大会(1992、1995年)連続でオフィシャルサプライヤーとして選定される。1995、2000年に出場した「ニッポンチャレンジ」にもウェアを供給。

2006年、テクノロジーと実用性とアートデザインの融合でウォータースポーツシューズに革新をもたらしたShorehike Breatheがノルウェーのデザイン賞を受賞。

ウィットブレッド世界一周ヨットレース(現VOLVOオーシャンレース)1997-98に出場した「Innovation Kvaerner」にウェアを供給。同年、このウェアコレクションはノルウェーのデザイン賞を受賞。

2008-09 VOLVOオーシャンレースに出場した「ERICSSON RACING TEAM」にウェアを供給。全10区間のうち、7区間を勝利するという圧倒的な強さで総合優勝を果たす。

1990s-Today

スポーツの最高峰から究極のアドベンチャーまで自然の脅威の中で挑戦者たちを支え続けるHELLY HANSEN。

ヨットレースの最高峰・アメリカスカップでは1992年と1995年にオフィシャルサプライヤーに選定されたほか、「ニッポンチャレンジ」をはじめ多くのチームにウェアを供給。ワールドカップや「ウィットブレッド世界一周ヨットレース/ボルボ・オーシャンレース」などでも多くのチームをサポート。単独世界一周ヨットレース「VELUXファイブオーシャンズ2006-07」でウェアを供給した白石康次郎選手の2位フィニッシュは記憶に新しいところ。また、ノルウェー南極探検隊をはじめ、冒険家ボルゲ・オウスラントの北極・南極無支援単独行など数々のエクスペディションやアドベンチャーをサポートしています。
HELLY HANSENは、創業以来137年以上にわたり防水技術を追求し革新的な製品を開発。セーリングをはじめ、トレッキングやスノースポーツなど、自然と向き合うあらゆるアクティビティをサポートする高機能製品を提供し、世界中で支持され続けています。