登山ガイド×ウエア開発者
「山とウエア」スペシャルトーク(後編)

登山におけるウエアの大切さ、そして体温調節の大切さとは?
前編では一緒に山を登りウエアの意見やアイデアを出し合っていることを
語ってくれた登山ガイド・渡辺佐知さんと
THE NORTH FACEのウエア開発担当者・小澤由紀子さんに引き続き話を聞きました。

渡辺佐智さん プロフィール

登山ガイドからバックカントリーガイドまで四季を通じて活躍中。雑誌、テレビなど山のガイドとして出演多数。自然に関する知識も豊富。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド、JAN日本雪崩ネットワーク認定レベル2、日本赤十字社救急救命員、ウィルダネスファーストエイド90時間、富士吉田市登山案内人、尾瀬保護財団認定登山ガイド。

山の安全と楽しさは、
切り離せないもの。

渡辺:私はガイドをする一方で、登山の安全に関する啓蒙活動もしています。山の安全と楽しさは、切り離せないものだからです。楽しむ余裕があれば安全だし、安全だから楽しめることを一人でも多くの人に伝えて山を長く続けてほしい。その願いは、THE NORTH FACEさんとの取り組みにもつながっています。
小澤:山の危険度は、小さなストレスひとつで大きく変わります。岩を歩くときに汗で服が体に張り付いたり、ひらひらした部分が視界を邪魔したりすると本当に危ない。ひとつでもストレスを減らすという考えが、私たちのものづくりにはあります。
渡辺:本当、ストレスは着るものに左右されますね。山の天気や登山道の状態が良くないとき、それに輪をかけて寒さや汗がストレスになったりすると、途端にものすごい不快を感じることもあります。なので、ウエアは天気予報や風の強さから現地での気温が何℃になるか慎重に予想を立てて選んでいます。

一日に四季があるのが日本の山。
だから、光電子®が役立つ。

小澤:登山ガイドとしてウエアの脱ぎ着では、どのようなことに気をかけていますか。
渡辺:できるだけ汗をかかないことですね。ガイドをしているときは案内している方々には暑くなる前からウエアを脱いでもらい、寒くなる前に着てもらいます。
小澤:これから迎える秋冬の登山では肌に近いウエアほど重要になりますよね。
渡辺:山登りの途中でずっと脱ぎ着できず、泊まりでもしない限りずっと着ているものですから。ウエアはレイヤリングした状態で選ぶべきですが、特にアンダーウエアは体をあたためて汗を外に出す役割が大切。自然なあたたかさが続いて、水分もこもりにくい光電子のアンダーウエアは、その点よくできていて、頼りになりますね。
小澤:一日に四季があるのが日本の山で、秋の初めは特に気候の差が大きくなります。その登山を少ない服や荷物で快適に楽しんでもらうために、光電子のアンダーウエアは大いに役立てるはずです。

機能的なのに
カタチもキレイなところがうれしい。

渡辺:機能の話じゃないのですが、私は女性用アンダーウエアのカットがキレイなところを気に入っているんです。首元が美しく見えたりタイツなら足が長く見えたり、着ているだけでうれしくなります。
小澤:そこに気がついてもらえるのはすごくうれしいです。私が開発に携わってまず感じたのが、女性ならではの視点で作られたウエアが少ないこと。男性と同等の機能性は備わっていたので道具としては納得できても、着たときのスタイルや女性の体に負担をかけないカッティングなど工夫の余地がまだまだあると痛感しました。
渡辺:カタチで気持ちも変わりますからね。でも、美しい襟のカットは機能的にも理にかなっていますよ。安全と楽しさのどちらも大切にする上でも、とてもうれしい工夫です。
小澤:これからも渡辺さんにアドバイスをもらいながら、安全で楽しい登山を実践してほしいと思っています。そのことが、私たちのウエアにとって何よりの成果ですから。
渡辺:小澤さんは山に対する考え方や価値観を共有できるパートナーだと感じています。これからも、安全と楽しさを一緒に広げていけるウエアづくりを期待しています。

渡辺佐智さん プロフィール

登山ガイドからバックカントリーガイドまで四季を通じて活躍中。雑誌、テレビなど山のガイドとして出演多数。自然に関する知識も豊富。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド、JAN日本雪崩ネットワーク認定レベル2、日本赤十字社救急救命員、ウィルダネスファーストエイド90時間、富士吉田市登山案内人、尾瀬保護財団認定登山ガイド。