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        FUN to SWIN 泳ぐが楽しくなる

        子供の頃は水泳より「友達」

        Q:水泳を始めたきっかけは何ですか?何歳の頃でしたか?

        伊藤:私が水泳を始めたのは生後6ヶ月の時でした。そのころからぜんそくがありましたので両親が心配して、体を強くするためにとベビースイミングに通わせてくれたのがきっかけでした。水泳は小児ぜんそくの改善方法のひとつとして良いと言われていましたからね。水泳では規則正しく呼吸をする事が基本になりますから、それが呼吸筋を強くし、呼吸機能を発達させるのでしょう。私の場合もぜんそくで苦しく感じることは少なかったと思います。

        Q:子供の頃はどのような練習をしていましたか?そこから得られたものはなんだと思いますか?

        伊藤:小学生の時は、毎日毎日練習をしていました。どれくらいの距離を泳いで、どんな練習をしていたかなどは、あまり覚えていないのですが、友達に会うのが楽しかった記憶はあります。練習するのは、イヤで仕方がありませんでしたが、プールに行けば友達に会える、友達と遊べるという思いで通っていました。友達同士で競い合っていたことが、とても楽しかったし、そうやって少しでも速くなるにはどうすればいいか、と考えるようになってきました。

        Q:水泳をやっていて一番楽しいと思う瞬間はどんな時ですか?子供の頃に「水泳が楽しい!」と感じた経験などはありますか?

        伊藤:やはり、友達と競い合っていいタイムが出た時や、試合で結果を残せた時ですかね。そんな試合のあとはゴハンもいつも以上においしく感じるし、最高の気分でした。あとは、他の学校の友達ができたことも、水泳をやっていてよかったと思う理由です。水泳の大会などに行くと、全国からスイマーが集まっているので友達のネットワークが広がります。普通だったら会えなかったと思う友達も、水泳をやっていたから友達になれたと思います。レースのときはライバルでも、レース以外ではすごく仲が良かったりするんですよ。

        目標ができると努力も楽しい

        Q:水泳に自信を持てたのはいつですか?

        伊藤:高校生の時に国体の代表に選ばれた時ですかね。東京都の代表選手として大会に出れたときは、ようやく自分はトップの仲間入りをしたんだな、という意識が出来て、すごくうれしかったです。代表として泳いだときは、あらためて「水泳って楽しいな!」と感じたことを今でも覚えています。

        Q:効果的な練習方法、メンタル面の強化など、これからトップスイマーを目指す子供たちは何に気をつければ良いですか?

        伊藤:まずは水泳を楽しむこと。私の子供の頃のように嫌々練習をしていても、やはり上達しないですよね。水泳が楽しいなと思い始めてくると努力することも苦しくなくなるんです。自分のためにやってると思えますから。練習は自分が強くなるために必要だ、だからやりたい、と思えてくるんです。
        あとは、目標を設定してそれに向かって努力することですよね。ただ強くなりたいというよりは、次のレースでの目標タイムを設定したり、今度の大会では優勝したい!と自分のゴールを決めるのは大切なことです。

        Q:現役時代からSpeedoの水着を選んでいただいていると思いますが?

        伊藤:自分のカラダにフィットして泳ぎやすいので、好んで着ていました。私の体型に合っているというか、私の好きな締め付け感や、着用感がありましたから。気持ちの面でも信頼できる水着を着ていると、早く泳げるような気分になりました。 あと、デザイン性がとってもカッコいいと思っていました!見た目のカッコよさってやっぱり大事かなと思います。

        楽しく泳ぐために・・・

        Q:最後に、これから水泳を始める子供たちや、水泳が苦手で不安に思っている子供たちにメッセージをお願いします。

        伊藤:とにかく、一歩一歩、毎日少しずつ頑張ることです。すぐに思ったような結果は出ないかもしれませんが、あきらめずに、自分で決めた目標に向かって努力を続けてください。他の人と比べるのではなく、自分がどうなりたいかが大事。自分の道を自分で歩んで下さい。そして、何よりEnjoy swim!!!!! 楽しく水泳をしてください。

        Hanae Ito

        伊藤華英(いとうはなえ)

        1985年1月18日、埼玉県出身。ベビースイミングから水泳を始め、2000年に15歳で初めて日本選手権に出場。2004年アテネオリンピック出場確実と騒がれたが、選考会で実力を発揮出来ずオリンピック出場を逃す。オリンピックにどうしても行きたいという強い気持ちで、2008年女子100m背泳ぎ日本記録を樹立し、初めてオリンピック代表選手となる。2012年ロンドンオリンピックまで日本代表選手として日本競泳会に貢献し、2012年10月の国体(岐阜)の大会を最後に現役を引退。現役引退後、ピラティスの資格取得とともに、水泳とピラティスの素晴らしさを多くの人に伝えたいと活動中。