HISTORY

40 YEARS OF THE NORTH FACE

自然と共に歩んできた、革新と冒険の40年

2008年、THE NORTH FACEは創業40周年を迎えました。ブランド40周年を記念した展覧会のテーマである"DO MORE WITH LESS"とは、「最小限のエネルギー・物質で、最大限の機能を引き出す」ということ。私たちがものづくりの原点としている言葉です。

1968年にサンフランシスコで産声を上げたTHE NORTH FACEは、当初小さなメーカーでしたが、 まもなく発売したスリーピングバッグにより高い信頼を獲得するようになります。 高品質なだけでなく、最低何度の気温まで快適に使用できるかという「最低温度規格表示」を明記したことが反響を呼びました。 折しも、ベトナム戦争が泥沼化していた時代。物質文明中心の社会や既存価値に対するカウンターカルチャーが隆盛を極めつつありました。 鋭敏な感覚を持った若者たちは街を出て、自然へと回帰して行きます。そんな彼らのエネルギーと、 常識にとらわれないTHE NORTH FACEのスタイルが共鳴し、やがてバックパッキングブームが巻き起こります。
1970年代初頭には、20世紀のレオナルド・ダヴィンチと称されるバックミンスター・フラーとの鮮烈な出会いがありました。 そして、彼の提唱するジオデシック(大円上の2点間の最短距離からなる総三角形化)と テンセグリティ理論(真の構造は連続した張力が不連続な圧縮力を統合する相互作用〈シナジー〉からなる)に基づいた世界初のドーム型テントを開発します。 このテントは1976年、イギリス・カナダ合同隊によるパタゴニア遠征で伝説を残しています。

40年の間、私たちはスリーピングバッグやウェア、テント、バッグなどの製品づくりを通して、アウトドアの限界点を高めてきました。 「自然を模倣するのではなく、自然に存在する複数の原理感の相互作用を調整し、これまでにない新しい機能を引き出す」 フラーが唱えた"デザインサイエンス"の理念は、幾人かの経営者に受け継がれ、いまもブランドの根底に息づいています。

「人類は地球のために成功するようにデザインされている」とフラーは言います。
自然と宇宙の関わり方が直視されている今、"デザインサイエンス"の概念に触れていただくために"DO MORE WITH LESS"展は開催されました。
次の世代に正しい自然との関わり方、人との関わり方、ものを大事にする気持ちを伝えて行くこと。それがTHE NORTH FACEのミッションです。

1966

Sierra Parka

1966年、ダウンパーカの原形ともいえるシェラ・パーカを発売。 これはいまだにほとんどそのディテールを変えず、世界中で膨大なコピー商品も生み出しています。

From the first, The North Face was known as the place to go for quality goose down outerwear. The North Face Sierra Parka becamtt 1970's. A descendent of the original Sierra Parka is still in the line today.

1975

Oval Intention Tent

そして1975年、アウトドア・イクイップメントの常識をもっとも大きく変える製品を発表することになります。 世界初のドーム型テント「オーバルインテンション」です。 最小の面積で最大の容積と強度を得られるこのドーム型テントは、建築家にしてデザイナー、 さらに哲学者の顔も持つリチャード・バックミンスターフラー博士が提唱するジオデスィック(測地線)ドーム理論を具現化したもの。 「生物の卵はすべて球形。これは球が外部の力に対して最も強い形だからにほかならない」。 奇しくもこの理論を立証する出来事が発売の翌年に起こります。

Baced on R.Buckminster Fuller's theories, the Oval Intention was the first geodesic back packing tent, and started a revolution in tent design that would change the industory forever. The North Face developed shock-corded flexible, aluminum alloy tent poles, today an industory standard. The trianglulated design configured the poles along the most economical vectors of stress, providin the exceptional strength-to-weight ratio inherent in geodesic design. All North Face tents are descendents of this breakthrough design.

1976

Back Magic

1976年、イギリス・カナダ合同隊によるパタゴニア遠征で、同隊は時速200kmとも伝えられる暴風雪に遭遇。 従来のテントがことごとく吹き飛ばされていく中でこのテントだけが飛ばされず、隊員たちの命を守り抜いたのです。 その後のテントの主流がドーム型に一変したのは日本のキャンプ地を見てもおわかりの通りだと思います。 さらに1976年、史上初めてのフレームパック「バックマジック」がデビュー。 これはアルミ合金製のアウターフレームを持ち、腰に当たる部分に強化樹脂製のフレキシブル・サスペンションを備えた、 いわばサスペンション付きパックの始祖となるもので、フィールドでの行動を自由にするこの画期的なアイデアは、 当時の世界的なバックパッキングブームの中、熱狂的な歓迎を受けたのでした。

Introduced in 1978, the Back Magic offered an innovative approach to rigid frame pack design. A stiff yet flexible nylon "joint" was incorporated into the alminum frame, just above the hip belt. The joint would flex with the independent, opposing motions of hips and shoulders, providing an exceptionally comfortable carry.

1985

Mountain Jacket

スリーピングバック、ウェア、テント、パック。 そのいずれもに伝説とささやかれる機能を持ち、アウトドアの限界を高めてきたザ・ノース・フェイス。 しかし私たちは過去の栄光に甘んじてはいません。開発された当時と現在のベストは違うこともありえるのです。 だから私たちが考えているのは、常に機能を追求し「今ベストであること」だけ。 ザ・ノース・フェイスの革新と冒険は、決して止まりません。

Since its introduction in 1985, the Mountain Jacket remains a staple of the serious outdoors person. The Mountain Jacket soon spawned the development of the Expedition System, a complete line of cold-weather clothing, and set the rigid design standards for all North Face outerwear.

2008

40th Anniversary

2008年、ザ・ノース・フェイスはブランド40周年を迎えました。
スリーピングバッグやテント、バックパックを製作し、70年代初めには、 20世紀のダヴィンチと称されるバックミンスター・フラーと出会うことで、 ジオデシック理論とテンセグリティ理論に基づいたドームテントを開発します。 そこから学んだ「デザインサイエンス」の理念は、いまもブランドの根底に脈々と息づいています。