
以下、2隊のサポートが決定。
![]()
国・山名:インドネシア西カリマンタン州 バトゥダヤ
遠征期間:2012年8月~9月
メンバー:小阪健一郎(23)、高柳傑(24)、大藪皓平(22)、大部良輔(23)
計画の特徴:
未踏の大岩壁バトゥダヤの初登攀。
パーミッション、アプローチ等の情報が皆無でジャングルの奥に聳える大岩壁に取り付くまでも冒険。
![]()
国・山名:インドヒマラヤ 未踏峰L10(6,165m)
遠征期間:2012年8月15日~9月28日
メンバー:大堀泰祐(22)、三井健生(23)、高山智之(21)、飯田祐一郎(21)、久保田真平(21)
計画の特徴:
学生のみで行う未踏峰への挑戦。
近代化の波が押し寄せ変わりつつあるラダック地方の環境や暮らしを見る学術調査も行う。
該当なし。
![]()
◆馬目 弘仁氏
インドネシア西カリマンタン州・未踏の大岩壁バトゥダヤ」そのタイトルだけで十分、という感じです。
私自身とても興奮させられました。
目的地にたどり着くまでにも多くの困難がありそうです。
そして行く手には熱帯の密林の奥にそびえる大岩壁が待ち受ける・・・まさしく冒険ですね。
いったいどんなクライミングになるのでしょうか。ドキドキしますね。
この山行は、今後の資料としても大きな価値を持つでしょう。
岩壁には未発見の貴重な生物がたくさん生息していそうな気がします。
そういったクライミング以外の新たな出会いの意味でも興味は尽きません。
大いに期待しております。
◆佐藤 裕介氏
インドネシアにある800m未踏の岩壁を登る。パーミッション・アプローチ含め情報は一切無し。
資料には遠景から写された岩壁がジャングルの奥に見えていた。
ブッシュらしき影をつないだ弱点と想定しているルート候補が書き入れてあったが、実際には岩壁の下に立ってみなければ何も分からない事を、審査員も計画者も気づいている。
いったい彼らに待っているのはどんなドラマなのだろうか?
そもそも取り付まで、辿り着けるのだろうか?
熱帯地域特有の病気になりやしないかなあ?
今回、応募して頂いた中で一番、ワクワクさせられる計画でした。
正直、自分も一緒に言ってみたいとも思いました。
情報がない岩壁を目指し手探りで向かって行こうとしている彼らは未知に臆するのではなく、それを楽しむという感性を持っているのだと思います。
こんな計画と挑戦者を僕は待っていました。
思いっきり楽しんで来て下さい!そして、ちゃんと帰ってきてお話聞かせて欲しいと思います。
![]()
◆馬目 弘仁氏
応募のコメントにあるように、「学生だけで」組織された登山隊というところに大きな意義を感じます。
思考錯誤の連続のなかで、自らが判断し行動すること。
そこに登山の醍醐味があるように思っております。
この遠征登山ではそのことを存分に味わうことができるのではないでしょうか。
未踏峰を選んだというセンスにはとても好感をもちました。
しかも、行きと帰りのキャラバンコースを変えるところもいいですね。
たしかに大いなる冒険とは言い難いかもしれません。
しかし、無謀ではない目標設定としっかりした登山計画は初のヒマラヤ登山経験として評価できます。
この登山を通して登山者として、人として成長していただきたいと期待します。
遠征登山には上手くいかないことがつきものですが、高いモチベーションを維持しながらおおらかな登山をしてきてほしいと願っております。
◆佐藤 裕介氏
高所の経験の無い若者達による6165mの未踏峰への試み。
情報の少ないインド・ラダックを選び周辺の調査を含めた計画に興味を惹かれました。
中々、1週間以上の行程となる苦労の多そうなアプローチでBC入りする計画なのに、バックキャラバンは反対側に進路を取り更なる未知を解明しようとする姿勢は素晴らしいと思います。
メインとなる未踏峰L10は、本格的な登攀が出てくるような難峰ではなさそうですが、初めて高所に行こうとしている彼らにとってよい経験となるはずです。
この年代で、自分達で計画・パーミッションその他、雑多な手続きをこなし未踏峰への登山を行うことは、この後の更なる遠征を行っていく為の貴重な経験となると思います。
![]()
◆平山 ユージ氏
今回フリークライミングの部門では2隊の応募がありました。
応募数は始まってみないとわからないとは思っていたものの応募が少なかったことがちょっと残念です。
まだまだ説明不足だったのか?
それとも外岩への興味そのものが小さいのか?
はたまた、みんな恵まれた環境で支援プログラムに頼らなくても遠征には行ける若者が多いからなのだろうか?真実はわかりません。
そして早速、手元にある2隊の応募に目を通させて頂いきました。
応募はいずれも高難度のグレードを実現することが目的でした。
その内容を見て僕は「新しい発想」や「面白そう」と言う感覚を感じることができませんでした。
確かに高難度を目標にし登ることはもちろん否定しません。しかしクライミングの魅力とは?面白さとは?と考えて行くと「何か」が物足りないのです。
その「何か」に「新しい発想」が無限大に広がっていると僕は思うのです。
世界中には無限に岩があると思います。
そこをどうやって何を目的として遠征するのか発想を広げ深めて頂きたいと感じました。
しかし、初めてのこの試みにチャレンジして頂いたこの2隊には感謝しています。
応募頂き本当にありがとうございました。
次回もう一度、内容を深めあらためてチャレンジして頂きたいと思っています。
![]()
|
このプログラムは、日本のアルパインクライミングシーンを牽引してきた馬目弘仁氏の発案に、世界のフリークライミングシーンをリードする平山ユージ氏(ともにザ・ノース・フェイス グローバルアスリート)が共鳴し、実現しました。ザ・ノース・フェイスのテーマである“Never Stop Exploring“(あくなき探求)を体現するような世界へ向けた冒険的クライミングを計画する若いクライマーに、資金的・物資的な支援を行うことで、クライミング文化のさらなる発展と挑戦する精神の大切さを伝えることを目的としており、年一回、継続していく予定です。 ◆応募資格 ◆支援内容 ◆選考委員 |
|
選考委員のプロフィール
・馬目 弘仁氏
1969年3月1日生れ、福島県いわき市出身。
独自のスタイルで日本の冬壁の可能性を追求し“Japanese Style”を提言する。
2006年、4度目の挑戦でメルー峰シャークスフィンを攻略。2008年、テンカンポチェ峰北東壁初登攀。
2008年よりWCMを主催、世界に誇る日本アルパインクライミングシーンの活性化に大きく貢献。
・佐藤 裕介氏
1979年12月25日生れ、山梨県出身。
アルパインクライミングの価値を追求しワールドクラスで活躍する日本のエース。
2008年春、デナリ継続登攀、米クライミング誌ゴールデンピトン賞受賞。2008年秋、カランカ峰北壁初登攀。
ピオレドール・アジア受賞。2009年春、ピオレドール受賞。夏、スパンティーク ゴールデンピラーを第三登。
・平山 ユージ氏
1969年2月23日生れ、東京都出身
芸術的なクライミングスタイルで世界を舞台に活躍するトップクライマー。
2度のワールドカップ総合優勝、ヨセミテ、ビッグウォールのオンサイトトライ、ハードルートオンサイト等、輝かしいキャリアは数え切れない。
2008年エルキャピタンノーズスピード記録更新。 09年コブラクラック第6登。