THE NORTH FACE MY FIRST CLIMBING

はじめてのクライミング

クライミングとは「登る」遊びや
スポーツ全般のことを指しますが、
一般的には手足を使って岩を登るロッククライミングを
イメージすることが多いです。

そのロッククライミングを手軽に体験できるのが、
近年人気を集めているクライミングジム。
インドアクライミングには、
ホールド(壁に設置されたカラフルな突起物)を
使って登る『ボルダリング』、
15mほどある壁を登る速さを競う『スピードクライミング』、
壁にセットされているクイックドローに
ロープをかけながら登る『リードクライミング』などがあり、
このうち初心者でもはじめやすいのが『ボルダリング』です。
まずはジムで壁を登る感覚を掴み、
岩場にトライしてみましょう。

はじめてのクライミング

THE NORTH FACEがお届けする MY FIRST SERIESは、
女性が楽しめる山遊びを提案します。

indoor

Step 1快適なジムの選び方

はじめてのジム選びに悩んだときは、 居心地のよさを基準に探してみるのもいいでしょう。 モチベーションが上がる空間であるかどうかが大切です。

レディースデーがある

レディースデーがある

ジムによってはレディースデーを設けているところもあります。気兼ねなく参加できることはもちろんですが、そこでクライミング仲間ができる可能性も。お互いに声を掛け合うことで、難しい課題にもトライできるようになります。

通いやすい立地

通いやすい立地

クライミングに続けて通うには、職場や自宅の近くにあるジムを見つけることがポイントです。普段はまっすぐ帰っていたところを、仕事帰りにひと登り。全身を大きく動かせば気分もリフレッシュ! 課題に向き合うことで頭の中もクリアになります。

アメニティが豊富

アメニティが豊富

クライミングは汗をかきにくいスポーツなので、ひと登りしてから友達と出かけるといったことが気軽にできます。アメニティが充実していれば、ちょこっとメイクを整えて待ち合わせ先へ。時間を有効的に使えるようになります。

初心者用の壁がある

初心者用の壁がある

どのジムにも初級レベルの課題は設定されていますが、そのなかでも、上級者と交わらない簡単な壁があると安心してトライができます。「できた!」という成功体験を積んでいくと、ぐんぐん上達して楽しくなります。

インストラクションが丁寧

インストラクションとは、ジムスタッフによる事故防止のためのルール説明と、登り方のレクチャーのこと。右も左もわからない初回は、丁寧に教えてもらいたいもの。わからないことが気軽に聞けるジムは信頼できます。

おすすめジム

【入間/埼玉】 Climb Park Base Camp

Climb Park Basr Camp

THE NORTH FACEアスリートでもある、プロクライマー・平山ユージさんがプロデュースを務めるジム。日本でもトップクラスの広さを誇り、ボルダリングエリアやルートエリア(ロープ)はもちろん、ショップ、休憩室、貴重品ロッカーなどの設備も充実。未経験者に向けた「体験クライミング」もあり、初心者も気軽に足を運べる。

  • 住所: 〒358-0002 埼玉県入間市東町7-1-7
  • 電話: 04-2968-3818
  • 営業時間: 平日12:30~22:30/土10:00~21:00/日・祝10:00~20:00
  • 定休日: なし。但し臨時休業あり

【愛知・静岡】 THE NORTH FACE/ClimbingJAM

THE NORTH FACE/ClimbingJAM

東静岡・焼津・浜松の静岡県内に3店舗展開するボルダリング専門のクライミングジム「Climbing JAM」が2019年名古屋・栄にショップとボルダリングジムを融合させたTHE NORTH FACE/ClimbingJAM名古屋店をオープン。クライミングの前後に買い物も楽しめる。これまでの各店舗同様レディースデイがあり、女性更衣室のアメニティなど女性に嬉しいサービスが充実。初めての方でも少しづつ上達できるシステム「ビギナーサーキット」もあり、安心して楽しめるだけでなくステップアップもバックアップ。一緒に上達を楽しむクライミング仲間を見つけやすい。

  • 住所: 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-27-1 SAKAE PLACE 3F
  • 電話: 052-211-7878
  • 営業時間: ジム12:00〜23:00(土日祝10:00〜21:00)ショップ12:00~20:00
  • 定休日: なし。但し臨時休業あり

全国のおすすめクライミングジムリスト

北海道

  • NAC 札幌店
  • 〒003-0003 札幌市白石区東札幌3条1丁目1号
    イーアス札幌 Aタウン1F
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東北

  • JAZZY SPORT MORIOKA THE STONE SESSION
  • 〒020-0124 岩手県盛岡市厨川5-13-48-4
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  • Climbing & Bouldering Zi;BOX
  • 〒984-0032 宮城県仙台市若林区荒井字畑中31-1
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北信越

関東

  • Climbing Gym ZE-RO 宇都宮店
  • 〒321-0901 栃木県宇都宮市平出町3726-1
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  • Climbing Gym ZE-RO 宇都宮下栗店
  • 〒321-0923 栃木県宇都宮市下栗町753-1
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  • ROCKY 印西店
  • 〒270-1335 千葉県印西市原1-2 BIGHOPモール棟 2F
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  • ROCKY つくば阿見店
  • 〒300-1159 茨城県稲敷郡阿見町本郷3-1-1
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  • DOGWOOD Climbing Gym Takatsu
  • 〒213-0032 神奈川県川崎市高津区久地2-16-1
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  • Bouldering Gym Share
  • 〒230-0022 神奈川県横浜市鶴見区市場東中町12-2アルプス5号館1F
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東京

  • DOGWOOD Climbing Gym Chofu
  • 〒182-0025 東京都調布市多摩川 1-26-3
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  • FISH&BIRD FUTAKOTAMAGAWA
  • 〒158-0094 東京都世田谷区玉川2-24-1
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  • PLAY
  • 〒196-8533 東京都昭島市田中町 610-4 MORIPARK Outdoor Village内
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  • ROCKY 新宿曙橋店
  • 〒162-0066 東京都新宿区市谷台町14-6 信川ハイツB1
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  • ROCKY 品川店
  • 〒108-0075 東京都港区港南5-4-38 松岡品川埠頭ビル103
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東海地方

  • Climbing JAM2 浜松店
  • 〒435-0048 静岡県浜松市東区上西町1020-1 浜松プラザ フレスポ内
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  • Climbing JAM 静岡店
  • 〒422-8005 静岡県静岡市駿河区池田128-1
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  • THE NORTH FACE/ClimbingJAM 名古屋店
  • 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-27-1 SAKAE PLACE 3F
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関西地方

  • Climbing Gym & Proshop CRUX KYOTO
  • 〒601-8005 京都市南区東九条西岩本町10-2 B1
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  • Climbing Gym & Proshop CRUX OSAKA
  • 〒564-0052 大阪府吹田市広芝町16-9
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  • MINORITÉ BOULDER+LOUNGE
  • 〒589-0001 大阪府大阪狭山市東野西2-827-1
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中国地方

四国地方

九州地方

  • CLIMBING GYM & SHOP OD KOKURAEKI
  • 〒802-0001 福岡県北九州市小倉北区浅野1-1-1
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  • Bouldering Gym HOAHOA
  • 〒812-0007 福岡県福岡市博多区東比恵2-19-5-1F
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  • Kironico Boulder Park
  • 〒891-0131 鹿児島県鹿児島市谷山港3-4-11
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沖縄

Step 2はじめる前の準備

着るものについて

ボルダリングの道具はほとんどが レンタル可能であるため、 仕事帰りにふらっと立ち寄れるのが魅力のひとつです。 吸汗速乾性があり、動きやすいウエアであれば あとは自由にスタイリングが楽しめます。

着るものについて

A トップス

全身を使って登るため、伸縮性のあるウエアを選ぶのが基本。ベーシックなTシャツはもちろん、タンクトップやキャミソールでもOK。選択肢が広いぶんウエア選びも楽しい。

B パンツ

ホールドは表面がヤスリのようにザラザラとしているため、動きによってはひざ下などを擦りむくことも。よってはじめは長ズボンがベター。ストレスなく開脚できるクライミング用を選ぼう。

POINT 爪は切っておく

長い爪はホールドを握るときや、登っている途中で落ちた場合に引っかかって割れてしまう恐れあり。手足ともに切っておこう。

POINT アクセサリーは外す

ホールドに引っかかると怪我のリスクが高まり危険。ネックレスやブレスレット、大ぶりなピアス、時計などは外しておこう。

そのほかに必要なアイテム

チョーク&チョークバッグレンタルOK!

チョーク&チョークバッグ

手指が汗で滑ってホールドから落ちるのを防ぐチョーク。粉末、液体、ブロックタイプなどがある。こちらもジムでレンタル可能。

クライミングシューズレンタルOK!

クライミングシューズ

靴の中で指先が少し曲がるぐらいの、小さめサイズを選ぶのが理想。どのジムでもレンタルが可能なので、行くときは手ぶらでOK。

ソックス

ソックス

レンタルシューズは靴下を履くのがマナー。靴下のレンタルはないので、自分で準備をしておこう。薄手のものが理想。

おすすめのコーディネート

Step 3覚えておきたいワードと遊び方

まずはここを押さえておこう

ここではクライミングの基本的な遊び方や、 ホールドの名前・壁の種類をご紹介します。 用語を覚えておくだけで、 クライミングより身近になります。

オブザベーションをする

いわゆる「イメージトレーニング」のこと。登り始める前にこれから進むルートを確認し、どの位置に手足を置き、どのように登るかを頭の中で描きます。

スタートは指定の位置から

「S」と書かれたテープが貼られたホールドに両手をかけ、指定のホールドに足を乗せた状態からスタート。同じテープカラーを辿って登っていきます。

三点支持を意識する

三点支持を意識する

ホールドを握る手を頂点、両足を底辺として三角形を作ります。この三点支持が崩れないように意識しながら移動すると、スムーズに登ることができます。

ゴールは両手で

ゴールを示す「G」のホールドを両手で握ればクリア。壁の高さは5m近くあるためゴール後はその場から飛び降りず、安全な高さまでホールドを使って降りましょう。

ホールドの種類

ガバ

ガバ

文字通りガバッと持てるホールドで優しい課題に多い。力を抜いて指をかけるのがコツ。

カチ

カチ

指先だけが引っかかる薄いホールド。腕の力に頼ることができないため、重心は脚へ。

スローパー

スローパー

丸みを帯びた形状で、指を曲げて掴むことができない。手のひらを添えて、抑えるように持つ。

壁の種類

スラブ

スラブ

90度以下で緩やかに奥側へ倒れている壁。足の使い方とバランス感覚が攻略のコツ。

垂壁

垂壁

90度に立つ垂直の壁で、初級から上級まで幅広く課題が設定されているのが特徴。

オーバーハング

オーバーハング

90度以上手前に倒れている壁。腕力とともに、体勢をキープする体幹の強さが試される。

ルーフ

ルーフ

180度逆さになり、天井を伝うような壁。身体を支えるには体幹の筋力がかなり必要。

outdoor

Step 1アウトドアボルダリングの楽しみ方

アウトドアのクライミングでは、 岩と向き合う以外の時間にも たくさんの楽しみが詰まっています。 周辺の山を散歩したり、コーヒーを飲んだり、 ゴロンと横になってみたり。 各岩場のルールを把握しながら クライミングを通して自然を満喫しましょう。

CLIMBING
COFFEE
BOOK
CAMP

まずは「トポ」を読んでみよう

アウトドアボルダリングには 専用のガイドブックがあります。 「トポ」と呼ばれるルート集には、 岩場までのアクセス方法をはじめ、 ローカルルールやマナーといった 基本情報が書かれています。

ノース岩
  課題名 グレード コメント
12 ミッドナイトクライミング 1級 このエリアのマスターピース的課題
13 弥生スラブ 初段 右のカンテを使うと2級
14 ロンリートラバース 4級 左手カチ、右手は顕著なアンダーでスタート
15 樹木は大切に 3級 下地は悪く高さはあるが、達成感のある良課題

課題名

ex. ミッドナイトクライミング、弥生スラブ

初めてそのルートを登った人(初登者)が課題名をつけられる。クスッと笑える名前もあり、課題名を読むだけでも楽しい。

グレード

ex. 初段、1級

いわゆるレベルのこと。数字が小さくなるほど難度が上がり、初段以降は上級者でもクリアするのが難しい。

コメント

ex. このエリアのマスターピース〜

初登者による登り方のコツやアドバイス、注意点が書かれている。登る人の体格によって、登り方が異なることもある。

Step 2はじめる前の準備

着るものについて

自然の中で遊ぶときは、 自分の身を守るための準備が必要です。 必要最低限の道具をしっかりと揃えて、 岩場へ繰り出しましょう。

着るものについて

A 帽子

岩を登るときは小石などが落ちてくることがあるため、頭を保護する意味で帽子を用意しておきたい。日除けや汗止め効果も。

B トップス

インドア同様、吸汗速乾のあるものを。天気や気温に合わせてTシャツ、タンクトップ、キャミソールなど好みでチョイス。日焼け防止や肌寒いときの羽織ものとして軽いアウターを一枚用意しておくといい。

C パンツ

スムーズに開脚できるクライミングパンツがベスト。そのまま移動やキャンプできる街着に近いデザインだとなおよし。

POINT
移動用のシューズを用意しておく

クライミングシューズは指先が窮屈なので、そのまま歩行するのは困難。休憩時間用のサンダルや移動用のトレッキングシューズ、またはアプローチシューズを用意しておこう。

そのほかに必要なアイテム

マイシューズ

マイシューズ

岩場ではレンタルができないため、マイシューズを準備しておこう。はじめはソールの形状がフラットで、硬めのものを選ぶのがおすすめ。

マット

マット

登るルートの落下点になりうる場所に敷き、着地の衝撃や怪我を防ぐアイテム。岩場近くの山荘で貸し出している場合も。

ブラシ

ブラシ

岩のチョークを落とすためのブラシ。高い場所に届く長いタイプのものと、歯ブラシのような短いタイプのものがある。

チョーク&チョークバッグ

チョーク&チョークバッグ

松ヤニを含む液体チョークは固まりやすく落ちないため、岩場では禁止。炭酸マグネシウム100%のものを選んで。

救急セット

救急セット

外遊びには怪我がつきもの。救急セットとして消毒液、テーピング、ハサミ、ガーゼ、虫除けスプレーなどを用意しておくと便利。

おすすめのコーディネート

Step 3知っておきたいルールと遊び方

まずはここを押さえておこう

岩場はインドアと違い、 手足を置く場所も登るルートもある程度自分次第です。 だからこそはじめに登り方の基礎と ルールを抑え、気持ちよく岩と向き合いましょう。

オブザベーションをする

インドアクライミングと違って進むルートが明確ではありません。岩に近づいて凹凸を見つけ、自分なりの動きをイメージしましょう。

つま先重心で足を使う

岩の凹凸に爪先を引っ掛け、足先に体重を一気に乗せて踏み込むのがコツ。躊躇していると筋力が消耗してしまうため、足を信じて勢いよく上がりましょう。

マントルをマスターする

マントルをマスターする

両手でホールドを掴むインドアのゴールとは違い、岩の上に乗り上がるまでが一連の流れ。この乗り上げる動作を「マントルを返す」といいます。

マナーとルール

岩場にはそれぞれの場所ごとに ルールやマナーが存在します。最初は必ず その岩場をよく知る経験者と行くようにしましょう。

スポットに入る

スポットに入る

登っている人が不意に落ちた際にマットから飛び出るのを防ぐために、仲間は下でサポート。これを「スポット」といいます。

ルートかぶりを防ぐ

ルートかぶりを防ぐ

同じ岩で他のクライマーが登っていることも。その人がトライしようとしているラインと被らないよう必ず確認しましょう。

掃除をして帰る

掃除をして帰る

岩場は自然の一部なので、遊んだあとはブラッシングでチョークをしっかりと落としてから移動するのがマナー。

はじめてのクライミング MY FIRST “CLIMBING”
FOR WOMAN

Photo: Shinpei Koseki
Model: Koharu Urawa
Illustration: Kenro Shinchi
Edit & Text: Yumi Kurosawa
Design: Natsuko Yoneyama
Supervise: Akiyo Noguchi