VOL.5 はたらくひと
ディレクターの大坪です。このプロダクトノートはWEB STOREの商品コピーやテキストではなかなか伝えきれないこだわりや想い、背景にあるストーリーや苦労話、開発秘話を披露してくださいと依頼されて、もちろん!望むところだと、語り出したらページにおさまらないので覚悟してくれたまえ。と息巻いていたのですが、腰を据えて書こうとすると格好つけようとしてしまっているのかどうにも筆が進まない。元々物書きではないので当然なんですが、そういえば仕事における多くの文章はスマホで移動中に書いている。電車や飛行機、カフェや公園のベンチ。歩きスマホは危険なのでもちろん控えていますが、外へ出て歩きながら考えようと、思い立って表にでたら寒空の11月末でした。
師走は暦の上で12月のことを指しますが、私は年中走り飛び回っている気がします。リモートワークが進んで在宅ワークが増えた方も多いと思いますが、私はむしろ会いたい人にいつでも会いにいけるようになり自宅やオフィスから外に出ることが増えました。糸や、生地や、加工や、縫製工場、そして販売の売場。現地現物現場のコミュニケーションがよりとりやすくなったと感じています。一方で各々が個別に活動する自由度が高まったものの、皆が一堂に会する機会は少し減った気がします。学生時代はラグビー部だったのですが『集散』がとても大事で、個々が単に走り回るのではなく攻守の切り替え、個から集、集から個へ繋ぎ、点から線、線から面へと変容していくことが重要です。その考え方はビジネスやそして私達のものづくりとも共通しているなと感じています。
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そんな躍動する『はたらく人』に向けて作ったのが今回ご紹介するRABIのセットアップです。実は前回ご紹介したKAIYOSEと全く同じメカニカルストレッチのSOLOTEXで作っているので、スポーツウェアのウィンドアップと遜色ない。デザインこそビジネスシーンに最適なジャケットパンツスタイルですが、これを着て走ったりトレーニングすることは実は可能なのです。
静止した状態、立位の状態でいかに美しく仕立てるかが一般的なテイラードジャケットとパンツに求められる一番重要な要件ですが、RABIは静止ではなく運動、立位だけでなく腕や足を動いた状態を捉えてデザインしています。私たち人間は動きますが、洋服は動きません。本当は動かないけれど、まるで人間の動きに追従してくれるようなセットアップを作ることができないか。身体にフィットをするというのは単にサイズ感やシルエットが良いということではなく、私達の動きにフィットすることをイメージしています。シワになりづらくコンパクトにもなるので、出張などにもおすすめです。旅程にも追従してくれるというのは言い過ぎでしょうか(笑)
食パンをくわえて新聞片手にバス停まで走るスーツ姿のサラリーマンというのが私が社会人になったばかりの頃の『はたらく人』の姿でしたが、今はワイヤレスイヤホンでポッドキャストを聞きながらバスの中でスマホに原稿を打ち込み颯爽と駆け出していく。そんな『はたらく人』をイメージして作りました。







