VOL.3 ポケッタブル
一年ぶりの欧州出張の飛行機でこれを書いています。今朝バタバタと荷物をまとめて出発する私を見て妻が、本当にどこにいくのかわからないくらい荷物が少ない、と苦笑いしていました。荷物を少なく小さくすればするほど、軽ければ軽いだけ人は遠くへ長く行ける。アウトドアスポーツでは当たり前の考え方ではあるのですが、ビジネスや旅行も同じくだと私は考えています。例えば私はマイルールとして、スキーの板やゴルフクラブなどの遊び道具や、印刷物や生地スワッチなどの仕事道具など、やむを得ないものを除いて基本荷物は預けず機内持ち込みできるものに限っています。到着した空港で荷物が出てくることを待つこともありませんし、国際線は手違いで預けた荷物が届かないなんてことも珍しくない。海外であれば歴史ある古い石畳や、舗装されていない道路も多く、ホイール付きのキャリーバックを引きずるにはとても難儀だなと感じます。
では旅に最適な荷物とは。当然緯度軽度が変われば気温も湿度も日照時間も変わる。室内外の気温差や出発前後の環境差に身体がフィットせず体調を崩す方も少なくありません。もし寒かったら、もし雨がふったら、もし日差しが強かったら。毎日通う道とは異なるので悩みや心配はつきないと思います。ビジネスであれば、私の場合はオフィスで商談することもあればフィールドワークで一日に何万歩も歩き続けることもあります。出張先では現地の方と会食をすることも少なくないですし、懇親会が続いた重たい身体をリフレッシュさせたいと思うと早起きして軽くジョギングしたり、ホテルにジムがあればストレッチをしたり身体を動かしたい。そう考えて必要な要件に必要なものをそれぞれ準備していくと荷物はどうしても増えていくのですが、着るものであればウェアリング・レイヤリングという考え方があります。一つで全てをまかなうのではなく、組み合わせで対処する。肌着、アウター、中間着を工夫することで、例えば10枚衣類が必要なところを5枚に減らすことができる。1+1+1=3ではなく、1+1が3になるような組み合わせを考えて工夫することが大切です。
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今回ご紹介するKIBITAKIはウェアリングにかかせないコンパクトウィンドシェルの代表です。レインのような透湿防水でもなく、ダウンのような保温性もない、一枚のペラペラのナイロンジャケット。レインジャケットのようなプロテクション能力はないものの室内でもそのまま着用し続けられる快適性があります。暖かくはないものの、風をある程度シャットアウトしてくれるので寒くもない。機内の冷房が強すぎたときにさっと羽織れる、あるいは旅先で急に日差しが強まった時に直射日光を避ける。寒くもないし暖かくもないというのは言葉にすると物足りない気がするのですが、汎用性に優れるためむしろオールシーズン、いついかなるときも使えて非常に便利です。ペットボトルくらいのサイズに収納できるので、デイパックのサイドポケットに入れておくだけでお守りのような使い方ができます。
KIBITAKIとは、フライキャッチャー、全長13.5cmの小さな渡り鳥の名前からつけました。落葉広葉樹林のなかでひときわめだつ美しい鳴き声とはなやかな色合い。素材にPERTEX(r)diamond fuseという特殊な異形断面糸を使っており独特の光沢感があることや、小さくて木々の隙間をぬって生活しながら季節ごとに南から北上していく感じが、旅のお供としては可愛くもあり頼もしくもあるなと。ものすごく個人的には肩に優秀な鳥を乗せた漫画のキャラクターを実は思い出したりもして、この名前をつけました。旅の優秀なお供です。






