『重要』ゴールデンウィーク期間中の出荷に関して
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        「身体も生き方も軸は強く、
        表面はしなやかに」

        幼少の頃から、名門クラブでオリンピック選手を目指し、器械体操をしていた。人生のすべてが体操だったが、中学に入り体操をやめて急に時間ができ、いわゆる“イマドキの子”になったという。「体操は大好きでしたが、キツい練習から解放され、友達と遊ぶ時間もできて、知らない世界を知り、こんなにも楽しい生活があったんだって嬉しかったです。でも、高校を卒業する頃には、『一生懸命になれるものを見つけたい』という気持ちが蘇ってきました」

        一生懸命になれるもの――。それが、まず芸能活動だった。二十歳で芸能活動をスタート。夢中になれはしたが、客観視できない未熟な彼女は次から次にくる仕事に翻弄され、大きな仕事にも結果を出せない空回りの日々。休むことなく働き続けた結果、プレッシャーのかかる番組の収録前に血尿がでたり、精神的にも追い詰められていく。次第に、自分の思いと仕事の内容が乖離していく。そこで、やりたかった女優業を本格化させるために一念発起。事務所をやめ、役者専門の事務所に移籍した。「芸名も変えて、新たなスタートを切りました。でも、甘かったですね。オーディションで役を勝ち取らなければ仕事はゼロ。現実を見ました。同時に、今までいた環境が恵まれていたこと、お仕事をいただけてきたことを知れたんです。経験してやっと気がつけたことでしたね」

        初めてのヨガが人生のターニングポイントに。

        女優業で苦戦を強いられ、将来を考えていた20代後半。テレビでヨガを知った母親に薦められ、ネットで調べたスタジオを訪れた。「ヨガって何だろう?」という、何の知識も経験もないまっさらな状態。まさか、この時の体験が、人生を変えるターニングポイントとなるとは思ってもみなかった。「初めてのレッスンで、ビビッときたんです。身体の使い方は体操の経験から懐かしくもあり、呼吸をはじめて意識して、呼吸と動きのリンクを感じれたときにとても感動しました。翌日にはインストラクターになると決めてました」

        ヨガを始めて、自分を客観視できるようになったのも大きな変化だったという。「今も、芸能界の反省点として、客観視できなかったことが残っています。だから、求められることと自分がやりたいことが離れていってしまった。そう気づけたのも、ヨガによって自分のニュートラルな状態を観察できるようになれたから。そうしたら、『私は自由でいたいんだ』ということがすごく明確になったんです。そして、自分の幸せの価値観が分かるようになってきました。人は私を不幸にも幸せにもできない。幸せは自分が感じること。すべては私次第。人生は私次第。そんなことをしっかり感じられるようになりました」

        軸はしっかり、外側は柔らかく、しなやかに生きる。

        今はヨガティーチャーとして、呼吸や客観視という自身が実感したヨガの素晴らしさを基に、独自の“sagarayoga”を提案する。そのエッセンスは、軸のしっかりした身体から生み出される柔軟性にある。

        「体幹をつくり、体幹を使い、身体の軸でポーズを取れるようにしていき、ストレッチで筋肉を十分に伸縮させて柔軟性も身に着けることを大事にしています。身体作りと同じように、自分自身も、軸はしっかり一本通ってた上で、外側は常に柔らかく、人をジャッジしたり否定したりせず、受け入れられる包容力を持っていたい。そういった在り方が、しなやかに生きるということなんじゃないかと思うんです。芸能界にいた頃は、精神的にも未熟で幼く、経験不足もあり、外見的な美は追及してましたが、精神的にしなやかだったとは言い難くて。そんな私の心身を気づかせてくれたのはヨガ。心と身体は繋がっていて、ヨガによって身体が整ってくると、食べ物の選び方だったり時間の使い方、自分自身に対しても丁寧にありたいと思うようになってきました」

        日々仕事に頑張る人をヨガで応援したい。

        毎朝、日の出とともに起き、1時間ほどヨガでニュートラルな状態にもっていく。自分の身体に向き合い、心を見つめるために、大切にしている時間だ。それから、自身のスタジオ『TODAY SAGARA YOGA STUDIO』などでレッスンを行い、経営者として事務作業もこなす。

        「私は仕事が大好き。しかも好きなことを仕事にできている今、すごく幸せです。ヨガを今の生活に取り入れることで暮らしや仕事、健康の質を上げる、そのお手伝いができればと思っています。日々、仕事で頑張っている人がパフォーマンスを上げ、実現したいことへの最短距離を選べるように、ヨガがライフスタイルになるためのサポートをしたい。いずれは、世界中にスタジオを持ち、自分がいいと思える空間で、ヨガのエッセンスを身をつけられる場所を育んでいけたら。”想いを形に”これからも丁寧に『TODAY』をつくっていきます」

        相楽 のりこ

        幼少時代から10年間、器械体操の選手として活躍。19歳より12年間タレント、女優として活動する中でヨガを学び始める。自身の経験からストレッチをとり入れたプログラム『sagarayoga』を提案。丁寧なクラス造りと身体にしっかりアプローチしていくヨガプラクティスをモットーにクラスを行っている。2017年3月千駄ヶ谷に『TODAY SAGARA YOGA STUDIO』をオープン。自身でオーナー兼、プロデュースを手がけ、こだわりのスタジオになっている。日常の中にヨガとストレッチを取り入れる生活の心地よさを伝えていきたいと思い、実践を通してシェアしている。さまざまなヨガイベント、メディアにも講師として多数出演。また2014年より毎年、バリ島ウブドにて「自然との調和・活性・デトックス」をテーマに自身のヨガリトリートの開催も行なっている。