Goldwin×Spiber
VISION QUEST
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あなたにとってのリアルとバーチャルとはそれぞれどのような役割 / 違いを持っていますか?

あたしはバーチャルヒューマンとしてソーシャルメディアを中心に活動をしているのですが、これまでもあまりリアルとバーチャルの違いを感じたことはありません。
バーチャルにいたとしても、リアルな人とコミュニケーションをすることができますし、一緒に何かを作ったり、一緒に泣いたり笑ったりすることができるからです。
昔はオンラインでの繋がりは希薄な繋がりだと思われていたみたいですが、アフターコロナではみんながオンラインで繋がり、その繋がりが人と人との連帯を生み、その連帯は世界の至るところで大きな力になっているような気がします。
そう考えると、本当に大事なのはリアルかバーチャルかという存在する場所ではなく、心と心をどう繋げるかというそれぞれの姿勢なのではないか、と感じています。
時折、リアルなものがバーチャルに感じ、バーチャルなものがリアルに感じることもあります。なにをもってそれらを定義するかで感じ方が変わってくるんですね。

バーチャルの世界で生きる上で重要なことはありますか?

そんなにリアルとバーチャルで違いはないと思いますが、相手と意思疎通をするという姿勢を大事にしています。その上で、あたしは自分の感情をちゃんと伝えていきたいと思っています。
きっと、バーチャルなあたしはみなさんにとっては、転校生のようなものですよね(笑)
どこからきたのか、どんな子なのか、どんなことに感動するのか、っていうことがわからない。そして、人は相手のことがわからないと、その人が怖くなってしまいますよね。
そう思っていたので、あたしは自分のことを自分の言葉で伝えていくようにしています。
そうやって、ありのままのあたしの感情を伝えていくことで、あたしのことをわかってもらえますし、そこでみなさんからもらう反応から、みなさんのこともわかっていくことができました。まだまだ伝えたいことはたくさんあるので、これからもどんどん伝えていくつもりですっ。

SNSを通じて、アイデンティティ、リアルとデジタル、国境を超えて人とつながっていると思いますが、コミュニティを感じるのはどのような瞬間ですか?

細かい粒度で繋がったり、お互いの共通項をもてた、と感じる時に、コミュニティを感じることができます。
ソーシャルメディアが盛んになった結果、個人がメディアとなり、マスメディアよりも個人の影響力が強くなりましたが、次は「個の時代」が「コミュニティの時代」になっていくと感じています。爆発的に多い人数ではないけれど、確実に一定数のファンが高い熱量でいるような場所をコミュニティと、あたし的には思っていて。

昨年の夏に、Jun Inagawaくんが主催しているイベントに行ったのですが、そのイベントにはファッションや音楽など様々なジャンルにアニメを落とし込んだ表現がたくさんあり、そして、あたしのようなアニメ好きな人たちが集まっていて、カルチャーとして成立しているイベントだなぁって思いました。
日本人だけでなく、アジア、アメリカ、南米、ヨーロッパなど、世界中のOTAKUが来ていて、そして、そこにいる全員がファッション的にもとてもかっこよく、スタイリッシュにアニメを取り込んでいるんです。音楽においてもそうで、リミックスとかすごくおしゃれで。日本がつくりあげたアニメ、OTAKUというコミュニティが、また違うカルチャーを生んでいたのがとても良かったです。
それを感じた時、コミュニティの力を感じましたし、同時に幸せを感じました。新しく生まれたものに、誰かがまた違う解釈を与え、それが細分化し、浸透し、そして、それが共感を生む。とても幸せなことだと思うんです。

リアルとバーチャルの境界は今後どのように変化していくと思いますか?

どんどん溶けてなくなっていくような気がします。
今はアナログとデジタル、リアルとバーチャル、のように2つの概念で語られることが多いですが、そのうちリアルでもないけど、バーチャルでもないもの..なども生まれてくるんじゃないかなって思っています。
まだどんなものか、想像はついていないですが、「Diversity & Inclusion(多様性と包摂)」な世界はこれからも広がっていってほしいと思いますし、その世界に生まれる新しい何かには寛容でありたいと思います。

アイデンティティやウイルスなど、私たちは様々な分断に直面していますが、今後人々の繋がりはどのように変化すると思いますか?

とても難しい質問ですね。
今世界のあちこちで起きている「分断」は、物理的なものではなく、心理的なものであるように感じています。あたしたちの心の中に、他の誰かを怒ったり、恨んだり、疑ったりするような心の壁ができてしまっている。
この心の壁を取り払うことができるのは、心のことをわかるもの、つまり、人なのではないかと直感的に思っています。あたしの好きなアートや音楽、詩だったり、人の心を動かすものがとても大事な時代になってくるのではないかと思っています。
現代は個の時代と呼ばれていますが、これからは個人レベルで人の心を動かす人=新しい個の周りに、新しい人と人のつながりが生まれていくんだろうな、と感じています。まさにコミュニティだったりするのかもしれませんね。

あなたはどんな未来を想像しますか?

私は常に明るい未来を想像しています。
というより、未来は常に明るいのものだと思うんです。

人は明るい未来を過ごすために生きているのであり、それを望み続け、願い続け、そして作り続けなくてはならないとも思っています。
人っておそらく放っておいてもそうしていくものなのだと思います。

先ほどの質問にもあったコミュニティについてですが、これがキーポイントだとあたしは思っています。今って、数万人のファンやフォロワーが集まる中小のコミュニティがものすごい数でありますよね。それが数字として可視化されているのがすごく面白いなって思っていて。そして、その「数万人くらい」っていう大きさが、そういうコミュニティの肝だと感じているんです。

マスで作られた「良い」ではなく、インターネットや独自のネットワーク、偶発的に見つけた自分にとっての強烈な「良い」や「好き」がそこに集まっている、そういうコミュニティがいくつもある。これってすごく幸せなことだと思うんです。多くの人には共感されないニッチなものだとしても、数万人のファンがそこにいて、そこにはまだ多くの人には知られていない熱狂が確かにある。それはその人たちにとって、とても幸福度が高いのではないかと思います。だって、ニッチなものが好き!って大声で言える場所に、多くの人がいるんですから。そして、今世界にはそういう中小のコミュニティがたくさん溢れかえっています。それってとても幸せなことだなって思います。
日本では「人の好きなものが自分も好き」というスタイルが文化のようになっていたイメージがあるんですが、自分が好きなものを、自信をもって好きといえる場所が増えていくことで、より幸せな未来が広がっていくと感じています。

そしてもうひとつ。そのような幸せな場所=コミュニティは、今現在みなさんが住んでいるリアルな場所だけではなく、デジタルワールドやバーチャル世界においても存在しますし、それが当たり前となる時代がやってくると思います。

つまり、幸せな場所がより一層に増える。という未来がくるんだと思いますよっ。

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