INTERVIEW “Sympathy with iri” FIBERPILE®︎×iri 変わらない自分でいるために。

「不変」のキーワードのもと話を聞くのはアーティストとして活躍するiriさん。幼い頃から今までずっと変わらず、一つの目標に向けて走り続けている彼女が今感じていることとは。生まれ育った海の近くで語られた言葉は、彼女の作品に通じる力強さを感じるものでした。

―iriさんが、アーティストとして活動を始めるに至るまでのストーリーを聞かせてください。

実は小学生の頃はスクールカウンセラーに憧れていました。自分自身がその存在にすごく助けられた経験もあり、自分に寄り添ってくれる人がいるだけでどれだけ安心できるかということを肌で感じてたんですね。そこから、「人のためになる仕事ってすごくいいな」と思うようになりました。元々、歌ったり音楽を聴いたりすることが好きだったので、音楽を通して誰かを支える歌手に憧れを抱き、その頃からアーティストを目指し始めました。

―音楽を好きになったきっかけは何だったのでしょうか。

私が生まれ育った環境が大きいと思います。昔から、休日になると家で母がジャズやボサノバを流していました。当時はそれを聴いて「大人なムードの音楽だな」と思っていたくらいだったのですが、幼少期からのその音楽体験が、自分にとってのルーツになっていると思います。だから今も、自然とブラックミュージックやジャズ、ボサノバと言ったジャンルに惹かれているのかもしれませんね。

―ジャズバーでアルバイトをしていたそうですが、その経験は今にどう生かされていますか。

音楽が大好きだったので、学生時代はずっとジャズバーでアルバイトをしていました。そのジャズバーでは何度も歌わせていただいたのですが、実は人前で歌ったのはそこが初めてではないんです。その前からちょこちょこ1人で弾き語りをしていて、誰かと一緒にセッションをするという経験は、そのジャズバーでのライブが初めてでした。働いている最中でも、お客さんから「ちょっと一曲歌ってよ」とリクエストされるようなお店だったんです。リクエストを受けたらサロンを巻いたままステージに上がり、リハーサルもなしで何も決めないまま他の演者とセッションを披露していました。その時はただただ音楽を楽しんでいただけでしたが、振り返ってみるとすごく勉強になる経験でしたね。

―逗子で生まれ育ち、現在も逗子にお住まいのiriさん。海の近くに住むことに何かこだわりがあるのでしょうか。

昔からずっと海の近くや自然のある場所で過ごしてきたせいか、自然の近くに身を置くことが自分にとって大切なんです。大人になり、地元を出て東京に住むことも考えましたが、今も逗子に住んでいます。なぜなら私自身、自然からインスピレーションを受けていることがとても多く、曲を作る環境として海や山がある自然の多いところがいいなと思っているからです。仕事場と家が物理的に離れているので、家に帰ると完全にオフモードに切り替えることができるというメリットもあります。

―これまでのお話を伺っていると、「音楽が好き」「自然が好き」という思いに一直線な印象を受け、まさに今回のテーマである『不変』がiriさん自身を言い表しているようです。何かご自身が意識して変わらないようにしている部分があるのでしょうか。

「多くの人に自分の作品を届けたい」ということは曲を作るうえで意識していて、嘘は書かないようにしています。本当に伝えたいことや、実際に体験したことを曲にするようにしていて、自分を偽らないことを意識しています。でも、より多くの人に伝えたいと思うと変に空回りしてしまうときもあって、自分らしさが薄れてしまうことも、もちろんあります。そんなときは、「自分らしく伝えられているか」いうことを確認する時間を作るようにして、その時間で自分と向き合っています。一方で、変わらないように意識をしていても、気づかないうちに変わってしまうこともあるのが難しいところ。私の場合は、ありがたいことに曲を作ることで形に残るアウトプットができるので、完成した曲をしっかり確認して、変わってしまっているところがないか確認するようにしています。

―“嘘をついていないか確認をする”ということですが、元の不変的でナチュラルな自分に戻るために意識している事はありますか。

私の場合は、音楽を作ることとずっと向き合っていると、パニックになって>トルツメ煮詰まってしまうので、そういう時は一度音楽と距離を置くようにしています。音楽を全く聴かない時間を作ることで、頭を一旦リセットするんです。他には、仕事に向かう途中の電車などで自分の曲を聴くことも意識しています。リスナーと同じ目線で自分の曲と向き合うために、リスナーが普段聴いているのと同じ環境で自分の曲を聴く事を大切にしています。

―『不変』というキーワードにも繋がると思うのですが、“一つの目標を貫く”という難しくもあることを、iriさんはすごく自然にやられている印象があります。

物心ついた時から歌を仕事にすることしか考えていなくて、逆にいうと他には何もなかったんです。自分には歌しかないから、歌うことに必死になろうと思っていました。好きなことだったからというのも理由の一つですが、それ以外の選択肢がなかったというのもあります。

―今回、コラボレーションの話を受けてご自身の中で何かコンセプトはありましたか。

このFIBER PILEのデザインは、いつも私のグッズを作ってくださっているデザイナーと一緒に考えました。ずっと私のグッズをお願いしているデザイナーなので、私のやりたいことをよく理解してくれていて、信頼しています。胸と背中の部分に入っているロゴがそうですが、主張しすぎない素敵なデザインで、すごく満足しています。ヘリーハンセンには自然との繋がりを強く感じるので、自然の中で育ってきた私は親近感を感じていました。今回こうしてコラボレーションすることができて、すごく嬉しいです。

―実際に着てみてどうですか?

FIBER PILEってすごく安心感があるんですよね。幼い頃から馴染みのある生地感でとても着心地がいいんです。男女問わずたくさんの方に着て欲しいですし、本当に暖かいのでこれからの季節には重宝すると思います。私は真っ先に、これを着て海に行く想像をしました。私にとって海は、エネルギーをたくさんもらえる特別な場所。寒くなるこれからの時期にもこれを着て散歩したいですね。

―マクガフィンの視聴者層に、iriさんなりの自分らしさを貫くコツがあれば教えてください。

何をするにも、自分の直感を信じて進んでいくことが大事だと思っています。これからの活動やプライベートのことも、自分の直感に従っていきたい。私自身、周りの意見や評価に左右されて自分の直感を信じられなくなった時期もあったのですが、最近はまた「自分がいいと思えばそれがいいんだ」と思えるようになりました。

HELLY HANSEN×iri
FIBERPILE® Hoodie

Price: ¥26,400
Color: ウェットロープ(WR)
Size: WM、WL、M、L
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PROFILE
iri

女性シンガーソングライター。デビュー前にもかかわらずSUMMER SONICなど大型フェスに出演し話題となる。2016年メジャーデビューし、iTunes Storeにてトップ10入り、ヒップホップ/ラップチャートでは1位を獲得。近年Sexy Zoneや私立恵比寿中学への楽曲提供などもおこなう。今年3月にリリースした4thアルバムがストリーミングチャート上位を席巻、 12月には自身初となるZeppTourが各地SOLD OUTし、ますます活躍が期待される。

Instagram: @i.gram.iri

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