ヘリーはおうちでごはんを食べていて、ふと、
ぼくたちが食べ残したものはどこへゆくんだろう、
と気になり始めました。
生ゴミのゆくえと自然がコンポストでつながっていく、
その関係について、ローカルフードリサイクリングの
平 由以子(たいら ゆいこ)さんに聞きました。

(取材協力:ローカルフードリサイクリング)

  • へリーベア
  • 平 由以子さん

ゴミってなあに?

とってもいい質問しつもんね。
わたしたちが大切たいせつ使つかって役割やくわりえたものがゴミといわれているけど、べつのかたちでだれかのやくつものがあれば、それはゴミではなくなるんです。

そうか。
じゃあぼくがあそんでいたけど、
もうつかわないおもちゃをともだちにあげるのは?

どうかな? ヘリーのおもちゃはゴミかな?

ちがう! ゴミなんかじゃない!

そうだよね。大切たいせつなおもちゃはゴミじゃないね。
それはリサイクルっていうんですよ。

たべものはどう?
みかんとかリンゴのかわをむいてすてたり、
いちごのヘタもママはすてちゃうけど。

野菜やさい果物くだもののかわやたね、おさかなのほねなどのみんながべない部分ぶぶんだってゴミにしないやりかたがあるんです。

へえ! ゴミにしないってどういうこと?

おうちでごはんをつくるときに出てくるなまゴミっていうのは、微生物びせいぶつにとってはとっても栄養えいようのあるごはんなんです。

じゃあ、ミカンのかわもゴミじゃなくなるんだね。

はい、そうなんです。なまゴミをコンポストに入れてあげると、そこにいる微生物びせいぶつが生ゴミをどんどんべて分解ぶんかいし、とっても栄養えいようのあるつちまれかわわらせてくれるんです。

ぶんかい?ってなあに?

微生物びせいぶつというのはとーってもとっても小さな、アリよりもダンゴムシよりも小さくて目には見えないきもののこと。微生物は、わたしたちのまわり、地球上ちきゅうじょうのどこにでもいます。わたしたちのからだ空気くうきなかにだっているんですよ。

そんなにちいさなきものがいるんだ!
いまもまわりにいるのかな?

もちろん。その微生物びせいぶつはとってもはたらもので、わたしたちがしたゴミを分解ぶんかいして自然しぜんつちかえはたらきをしてくれるんです。ぎゃく微生物びせいぶつはたらかないと、地球ちきゅうがどんどんきたなくなってしまって、わたしたちはきられなくなってしまうの。

びせいぶつってちきゅうのおそうじやさんみたいだね。

そう! でも残念ざんねんなことに、この100年くらいはなまゴミなどがつちかえらなくなっているから、どんどん微生物びせいぶつすくなくなってつちせてしまっているんです。だから、おうちでなまゴミはできるだけリサイクルしてつちかえるようにすることが大事だいじなのです。

いままでおうちでてていた野菜やさい
ゴミじゃなくなって、なにになるの?

コンポストで分解ぶんかいされたつち堆肥たいひといって、植物しょくぶつそだてるとき栄養えいようになります。だから、その堆肥たいひ使つかって、またべつ植物しょくぶつそだてることができるんです。

そうか! じゃあぼくはトマトをそだてようかな。

いいですね。ママやパパと一緒いっしょに、どんな野菜やさいそだてたらいいかはなしてみてね。

わかった! ピーマンはいやだから、トマトをおねがいしてみよう。
ニンジンもいいなあ。

みんなののこしもなまゴミになってしまうから、のこしをしないというのもゴミをらすことへの第一歩だいいっぽつながるんですよ。

うーん、そうか。
きらいはしないほうがいいんだね。

もちろん! ちなみに微生物びせいぶつはみんなとおなじようにあまいものが大好だいすきなんだ。

びせいぶつにもきらいがあるんだね。

コンポストのなか観察かんさつすると、微生物びせいぶつきなものと苦手にがてなものがわかりますよ。

面白おもしろいね。いろんなものをれて、観察かんさつしてみよう!
コンポストにれちゃいけないものってあるの?

あります。野菜やさい果物くだもの、ごはんやパン、たまごからさかなにくなどつちかえるものはれても大丈夫だいじょうぶ。ビニールぶくろりばし、プラスチックやガラスは分解ぶんかいしないのでれてはいけません。どんなものはれてもいいか、なにがダメなのかパパやママとはなってみるといいね。

わかった! はやくコンポストにれて観察かんさつしてみたいな〜。

ご家庭で出た生ゴミを土に還すコンポスト。
コンポストでできた土で植物や野菜を育てて、食卓へ、
食卓とベランダで小さな循環が生まれて、地球にやさしくなる。
ベランダで出来る簡単なコンポストのやり方についてまとめました。

ゴミとは何なのかを、
親子で話し合ってみましょう。

かつて地球上にゴミというものはありませんでした。植物や動物が死んだら、別の動物に食べられたり、微生物分解されて、やがて土に還ります。その土からまた新たな生命が芽生え、植物が育ち、虫や蜂などが媒介してどんどんと繁殖し、その植物を食糧として動物たちが生き長らえます。そうした自然のサイクルは何億年もの時を経て地球が生み出してきました。ですが、この100年ほどで人間たちは、自分たちの生活を快適にするために上下水道をわけ、ゴミを焼却をし埋め立てることで、食べたものを土へ還すことなく、栄養はまた別のところから持ってくるという暮らしを続けてきました。そのままではゴミは増え続け、土壌は痩せてしまっていくばっかりなのです。まずは、ゴミって何なんだろう? ゴミは一体どこへ行くの?ということから、親子で話をしてみてはいかがでしょうか?

家庭でできる小さな循環
ベランダでコンポストを始めてみよう

家庭のゴミの約40%が生ゴミと言われています。また、生ゴミというのは90%が水分でできています。なのに燃やせるゴミとして捨ててしまうことで焼却炉への負担は大きく、輸送にも手間がかかります。本来であれば土に還せる生ゴミは、少し手間を加えるだけで堆肥に生まれ変わらせることができる──それがベランダコンポストです。ベランダコンポストを使えば、家庭の生ゴミから栄養たっぷりの堆肥を作ることができます。その堆肥を使って、ベランダで野菜やハーブを作ってみてはいかがでしょう? 食べた野菜のクズはまたコンポストへ……、するとゴミの減量ができますし、家庭の中で小さな自然の循環が生まれます。コンポストには様々な種類があるので、気軽に挑戦できるものを探してみてください。

ベランダコンポストで
自然とのつながりを感じられる

ベランダコンポストを始めると、身のまわりのことが一変した!という方も少なくありません。まずは、ゴミという概念が変わります。今まではゴミとして捨てていた野菜くずなどが、微生物のごはんになると思うと、捨てているという感覚ではなくなります。お子さまと一緒に観察するのもよいでしょう。微生物は人間と同じように甘いものが好きなので、例えばメロンの皮をコンポストに入れると、甘い部分から食べられていって最後は編み目だけが残ったりします。そのように、野菜の部位や種類によって分解の速度が異なります。そのように毎日観察をすることで、微生物そのものは目に見えませんが、自然や生きものと向き合う時間を過ごせるでしょう。また、ごくたまに虫が入ったり、カビが生えることがあるのですが、怖がることはありません。虫は自然界の優秀な分解者でもあります。日々変化するコンポストを観察しながら、どう手を加えていくかをお子さまと一緒に、話し合い調べながら育てていってください。

出来たコンポストの
使い道を考える

コンポストを始めると、だいたい2ヶ月くらいで栄養たっぷりの堆肥ができあがります。そうしたらまずはご自宅のベランダで野菜やハーブを育ててみてください。それでも堆肥が貯ってしまう場合は、近所でガーデニングをされている方に配るのでもよいでしょう。堆肥を近所の農家へと分配してくれるサービスなどもあります。まずは、おうちの中から小さな循環をスタートさせ、地域へと輪を広げていく。堆肥をきっかけにご近所の方と対話が生まれたり、新しい出会いにもなります。おうちからスタートして、サーキュラーエコノミー(循環型経済)を生み出し、ひいては未来の地球へとつながる活動になっていくことでしょう。

- 取材協力 -

ローカルフードサイクリング
平 由以子さん

大福岡市生まれ。大学を卒業後、証券会社に勤務。平成9年コンポスト活動開始、平成16年、NPO法人循環生活研究所を設立、国内外にコンポストを普及。生ごみ資源100研究会を主宰、循環生活研究所理事、コンポストトレーナー、NPO法人日本環境ボランティアネットワーク理事など務める。家庭で簡単にベランダコンポストが始められる「LFCコンポスト」を販売するローカルフードサイクリング代表。

LFCコンポスト
https://lfc-compost.jp/

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