
石垣島 | 沖縄
手漕屋素潜店 ちゅらねしあ/グレートシーマン
意外にも、ウールは夏に適している
それは、暑さ、寒さ、湿度が厳しく、過酷な自然環境で羊が生き残り、快適に生活できるように進化してきた繊維がメリノウールだから。夏の厳しい気候条件において、湿度のコントロール、熱(温度)の調節、紫外線の吸収などの優れた能力を備えています。真夏でもサラサラで、仕事も遊びもリラックスする時も快適な状態が続きます。今年もやはり、「夏こそウール」です。
メリノウールは、着る人の皮膚の状態や外部の条件に応じた体温調節機能を持つ繊維。寒い時は、肌面の水分を吸収する際の吸着熱と体温が、極細繊維のつくり出す多くのエアポケットにため込まれ暖かい状態を保ちます。暑い時は、汗の蒸発による緩やかな気化冷却によって、快適な衣服内温度に調整し、涼しい状態を保つことができます。
繊維自体に高い吸湿性を持つメリノウールは、汗をかく前の段階から体が発する水蒸気を吸収して大気中に発散させる湿度調整機能も持ち合わせています。また、運動してかいた汗は毛細管現象で吸い上げて気化させるので、それらの湿度調整により、肌はいつもドライで快適に保たれます。
一生懸命働き、力いっぱい遊んだ後の臭いがついた服は、誰でも嫌なものです。汗には脂肪と塩分の混合物が含まれ、これは雑菌の繁殖を促す原因。つまり、嫌な臭いの元。メリノウールの繊維は雑菌が付着しにくい性質なので、臭いが発生しにくく、洗濯せずに数日間着用しても不快感が少ないです。
洗濯に使用される水が152リットルの場合、約70万個ものマイクロプラスチックが海に流れ出ていると言われています。洗濯しなくても数日間着続けることができる天然素材・メリノウールを着ることは、環境負荷を減らす選択肢でもあります。