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HOT LIFE STORYHOT LIFE STORY

想像で思い描いた花が、
ずらりと並ぶ景色は、
想像以上に壮観だった。

Vol. 02Vol. 02

イラストレーター
大塚いちおIchio Otsuka

2018年が明けてまもない週末、THE NORTH FACE/HELLY HANSEN 鎌倉店で
「ふゆの鎌倉でお花のベースキャンプを作ろう」と題したキッズワークショップが開催された。
1月の青空の下、子どもたちはどのような体験をしたのか。
光電子ウエアを着て講師役を務めたイラストレーター大塚いちおさんに話を聞いた。

今までに見たことのない花を描いてみよう。テントの中でいっぱいに広がる子どもたちの想像力。今までに見たことのない花を描いてみよう。テントの中でいっぱいに広がる子どもたちの想像力。

ショップ前のウッドデッキに設置された、カラフルな2-METER DOME。昼すぎにワークショップが始まると、子どもたちはこのドームテントの中で、ひとつ目のアクティビティである花の塗り絵を一斉に始めた。下絵となるイラストは、大塚さんがこの日のために特別に用意したもの。「僕が子どもたちに最初に話したのは、『見たこともない花を想像して描いてみよう!』ということ。人は、見ているものに似せて描けたら上手な絵、似ていなかったら下手な絵と思いがちです。確かにそれもひとつの考え方ですが、似ていなくたって素晴らしい魅力的な絵もあります。お花を本物そっくりに描くのは別の機会でもできるので、今日は想像をふくらませて描く楽しさを感じてほしいと思いました。」想像の花というテーマに対して、参加した子どもたちは予想以上に積極的に取り組んでくれたという。「子どもによっては『想像?わかんない!』となるケースもありますが、今日の子たちは『うん、できるよ!』と描きたい気持ちにあふれていました。カラフルな色をした秘密基地のようなテントも、子どもたちの気持ちを高めてくれていたと思います。」

小さな成功と失敗を繰り返しながら、子どもたちが体験した濃密なひととき。小さな成功と失敗を繰り返しながら、子どもたちが体験した濃密なひととき。

塗り絵の後に子どもたちが取り組んだのが、花の形をした大きな台紙に、布や紙を貼ったり、色を塗ったりして想像の花を作るアクティビティ。「子どもたちの身長ほどもある花で、塗り絵よりもずっと大きな想像の花を作ってもらいました。塗り絵は、いわばウォームアップ。いきなり大きなものと向き合うのは大変でも、小さな体験から始めることで、気持ちも盛り上がって前向きに臨めるようになるんです。生地の端切れは、ノースフェイスやヘリーハンセンのウエアを製造している工場が用意してくれました。」ふたつ目の作品づくりをした時間は、およそ40分。ひとときのワークショップの中でも、子どもたちにとっては濃密な時間に見えた。「絵を描いていると、短い時間の中で、たくさんの成功体験と失敗体験を経験できます。思い通りに描けたり、塗ってみたら予想と違っていたり。途中で飽きる子もいなくて、みんながそれぞれの成功と失敗を繰り返しながら、最後までやりきってくれました。最初は少し心配していた子も、ワークショップの終盤にはのびのびとうまく描けていましたね。」

光電子のあたたかさと着心地は、いい意味でウエアの存在を忘れさせてくれる。光電子のあたたかさと着心地は、いい意味でウエアの存在を忘れさせてくれる。

作品づくりを終えた後、ジュースを飲みながら大塚さんとのおしゃべりを楽しんだ子どもたち。テントから出た時、彼らを待っていたのは、鉢植えの状態で配置された、手づくりの花たちだった。「想像で思い描いた一人ひとりの花がずらりと並んでいるのを見た時、思った以上に壮観でした。短時間であっても夢中になって作った絵が、こんなにすごいものになることを身をもって体験してもらえたと思います。」当日は朝から準備を始め、時間が経つにつれて日陰から日向へとウッドデッキの状況も刻一刻と変わっていった。その間、大塚さんはずっとヘリーハンセンのダウンジャケットを着続けていた。「朝からワークショップが終わるまで気温の変化に対応してくれて、寒さが気になることはありませんでした。テントからの出入りも頻繁でしたが、動きやすく、軽く、着心地がいいので、いい意味で存在を忘れさせてくれるウエアです。今回のようなワークショップには、とても向いていると感じました。」記念撮影後、会場から離れる子どもたちの多くは、自分と同じくらいのサイズの花を大切そうに抱えて帰っていた。「テントから出る前、『絵が上手になるコツは、たくさん描くことです!』と伝えました。今日参加した子どもたちが、家でもたくさん絵を描いてくれたらうれしいですね。」

イラストレーター・アートディレクター 大塚いちお Ichio Otsuka

PROFILE

イラストレーター・アートディレクター
大塚いちおIchio Otsuka

新潟県上越市出身。書籍や雑誌、広告、音楽関係などのイラストレーションを数多く手がけるほか、展覧会やワークショップの活動も積極的に行っている。2005年「GIONGO GITAIGO J”ISHO」(ピエ・ブックス)で東京ADC賞受賞。作品集に「illustration book, ICHIO Otsuka ’s MAGIC!」(誠文堂新光社)などがある。NHK Eテレ「みいつけた!」キャラクターや衣装、セットなどの 番組全体のアートディレクションを担当。Jリーグ川崎フロンターレのファミリーアートディレクターとして、 グッズやイベント関係のデザインを担当し、2015年シーズンユニフォームをデザイン。最近の仕事に、横浜銀行の広告デザインや「はまペン」のキャラクターデザイン。

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