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        肌に近い環境を整えて、
        ニュートラルな姿に戻る

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        良い睡眠は、
        「時間」ではなく「質」
        1日24時間のうち、個人差はあれ、1/4は睡眠に充てられる。ノンレム睡眠の深い眠りでは、成長ホルモンが分泌されて主に身体のリカバリーが行われ、レム睡眠の浅い眠りでは、脳内で情報が整理されている。医学博士であり、スリープウエアの開発にも携わる大阪府立大学・清水教永名誉教授によれば、「およそ1時間半ごとに、深度と役割の違う二つの睡眠を交互に行いながら、人は朝へ向かって心身を整えていきます」。つまり睡眠とは、昨日から明日へと「いのち」を受け渡していく大切な時間。睡眠衛生をしっかりと整え、質の良い睡眠を取ることが、結果的に残りの3/4の時間の質を高めること考えられる。
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          N/ HYUGATOUKI
        意識によってコントロールできない睡眠に対して私たちにできることは、睡眠のための「環境」を整えること。スリープウエアには、そのためのさまざまな知見が盛り込まれているが、その最たる知見のひとつに、「体温調節と睡眠の関係」がある。そもそも温度をもった生き物や物質は、温度に応じた量の赤外線を放射していて、私たち人間の身体からも放射されている。例えば左右の手のひらを向き合わせると、触れていなくとも温かさを感じるが、まさにそれこそが人体から発せられている「遠赤外線」輻射によるもの。スリープウエアは、上質なメリノウールと光電子®繊維の混紡糸によって編まれているが、光電子®繊維は人の体から出ている体温を吸収し、 遠赤外線を効果的に体に「輻射(ふくしゃ)」する。汗などの水分を吸収して発熱する加温ではなく、遠赤外線による輻射は、眠る体に自然な温かさを届けることができる。暑くなりすぎず、しかも体を冷やさない。そのために冬だけでなく、気温の高い夏であっても、心地よく体温をコントロールしてくれる。
        体温調節が、
        睡眠の質を上げる
        「遠赤外線によってじんわりと体を温めると、酸素化ヘモグロビンの量が増えて、簡単に言えば末端の血液循環がよくなる」と清水教授が語る。つまり、手足の血流が改善されると冷えを感じにくくなり、反対に心地よい温かさを感じて、睡眠の質は上がっていく。例えば乳児の手足が温かくなると、眠くなったサインだと言われるが、これは深部の体温調節機能により手足から熱が放出されているから。
        このように人は、深部体温が下がっていくときに体を休ませるモードに移行して、眠りに入っていく。睡眠の1時間ほど前にぬるま湯の風呂に入って体を温めることが奨励されるのも同じ理由からで、一度体温を上げ、その後の体温低下に伴って、人は入眠しやすくなる。そして、深い眠りほど深部体温は大きく低下する。そのため冷え性など、手足の血行が悪い場合には、体温が放出されにくいために、睡眠の質が下がってしまう。
        暑すぎず、寒すぎず。体の表層から体温を放出して深部体温を下げるためには、快適な環境が必要となる。スリープウエアは体を取り囲む、いわばもっとも肌に近い「環境」。自分の体から放出された遠赤外線による輻射熱の「自然な温かさ」によって、体温調節をサポートする効果が期待できるのだ。
        体内時計を整えて、
        あるがままの「いきもの」に戻る
        「体温調節」に加えて、睡眠を考える上で重要なもう一つの要素、それが「体内時計」だ。清水教授は続ける。
        「睡眠とは何か。その本質を考えた時に、『本来の、自分が持っている様々な臓器がもつ体内時計を整える時間』という考え方は重要だと思っています。言い換えるとそれは、体内時計とは人によって少しずつ違うものだから、その人にとって無理があるならば、必ずしも標準的な睡眠時間を取らなくてもいい、ということ。睡眠とは、細胞の修復と同じくらい、自分を『あるがままの姿』に戻すことが大事ですから、自分のリズムに合わせて寝たらいい。それは人間が本来の動物としての機能を取り戻すための時間ととらえるのが良いかもしれません。
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        一番、安心して眠れる明るさは真っ暗ではなく、30ルクスくらい、月と星を眺められるくらいの明るさです。それは4足歩で生きていた時の動物としての記憶が残っているからでしょう。自分が自然界に生きる動物だと自覚していれば、睡眠によってできるはず」 清水教授がイメージする、「あるがままの姿」。それは母親と一緒に安心して眠る、赤ちゃんの姿だ。そのため寝具やウエアなど、睡眠時に自分を取り巻く環境に求められるのは、「母親の肌のような、心地良い感覚」だと言う。
        オフタイムも快適に過ごす、
        リカバリーウエアとして
        スリープウエアの素材は、その点もしっかりと備えている。光電子®繊維は、平均0.3ミクロンという超微粒子セラミックが練りこまれているため、生地に影響を与えず、とてもなめらかな手触りだ。一方のメリノウールは、メリノ種のなかでも最高クラスのオーストラリア産の羊毛、「スーパーファインメリノウール」を使用している。世界で唯一の糸を生み出す紡績ニットメーカー、佐藤繊維(※1)が厳選したこのスーパーファインメリノは、素肌への肌あたりも良く、デリケートな肌を持つ人が着てもチクチクしない。素肌に直で着たくなる柔らかさで、清水教授によれば、その肌触りの良さは「赤ちゃんがお母さんの肌の感触を呼び起こすようなもの」。
        また、ウールには保温のイメージが強いが、スリープウェアは空気をたくさん含むように編むことで繊維の中に空気の層を作り、通気性をいっそう良くしている。加えて光電子®繊維が輻射する遠赤外線は、水に吸収されやすく水分を蒸発しやすいために、汗を蒸散させてドライな状態を保ってくれる。このようにスリープウェアとは、光電子®繊維とメリノウールとが、互いに相乗効果を生み出す構造になっている。
        人は、太陽の光を浴びることによって脳内でセロトニンという神経伝達物質を分泌される。精神を安定させるために「幸せホルモン」とも呼ばれるこのセロトニンを材料に、日暮れにはメラトニンという睡眠物質が作られる。つまり、その日の睡眠は、起床直後のコンディションにも影響されている。
        健やかな生体リズムで1日を過ごすために、“もっとも肌の細胞に近い環境” をスリープウェアで整える。睡眠はもちろん、その前後のオフタイムも快適に過ごせるデザイン性を備えたスリープウェアはリカバリーウェアとして、私たちのあるがままの姿に寄り添ってくれる。
        佐藤繊維
        1932年、山形県寒河江市にて創業。原料の調達から糸作り、それを使ったニット製品までを手がける佐藤繊維は、現在2000種を超えるオリジナルの糸を開発し、世界で唯一の糸を生み出す作り手として国内外でその名が知られている。ゴールドウインとの歴史も長く、これまでザ・ノース・フェイス「グローブフィット」といったプロダクトを共同で開発。原料へのこだわりを大切に、オーストラリア、アフリカなど現地の農家と直接繋がることで、稀少なウールの原料を入手。今回、そのウールがスリープウェアにも生かされた。
        https://satoseni.com/company
        清水 教永 SHIMIZU Norinaga
        医学博士 / 大阪府立大学名誉教授。一般社団法人生活健康学研究所理事長。日本放射線ホルミシス協会理事。健康医科学や予防医学の視点から医療関係、スポーツ関係、衣料関係、飲料水関係などの企業顧問として生活の中の健康に関わる製品の安全性と有用性の検証を行い独創的な視点から企業との連携によって製品開発を行う。著書多数。
        https://www.osakafu-u.ac.jp/
        https://www.womenshealthmag.com/jp/author/227009/norinaga-shimizu/
        illustration:Izumi Shiokawa
        writing:Toshiya Muraoka
        edit:Nanae Mizushima