からだあそびレシピ – 実践編

「ぶくぶく水さんぽ」 & 「土にキスする」 by 篠崎芽美 & あり

  • からだあそびレシピ
  • 2022.8.17 WED

 ダンサーの福留麻里とAokidが提案する、からだで地球を遊ぶためのことばのレシピ。約1年間連載を続けてきたレシピを、山口県が拠点の福留と東京が拠点のAokid、それぞれがチームを組み、いくつかのレシピを実際に挑戦。今回はAokidチームが「水」と「土」のレシピを実演。口に水を含んで水中にいる感覚で魚になってみる「ぶくぶく水さんぽ」と、土を触る時キスという独特の触感を他の体で再現してみたらどうなるだろうという「土にキスする」のふたつです。みなさんもそれぞれのやり方でぜひチャレンジしてみてください。

「ぶくぶく水さんぽ」

「ぶくぶく水さんぽ」

今から少し魚になってみるよ


まず口の中に水をふくみます

ぶくぶく ぶくぶく 口の中で音をたてたり音をとめたり

そのまましばらく歩いてみて

(ぶくぶくさせながら)あたりのものを観察したり

上空や天井を見上げたり 地面を見下ろしたり

しばらく歩きまわって(泳ぎまわって)

(ゆっくり)周りにぶくぶくと音をきかせて

深海をおよぐ魚のように移動をつづけて…

つづけて…

つづけて…

そろそろ海から地上に戻ります。


口から水をブシャッ!と吐き出して…


戻りました!

「土にキスする」

「土にキスする」

土にキスをする

口で

手で

指で

ひじで

あたまで

おしりで

ふとももで

足で

耳で

心で

ことばで

汚れたら水でキレイに落としてもいいよ

これをスタートにする

出演
篠崎芽美
高校在学中に専門的なダンス経験がないにも拘らず「珍しいキノコ舞踊団」の門戸を叩き、その後の作品に参加する。二児の母となった現在はダンスを踊る傍ら、子供連れで受けられるピラティス教室やダンスワークショップを各地で行う。 2016年「ダンス保育園!!」の発足に参画。2018年より子どもと表現をテーマにしたパフォーマンスイベント「ヒョーゲンのメメメ」を主催。Instagram:memi_shinozaki

あり(長女)
8歳。好きな飲み物は牛乳。算数がちょっと苦手。

撮影/編集
黑田菜月
写真家。1988年、神奈川生まれ。2011年、中央大学卒業。2013年、8回写真「1_WALL」にてグランプリを受賞。2016年からは横浜市立金沢動物園にて毎年行われているメディアアート展「ひかるどうぶつえん」に参加。2019年には同園にて写真と映像のグループ展「どうぶつえんの目」横浜市立金沢動物園(神奈川)を企画した。

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コーディネート
Aokid
ブレイクダンスをルーツに持ち美術大学在学中よりダンスの作品化やプロジェクトやイベントの企画、またドローイングや映像など多義に渡る制作活動を展開。個展「僕は”偶然のダンス”の上映される街に住んでいる。」、ソロダンス作品「地球自由!」など。様々なアーティストと公園内を移動しながら発表や発表未満を行い合う「どうぶつえん」の開催は13回を数える。

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