FIRE:火

もしくは日がもたらす様々な現象や文化

  • FEATURE
  • 2021.9.15 WED

FEATUREでは、二ヶ月に一度特集するテーマを変えています。ウェブサイトがローンチされて最初の二ヶ月はサイトの名前そのまま「PLAY EARTH」でした。地球を遊び場と捉えた時、顕微鏡の先にある微生物の世界から地球上で最も高いところにある遊び場としてのエベレストまでを様々な切り口でご紹介しました。

次なる特集は「火」です。

火と同じエネルギーの源である「日(光)」でもあります。火があればそこには熱があり、日があればそこには影もできます。最も原初的で人工的な明かりであり、暖房である火。人間が人間的である大事な要素としての料理を導いたのも火です。火と料理が人類の進化の大事な要素であるとした『火の賜物―ヒトは料理で進化した』という本も出ています。人を先導し、引っ張る存在は手に松明を掲げ群衆を率いることもあります。火は熱い思いや熱中のメタファーとして、目に炎を宿し勝負に挑む姿がマンガやアニメでも描かれます。

火/日はその明るさによって影も生み出します。つまり表を照らすことで、そこに裏の世界も作り出しているということです。影は裏側、ネガティブなものとして捉えられますが、決してそれだけではありません。影/陰が、生み出した文化も多様にあるはずです。

子どもにとっての「火遊び」は危ないいたずらですが、大人にとっての「火遊び」は無分別で不埒な行為を指す言葉として使われます。暖かさと安らぎと同時に刺激も与えてくれる、危険もあるけど魅力的な存在である火。

ろうそくのことから詩人山尾三省と火のこと、子どもと火とお祭りの関係、焚き火を囲んだ対話、焚き火料理、明かりと影、熱中していた時のことなど、様々な側面から火を眺めてみます。

みなさんにとって火はどんな存在でしょうか。

日々の道具のようなものですか? 危険なものですか? 魅力的なものですか?