み渡った青空に頬を撫でるひんやりとした空気。緑輝く明るい森の中を、鳥のさえずりや川のせせらぎ聞きながら歩く。大自然の美しさはやっぱり五感で感じたいものですよね。
とはいえ大自然の中に一歩足を踏み出すと、そこには普段の生活からは想像もできないような厳しい環境が待ち受けています。標高が100m上がることに、気温はおおよそ-0.6℃ずつ寒くなっていき、風速1mごとに体感温度は1度下がると言われています。突然の雨や雷など、ちょっとした天候の変化であっという間に体温が奪われ、時には取り返しのつかない事故につながってしまうこともあります。そんなリスクを少しでも軽減するためにも、トレッキングにおける装備選びはたいへん重要です。
ここでは、サマーシーズン(夏期)の日帰りと山小屋泊のトレッキングを想定した基本的な装備についてご紹介いたします。ぜひ、参考にしていただき、安全で快適なトレッキングをお楽しみください。