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        THE NORTH FACEATHLETE

        ATHLETE

        白石 阿島
        FREE CLIMBER
        白石 阿島
        Ashima Shiraishi

        ニューヨーク州ブルックリン & 東京

        「山岳エリアでもないマンハッタン島で日本人の芸術家から生まれ、8の字結びさえしたことのなかった少女がわずか14歳で史上最高の女性のロッククライマーとなった。熟練のベテランや屈強な若手のクライマー達から賞賛され、その若さにも関わらず、性別を超えて誰もがその名を知ることとなった初めての女性ロッククライマーだろう。」
        ニューヨーカーの記事より(2016年)
        まだ17歳の白石は、ここ数年のクライミング界において多くのニュースをもたらし、有名なメディアで多く取り上げられ世界中に知れ渡っている。
        15歳の誕生日、日本の比叡山にあるグレードV15の“ホライゾン”を女性として初めて、さらに最年少で登ったことでクライマーとして輝きはじめた。2つのV15(他の女性が未だ挑戦すらしていないグレード)、多くのV14を登ったことで彼女は歴史上最も優れた女性クライマーと称される。2017年にオーストリアのインスブルックで開催されたIFSCユースワールドチャンピオンシップで、ボルダリング部門とスポーツ部門で金メダルを2つ、コンバインド部門で銀メダルを1つの合計3つのメダルを獲得している。現在は3度のワールドユースのディフェンディングチャンピオンである。
        白石はニューヨークのセントラルパーク内にあるラット・ロックでクライミングと出会った。優等生だった白石は、1970年代にパンクスピリットに魅了されて東京より移ってきた舞踊家の父とファッションデザイナーの母を持ち、ニューヨークのマンハッタンで生まれ育った。7歳ごろにはクライミングジムに定期的に通うようになり、大会にも参加し始めた。
        翌年、テキサス州のウエコタンクでパワー・オブ・サイレンス(V10)、10歳の時にV13のCクラウン・オブ・アラゴルンに登り、当時は世界でもほんの一握りの女性しか結果が残せない中で、白石はその中の間違いなく最年少であった。11歳にはスポーツクライミングとケンタッキー州レッドリバーゴージの5.14c サウザン・スモークのようなルートに取り組みはじめた。

        身長約155cmの白石は謙虚で物腰の柔らかい、気取らない性格の持ち主だ。対してそれとは対極的に目標達成に対しては貪欲で強い競争心を備えている。今年、白石は5.1aもしくはbのグレードへの挑戦を考え、その次はオリンピックである。
        2018年、高校3年生の間に白石と両親はニューヨークから祖国の日本へと戻った。親族との親交を深めることもあったが、白石自身が初めてクライミングが正式種目になる2020年東京オリンピックに出場することを望んでいるためである。

        成績
        ホライゾン(v15)、女性初登
        2017年
        USA クライミングナショナルチャンピオンシップ2位
        2015年、2016年、2017年
        IFSC ユースワールドチャンピオン、 リード・ボルダリング部門
        5.14d最年少登頂