1954年4月生まれ

白馬にある、山好きの間では知られた宿「林ペンション」。そのオーナーである一方、国内では数少ない国際山岳ガイドでもあるのが林信之。国際山岳ガイドというのは、国内のみならず、海外の山でもガイドをすることが許された国際資格。クライミングとスキーの高度な技術が要求されるため、取得はきわめて難しい。林は、国内ではごく初期にその資格を取得したひとりだ。1954年生まれの林の登山歴はすでに約50年。高校山岳部で登山を始め、北アルプスを中心に本格的に登山にのめり込む。林の青春時代に世界の登山界のヒーローだったのは、ワルテル・ボナッティやガストン・レビュファなどヨーロッパの山岳ガイドたち。その姿への憧れもあり、山岳ガイドを志した。林のガイドのベースは、ペンションをかまえている白馬。地元の白馬岳や唐松岳などへのガイド山行は、それぞれ100回は優に超える。海外経験も豊富だ。ヨーロッパアルプスやニュージーランド、ヒマラヤなどで、ガイド山行、ガイド研修への参加、自身の登山などを行なってきた。林のモットーは「自由」。技術を身につけることで、山を自由に登り歩くことのできるようになる楽しさを伝えていきたいと考えている。