カリフォルニア州トラッキー

ウルトラ・トレイル・デュ・モンブランは100マイルレースの中でも頂点に位置するレースである。
4700mを超えるモンブランを周回する104マイルのコースで、フランスとイタリア、そしてスウェーデンを通過し、10回の登りと累積標高9600mを超す過酷なレースである。
2013年、ザ・ノース・フェイスのイート・マイ・ダスト・スカートを身に纏い、レイクタホ出身の無名の29歳の小児集中治療看護師は記録的な速さでシャモニーを走り回り、後続女性ランナーに2時間差もつけてフィニッシュした。ローリー・ボジオは総合7位に入り、世界で最も過酷なレースのトップ10に入った初めての女性となる。翌年、女性部門で史上初となる連覇を果たし、前年がビギナーズラックではないことを証明した。

多くのウルトラランナーは栄養やトレーニングを科学的に取り組んでいるが、34歳の非常勤看護師はシンプルなこと、そして型にはまらず楽しいことを好む。
彼女が走る理由、それは走ることが好きだから。それは彼女の装飾されているアスリートキット(ふわふわしてキラキラしている)やトレーニング(やりたい時にやって疲れたら休む)、栄養面(自家製のさつまいもやアボガド、クマのグミなど)、そして常に地元から離れたトレイルや遠く離れた海岸線を走るといったシーズン目標などからも見て取れる。
ローリーはサップ、ヨガ、スキーやマウンテンバイクなど多くのアウトドアアクティビティを楽しむ一方で、自称“永遠のオタク”の面を持ち、クロスワードパズルやのノンフィクションの史書を楽しむこともある。