Vol. 04

土地の恵みを全身で味わう
グルメとサウナを楽しむキャンプ

モデル 依吹怜

  • 12:00
  • 14:00
  • 16:00
  • 18:00
  • 20:00
  • 22:00
  • 0:00
  • 2:00
  • 4:00
  • 6:00
  • 8:00
  • 10:00

12:00

キャンプのはじまりは
地元スーパーでの買い出しから

長野県大町市にある木崎湖キャンプ場へ向かうのは、モデルの依吹怜さん。キャンプの正装と決めているオーバーオールに身を包み、夫と友人夫婦の4人で一泊二日のキャンプに向かう。「食事はキャンプのなかでも特に大事にしている時間。メニューは事前に考えておき、仕込みもバッチリ」
その土地の旬の食材を使うことを意識し、まずは地元のスーパーに寄って食材を調達する。名産の蕎麦や、大きなナス、みずみずしいシャインマスカット、クラフトビールやワインなどを購入。買い物を終えキャンプ場に到着すると、さっそく昼食の準備にとりかかる。自家製ジンジャーエールを飲みながら、手早く蕎麦を調理。この後のテントサウナに備え、軽めのランチを楽しんだ。

14:00

自然の魅力を最大限に享受する
アウトドアサウナ

今回のキャンプの最大の目的はテントサウナ。
「施設のサウナも大好きだけれど、自然のなかで入るテントサウナは一味違います。しかもここは綺麗な湖に飛び込めるんですよ」
ここは本場フィンランドさながらに湖に飛び込める、日本では数少ない場所。木崎湖キャンプ場をリピートする大きな理由になっている。
サウナ内では、熱した石に水をかけて熱い蒸気を発生させて温度が一気に上がる。体の芯まで温まり汗が出てきたら、湖へダイブ。
北アルプスの麓にある大町市は湧水が豊富で、木崎湖は川から流れ込む水と、湖内に湧く水で満たされているそう。湖に浮かびながら、木々を、水を、空気を感じる。その美しさを全身で堪能する、最高のアクティビティだ。

16:00

しっかり汗をかいたあとは
クラフトビールで乾杯

サウナでリフレッシュしベースに戻ったら、大町市に醸造所を構える北アルプスブルワリーのビールで乾杯。いろんな種類を買って飲み比べる。お酒を飲みながら、のんびりと夕食の準備を開始する。持ってきた調理器具やテーブルウェアは、依吹さんが日常生活でも愛用しているもの。ネパールで買ったコースター。使い慣れた木製のまな板。調味料を入れて持ち運べるスパイスボックスは、依吹さんの手づくり。
「木を切って、やすりをかけて、色をつけて。使いやすさを追求してデザインし、自分でつくりました。大のお気に入りで、キャンプにはかならず連れてきます」
定番の調味料から、ちょっと味に変化をつけたいときに使うものまでバリエーション豊かなスパイスが詰まっている。

18:00

テーブルいっぱいに敷き詰められた
色とりどりの食事

桃モッツァレラ、牡蠣のアヒージョ、炭火で焼いた牛肉。家庭菜園で採れたナスは、みりんとしょうゆで漬け込んで持参。彩りがよく、目にも楽しいメニューがずらりと並ぶ。
「水が美味しい長野県はクラフトビールやワインなどお酒が有名なので、それに合うメニューを考えました」
みんなでつくったご飯をみんなで食べて舌鼓を打つ。外の空気も相まっておいしさを何倍にも感じる。
「こんなスパイスも合うんじゃない?」と意見交換をしながら、新メニューを試すのも楽しい。「おいしい」という感嘆と笑い声が響く賑やかな食卓は夜まで続く。

20:00

気の置けない仲間と
焚き火を囲む

すっかり日も落ちて、焚き火の灯りが手元を照らす。夜は少し冷えるからフリースを羽織って、火を囲んで語り合う。毛足の長いフリースを採用したこのジャケットは、難燃素材を採用していて焚き火シーンにも最適。会話のお供は焼き林檎とワイン。どちらももちろん長野県産。焚き火の前ではなぜか素直になってしまい、普段なかなか話せないようなことを話してしまう。キャンプ仲間が特別な存在になるのは、そんな理由もあるのかもしれない。
ちょっと腹ごなしに、湖を散歩する依吹さん。この日は大きな満月が空に光っていた。湖に映る月も幻想的。せっかくだから桟橋にコットを置いて、天体観測をすることにした。

22:00

十分な睡眠が
元気に過ごす秘訣

1日めいっぱい遊んだら、夜はぐっすり眠りたい。顔を洗ってパジャマに着替えて、テントの中へ。
「キャンプのときは、クレンジング不要の石鹸だけで落とせるコスメを使います」
なるべく荷物が少なくなるように、メイク道具にもこだわりが。一つでリップ、チーク、アイシャドウにもなるETOVOSのアイテムを使うなどぬかりない。ぐっすり眠れるように締め付けのないパジャマに着替え、夜の冷え対策には湯たんぽを活用。
「依吹さんは荷物が特別多いわけではないのに、あると便利なものを必ず持参している」と友人談。回数を重ねるにつれ、必要なアイテムが厳選されていったようだ。

0:00

2:00

4:00

6:00

朝の涼しい空気にまじる
挽きたてコーヒーの香り

朝の静かな空気が心地いいから、キャンプの朝は早起きが基本。一足先に目覚めた依吹さんは、ゆっくりコーヒー豆を挽く。
「行ったことがある国の豆にはついつい手が伸びる」と、思い出の旅行先であるエチオピアで購入した豆をセレクト。お湯を注ぐとふわっと漂う香ばしい香り。
コーヒーを注ぐのは、自分で編んだ紐をつけたお気に入りの木のカップ。丁寧に入れた一杯でしゃきっと背筋が伸びる。苦味が強くスッキリした味わいは、目覚ましにぴったり。起きてくる友人たちにも振る舞っていた。

8:00

朝食も手を抜かない
見た目はもちろん、おいしさも重視

全員が目覚めたら、朝食の準備をスタート。今朝のメニューはBLT
サンド。厚切りのベーコンは少し焦げるくらい焼いて、卵は半熟に仕上げる。このサンドウィッチにピッタリなのは、外はカリッと中はもっちりとした食感のイングリッシュマフィン。新鮮なレタスとトマトも挟んで完成。旬のフルーツと一緒にいただく。炭火で焼いた香ばしいパンとベーコンの風味が絶妙にマッチして、食が進む。
「朝食は1日のエネルギーを補給する大事なごはん。朝でもおいしいものを食べたいから調理の手間は惜しみません」
時刻によって移り変わる空と湖の色を心に焼き付けながら、そろそろ終わる時間を惜しむようにテーブルを囲んだ。

10:00

帰る前のひとっ風呂で
疲れを次の日に残さない

撤収作業も手際よく。ここでも各々が率先して動き、抜群のチームワークを発揮。みるみるうちにテントやテーブルは小さく片付けられ、車に収納されていった。
キャンプ場をあとにし、向かったのは大町市営の温泉「ゆ〜ぷる木崎湖」。地元の源泉「葛温泉」を引いている公共の温泉施設。
「温泉もその土地ならではの特色を反映する行楽地のひとつだから、温泉があったら絶対に入りたい」
明日からの日常に疲れを残さないためにも、熱いお湯で汗を流してから帰路につく。それが彼女たちの定番のコースだ。

人間も自然の一部、
そんな原点に戻る時間

依吹さんにとってキャンプは、日常に欠かせないリフレッシュの時間。屋外での時間も快適に過ごしたいから、アイテムにも自分の“好き”を追求する。旅好きの彼女がいろんな場所で見つけたお気に入りを持っていくのは、一緒にキャンプする仲間を連れていく感覚。欲しいものが既製品でなければ、自分でつくってしまう。そうやってお気に入りで満たした空間は、キャンプの時間をより特別にしている。他人から見たらおしゃれで、いわゆる「映えている」光景かもしれないけれど、決してそうではなく本人や仲間にとっての心地よさを追求した結果。そして自然のなかで遊ぶことは、その土地をよく知ることにもつながる。テントサウナや食事を通して、全身をつかって味わうことで、季節や地形、もしかしたら歴史やその土地の人々の想いまでも感じられるだろう。それはまるで旅の真髄を体験しているかのようで、依吹さんがキャンプの虜になる理由なのかもしれない。

Camper’s Profile

モデル

依吹怜

モデル。順天堂大学スポーツ健康学部を卒業。ゴルフやスキューバダイビングなど日常的にスポーツに親しみ、なかでもバレーボールは学生時代から続けている。2011年にモデルデビュー。タレントとしても活動し、「朝だ!生です旅サラダ」(テレビ朝日系)の旅サラダガールや、「世界ふしぎ発見!」(TBS系)のリポーターを務める。2022年には「ジャパンラグビーリーグワン」のオフィシャルサポーターに就任するなど、活躍の幅を広げている。

Camp Site

木崎湖キャンプ場

〒398-0001
長野県大町市平森
0261-23-3939

記事を読む
THE NORTH FACE CAMP CAMP STOP PLAY Online Camp Store Online Camp Store a day, and a moment Magazine a day, and a moment Magazine Magazine