THE NORTH FACE FAST PACKING PHOTO CONTEST

FAST PACKING

FAST PACKINGとは限られた時間の中でウエアやギア(道具)を軽量化し、
長い距離を素早く行動する近年注目の登山スタイルです。

今シーズン、ザ・ノース・フェイスではこのFAST PACKINGに対応するために、
軽快で自由なウエアリングを楽しむユーザーに向けて、
従来の登山ウエアに比べより軽量で自由なスタイリングが楽しめる新しいコレクションを提案します。
ザ・ノース・フェイスが提唱するFAST PACKINGは、
単純に“早く歩くこと”が目的ではなく、
“装備を軽くして軽やかな自由度を得ること”を目的にしています。

日帰り登山から宿泊を伴う縦走登山まで、
ザ・ノース・フェイスが登山のシーンで培ってきた“防水技術”と
トレイルランニングのフィールドで培われた“軽量性”により、身体に負担をかけず長く、
そして素早く行動することに対応したアイテムをラインナップしています。

PHOTO CONTEST

応募方法

応募方法は、インスタグラムでハッシュタグ「#TNF_FAST_PACKING」をつけて写真を
アップするだけ。FAST PACKINGに関する写真が審査の対象になります。

月に1度、優秀賞(2名)を、こちらの公式ホームページ内特設サイトにて発表します。
優秀賞に選ばれた方にはTHE NORTH FACEのアイテムがプレゼントされますので、お気軽にご応募下さい

※賞品は下記の4アイテムのうち1つをプレゼントさせてただきます。
(ご希望アイテムの在庫がない場合は「FP25」もしくは「Caelus 35」とさせて頂きますので、予めご了承ください。)
※ご連絡はインスタグラムのメール機能で行います。

  • [第1回] 応募期間:5/20(金)~6/20(月) 発表日 6/27(月)
  • [第2回] 応募期間:6/21(火)~7/20(水) 発表日 7/27(水)
  • [第3回] 応募期間:7/21(木)~8/20(土) 発表日 8/27(土)
  • [第4回] 応募期間:8/21(日)~9/20(火) 発表日 9/27(火)

FAST PACKING ESSENTIALS

  • Timberline Jacket

    Timberline Jacket

    NP61603 ¥26,000 +税

    高い通気性を誇る軽量防水ジャケット。発汗量が刻々と変化するシーンで長時間の連続着用が可能です。高通気タイプのラミネートを施した、20デニールのFUSEFORM ハイベント®3層構造を採用し、高い防水透湿性とともに強度を確保。フロントのベンチレーションポケットとは別に付いた脇下のベンチレーションは、運動しているときのウエア内の空気の流れを考慮した位置に設置。細身のコンシール止水ファスナーで軽さとコンパクト性を実現。フードは調節が容易なワンハンドアジャスターです。携行に便利なスタッフサック付き。

  • Hedgehog Fastpack Light GORE-TEX

    Hedgehog Fastpack Light GORE-TEX

    NF01525 ¥16,000 +税

    低山の縦走やファストパッキングに適した超軽量シューズです。防水透湿性素材・ゴアテックス®をアッパー部分にインサートすることで、全天候に対応。トレ イルランニングシューズのような軽さでありながら、正しい歩行を促す技術・CRADLE™テクノロジーをミッドソールに搭載し、軽快感と安定感を両立して います。高いグリップ性能を誇るビブラム・エクスクルーシブソールを採用し、荒れた路面での行動にも安心感をもたらします。※完全防水ではありません。


  • Accel Light Pant

    Accel Light Pant

    NB31601/NBW31601 ¥17,000 +税

    ナイロンとポリウレタンを組み合わせた独自素材により作 られた軽量ソフトシェルパンツ。薄手でストレッチ性の高い生地を使用しているため、タイトなシルエットながら足上げもスムーズ。縫い目を無くした接着仕様 により肌への当たりも軽減させました。凹凸のある織り加工を施したことでドライな肌触りが持続、撥水性も向上して います。

  • Caelus 35

    Caelus 35

    NM61607 ¥21,000 +税

    通気性と軽さを追求したバックパック。快適な背負い心地が特徴の柔らかいトランポリン構造を採用し、本体には軽量で強度にも優れる70デニールのジオリップストップナイロンを使用。表裏の両面をコーティングすることでさらに高強度に。立体的形状でフィット感が良いレインカバーを雨蓋に内蔵しています。厳選装備で楽しむファストパックスタイルにもおすすめです。

HIGHEST AWARD

5/20から約4か月間に渡って開催されていた「#tnf_fast_packing photo contest」ですが、
今回の発表を持って終了となります。たくさんのご応募ありがとうございました。

最後となる優秀者2名は、雲海に浮かぶ富士山を撮影していただいたshun.8himさんと、
御岳山での1コマをアップしてくれたkinamujiさんです。おめでとうございます!

次回の開催は未定ですが第2回が行われる時は、
THE NORTH FACE公式のSNS等で発表させていただいますので、
今後ともよろしくお願いいたします。

21 AUGUST - 20 SEPTEMBER

shun.8him

shun.8him

kinamuji

kinamuji

  • 21 JULY – 20 AUGUST

    hanatorikazetsuki365

    haleaina

  • 21 JUNE – 20 JULY

    nori1496

    takaheth

  • 20 MAY – 20 JUNE

    ak1h1r00

    sezanne81

INTERVIEW with YOKI TANAKA

『FAST PACKINGは、ただ早く歩くことではないんです』

アドベンチャーレーサー 田中陽希

ことしの夏は、史上もっとも暑い夏だといわれています。
そんな猛暑こそ、おすすめの避暑地は涼しい山。
ザ・ノース・フェイスが提唱するFAST PACKINGで、軽やかな山の旅に出かけましょう。
NHK『グレートトラバース』でもお馴染みの、アドベンチャーレーサー田中陽希さんに、
FASTPACKINGの魅力やはじめるうえでのポイントをおうかがいしました。

― FAST PACKINGをはじめてみたいという人のなかには、山がはじめてという人も少なくないと思います。どんなことから踏みだしたらよいでしょう。

まずは、行きたいという気持ちですよね。根本に山に登りたいとか、自然のなかに行きたいという思いがないと。そうした気持ちが湧いたら、一歩踏みだしてみてはどうかと思います。いまは、SNSやたくさんの情報がありますから。山や自然に魅力を感じるというのは、離れた存在だったというのもあると思います。

― 距離があるからこそ、感じるものでしょうかね。

じつは家のそばにとても魅力的な場所があるのに、1年に1回しか行かないなんてことありますよね。近所だととくに。『グレートトラバース』の番組を見て、山をはじめました!と声をかけられることも多いのですが、逆に映像だけで満足する人も少なくないようです。疑似体験というか、それも情報社会の一端といえるのかもしれないです。

― それは面白いお話ですね。テレビでも画質がよくなっていますからね。

だから逆に遠のいてしまっているというか。ほんとうに「行きたい人」でないと、行かなくなっているという。でも、よくよく考えてみれば、いつでもはじめられそう、行けそうだったことはよくあります。じっさいに「よし、行こう!」と踏ん切りをつけて、去年から山歩きをはじめた方なんかは、「今年はアルプスに行こうと思うんです」と着実に経験を積んでいるみたいです。

― まずは、一歩踏みだす!と。つぎに、装備についてお伺いします。軽量化で心がけていることはありますか。

軽くしてよいものと、軽くしてはいけないものがあると思います。その線引きができるかは、大切ですね。また、登山道具全般的が改良されて軽くなる一方で、軽いけれど素材も強いといった具合に、よりよいものになってきています。

― ウエアを含めた登山道具全般は、種類も増えて用途も細分化していますよね。ビギナーには、選択が難しくなっているかもしれません。

ぼく自身が軽量な装備を身に付けて、アルプスに行ったり、残雪期の山に行ったりして、スムースに登ってしまっているので、見ている側としては「あれで行けるのか」と思ってしまうそうなんです。でも、ぼくは経験者で、ビギナーの方と同じではないです。だから、「あれを着れば行ける」というものではないんです。単純に荷物を軽くすれば、あれくらいの速度が出るというものでもないですよね。

― 行き先と自分の体力やスキル、そしてどんなスタイルで行くかで装備は決まりますね。

でも、FAST PACKINGが経験者にしか手が届かないものということもないと思いますし、そう思ってしまっている人も多いかもしれない。装備の選び方によっては、FAST PACKINGになると思います。たとえば、靴。行き先が里山だとか、荷物も少なくて、そこまでハードな靴が必要ないところだったら、FAST PACKINGの靴にしてみるとか。なにかひとつ替えてみるといいです。そのときは、体によくフィットするもの、ウエアや靴が、軽やかさを実感できると思います。少しでも軽くなることで、可能性が広がっていくと思うんです。

― なるほど!まずは靴を替えてみる、軽やかさを実感できそうです。

結局山登りは、人力ですからね。自分で自分の荷物を背負って、自分の力でいきます。だから装備の種類や充実度で疲労度も違ってきます。人から聞いた話ではなく、じっさいに自分で経験することがやはり大事だと思います。また、さいきんは、早く富士山に行きたい、早く雪山に行きたいと、経験をかいつまんでしまう方も多いようなので、せっかちになりすぎないようにしたいですね。

― 歩くスピードもせっかちに急いでしまいそうですね。陽希さんも、いつも急いで登っているわけではないですもんね(笑)。

ぼくは単に歩くスピードが早いんです。そうとらえられがちなんですが(笑)。天候によって急いでいることもありますけれど。早く見えるかもしれないですが、あれはぼくの心地よいペースなんです。みなさんもそれぞれのペースがあると思います。だからコースタイムの半分でいこうとか、1/3でいこうとか、ただスピードを上げて行くのがFAST PACKINGではなくて、装備の充実をはかりましょうというのが考え方ですね。

― つい『FAST=速い』という言葉に引っ張られてしまいますね。身軽になった結果、体が軽くなってペースが上がったということはあるかもしれませんが。

早いペースで歩くというのと、FAST PACKINGは切り離して考えた方がいいかもしれません。軽くなることでより長く快適に歩けるということです。じっさいに体の負担というところでは、やっぱり靴が実感しやすいと思います。普段のブーツではなく、履き比べてみるとか。山でなくても階段などでも。なにも背負わずに、水筒だけもって履き比べをしてみるなど。登ることは足を使うことが基本なので。

― 靴も以前に比べるとたいぶ種類が増えましたよね。

FAST PACKINGのシリーズにもローカットやミッドカットなど形があります。ローはミッドに比べたら軽いですが、足首は捻れやすく捻挫はしやすくなります。例えばもともと捻挫をしやすいのに、ローカットを選んだら…結果は見えていますよね。ほんのちょっと重いけど、ミッドカットのほうが捻挫対策には良かったなとか、比較してみることが大切です。軽いということは、なにかが引き算されています。ぼくも捻挫しやすいときは、テーピングをしています。靴下を履いているので外からは見えにくいですが、万全な対策をとっています。それでも選ぶかどうか、といった選択ですね。足に合うもの、そして、行くエリアや環境で絞り込んでいくという感じです。

― 自分なりに装備を研究していくことは大切ですね。最後に、FAST PACKINGで行くおすすめの山をいくつか教えていただけますか。

ぼくは北海道育ちなので、大雪山などとてもいいと思います。北海道の山って、のっぺりしているんです。どーんと大きいというか。裾野が広いんです。

― 裾野が広いと、激登り!というよりは比較的ゆるやかな勾配があっていいですね。

急登になってしまうと、FAST PACKINGになっても体力的な辛さが出てしまいます。遠くの景色が見渡せて、かつ雄大な眺め。北海道の自然を感じられます。なかなかあの広さではないかなと思います。縦走となってくると荷物が増えますが、FAST PACKINGで行ってみたら、軽やかにさらに先にも進めたということがあると思います。

― なるほど景色と山容、場所選びも重要ですね。

あとは、尾瀬もいいと思います。例えば、尾瀬で燧ヶ岳に登ったり、至仏山や会津駒ヶ岳も比較的近くにありますね。百名山を歩いて、いいなと思ったのは、安達太良山と西吾妻山。ふたつとも活火山なんですが、安達太良山は岩肌が露出して赤くて硫黄のにおいを感じて、西吾妻山は原生林に囲まれて火山からの自然の遷移が感じられます。そういう異なる見どころの山が近くにあると、縦走していて楽しいです。

― 生まれたてのような荒々しい山、緑深い山、自然の息吹を感じます。

東北では八幡平もおすすめですね。ちょっと足を伸ばせば岩手山もある。標高が高いところに温泉が湧いているので、温泉縦走ができるんです。山を越えて温泉に浸かる…そんな東北ならではの温泉山行が楽しめますよ。FAST PACKINGであれば、コンパクトに行けますね。山小屋泊ではなく、温泉宿泊なので荷物も軽くいけます。わりと平坦で視界も開けているので、FAST PACKINGで縦走しやすいと思います。

― 東北の山は、本州中央部のアルプスとはまた違った趣きがあるのでいいよですよね。

FAST PACKINGの導入で考えるならば、おすすめですね。アルプスは取り付きまでのアプローチが長いですが、八幡平はとても行きやすいです。

FAST PACKINGの実践者でもあり、またFAST PACKINGそのものを世の中に示した田中陽希さん。
すぐ取り入れられそうなアドバイスもたくさんありました。
ハイキングから縦走まで、さまざまなシーンを、いつもより軽く、そして遠くへ。

田中陽希

田中陽希(たなかようき) 1983年生まれ。2014年、日本百名山をひと筆書き(縦走)でたどる偉業を達成。2016年元旦には二百名山のひと筆書きも成し遂げた。著書に『グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き』、『グレートトラバース2 日本2百名山ひと筆書き』(いずれもNHK出版)がある。