FAST & LIGHT

ザ・ノース・フェイスのフライトシリーズは、トレイルランニングにおける頂上商品のカテゴリー。語源はFAST&LIGHT。さらにCOMPACTであること。
100kmや160kmといったウルトラトレイルの舞台において最高のパフォーマンスを引き出すためのアスリートキットである。日本の開発チームの手により、アスリートと同じ目線でのモノ作りが行われ、選手たちのフィードバックや開発者自身のフィールドテストで得た知見を取り入れているのだ。
そして2019年からは、富山県に開設されたゴールドウイン テック・ラボでの研究開発をスタート。モーションキャプチャーや3D計測といった先端テクノロジーを駆使し、アスリートと共にさらなる高みを目指せるよう、フライトシリーズもそのまた向こうへ。

PRODUCTS

NP11972 ¥38,000+tax

BUY

契約アスリートの鏑木 毅が極限の状況下でも絶大の信頼を寄せるジャケット。防水透湿メンブレンを表にむき出しにしたゴアテックス シェイクドライを採用。表生地が水を含むということがなく、高い透湿性と撥水性がいつまでも続く。またパターンワークにおいてもトレイルランに特化。パックを背負ったその上から羽織っても違和感なく走れるフォルムとなっている。ツバ付きフードはワイヤー入りの立体設計で、上だけでなく横からの雨もシャットアウトする。

Fabric
GORE-TEX Active with SHAKEYDRY™ Product Technology
Size
S・M・L・XL・WM・WL
Color
KTブラック×TNFレッド

NM61915 ¥16,000+tax

BUY

収納力とフィット感にこだわってイチから設計を見直したニューパック。センタージップで大きく開くメインコンパートメントは、クイックオープンできるベルクロ式三角フラップと相まってギアの出し入れストレスを極限まで減少。背中、脇、前面にはストレッチするスリットポケットを備えやはり収納性が高い。軽量エアメッシュ素材を採用し、広い面で圧を分散させることで快適にフィットする。

Fabric
100D マットツイルリップストップナイロン、Sensitive®ストレッチファブリック
Size
S・M・L
Color
(K)ブラック、(AG)アスフェルトグレー、(AB)アズテックブルー

NY81871 ¥24,000+tax

BUY

走るたびにオートマティカルな換気をうながす、まるで呼吸するかのようなインサーレーションジャケット。その秘密は撥水性の高いポリエステル中わた・ベントリックスにある。ランニングの動作をする際にもっとも伸びる部位の中わたに“スリット”を入れることで、動作時にはハニカム状に広がって、ストレッチしながら衣服内の湿気を排出。汗をかいても脱がずに着続けられることを狙った。

Fabric
7D Light Twist Nylon、Ventrix 25g、12D Light Stretch Nylon AC Coating
Size
S・M・L・XL・WM・WL
Color
(TR)TNFレッド、(K)ブラック

NT11972 ¥9,000+tax

エンデュランスレースに臨むアスリートは、昼夜を通じて繰り返される動作や汗によってときに自らの肌に傷を負う。そのため長時間でも負担の少ないソフトな肌当たりと、立体成型に編立てることで縫い目を最小限に抑えて仕上げたカットソー。肌面には水分を弾くポリプロピレンを配し、かいた汗をスピーディに表面へ移動させると同時に、その汗が肌に戻って冷えてしまうことも軽減させる。

Fabric
Dry Engineered Knit
Size
S・M・L
Color
(TR)TNFレッド、(K)ブラック

NB41973 ¥12,000+tax

BUY

軽さと使い勝手を極限まで追求したアスリート仕様のショーツ。ウエストベルトには伸縮性の高いストレッチ素材を使用した5つのポケットを装備。幅広い面で圧を分散させながら腹部にフィットし、ジェルなどの小物を揺らさずに収納できる。また背面側には新たにアウター収納用ベルトを設け、頻繁に着脱するアウターを楽に携行することができる。要所に配したレーザーホール孔で通気性も抜群。

Fabric
Lightweight Mechanial Stretch Nylon、Nylon 2way Tricot Dry Touch
Size
S・M・L・XL
Color
(TR)TNFレッド、(K)ブラック

NF01900 ¥15,000+tax

BUY

コロラドに築いた新施設GSIにて独自開発したアウトソールEXTSを備えるレーシングシューズ。レース後半になってもおろしたてのような高いグリップ性が持続する。ミッドソールには反発弾性と安定性を両立させたFASTFOAMを採用。アッパー素材はリップストップのワイヤーメッシュで軽さを追求し、同様にヒール周りは正三角形が連なるジオテック構造状に肉抜きしたTPUワイヤーでブレを防ぐ。

Fabric
リップストップテキスタイルアッパー、シームレスニットインナー、Ortholite®ハイリバウンドフットベット、TPUヒールカウンター、ガゼットタン、FASTFOAM™&EV2層圧縮成型ミッドソール、EXTS™アウトソール
Size
25〜30cm
Color
(RK)ファイアリーレッド×TNFブラック、(BK)ボンバーブルー×TNFブラック

Product Features

開発者がこだわった5つのポイント

01

暴風雨のなかを走っても必要以上にバタつかず、かといって頬に貼りつくほどタイトでもストレスになる、という鏑木選手のリクエストを受けミリ単位で調整しました。

02

傾斜をつけたトレッドミルで走るフォームをモーションキャプチャーで解析。やや前傾になることが判明したので、その角度を数値化してパターンに落とし込みました。

03

実際にアスリートに供給するジャケットでは、鏑木選手自身のウエストサイズに合わせた特注サンプルを製作。ラボと工房が隣り合う環境を最大限に活かしています。

04

従来のショーツが若干肌に貼りつくとの要望を受けて生地を刷新しました。性質の異なるナイロンポリマーを複合したストレッチ素材で、軽さと肌離れのよさがアップ。

05

アメリカ本国のコロラドにも研究開発の拠点がオープン。グローバルのアスリートと共同開発したザ・ノース・フェイス独自のアウトソールEXTSを採用しています。

Planning and development
GOTO TAISHI
飽くなき探求心で
アップデートさせ続けたい
共同開発のパートナーに鏑木選手を選んだ理由は、トップアスリートのなかでも、とりわけ本当の限界に近い、極限状態で走っているからです。その究極のシチュエーションで1分1秒を追い、命を守るアスリートキットを開発したかったのです。テックラボにて鏑木選手の動作解析を行い、得られた結果をもとにアップデートさせた製品サンプルで再度計測を行ったら、明らかな変化が見られました。その数値は微々たるものですが、競技時間が20時間にもなるウルトラトレイルでは明確な差となって現れるのではないでしょうか。
Apparel designer
IWANO TAICHI
可視化した数値を
開発の新たな羅針盤に
意識しているのはアスリートファースト。フィールドテストで感じた要望を一緒に掘り下げ、それをデザインに落とし込むのが僕らのタスクです。具体的にはポケットの角度やファスナー位置、引き手の形状などですね。加えて今回は新たにモーションキャプチャーを導入しました。鏑木選手が、傾斜をつけたトレッドミルの上で、実際に長時間走る。すると単に立っているときと比べ腕振りの角度が違っていたり、胸幅がわずかに広がることなどがわかりました。その数値をウェアのパターンに落とし込んでいます。
ATHLETE INSIGHT

トレイルランナー 鏑木毅のこだわり

フライトシリーズは「トレイルランニングのことをすべてわかっている人が作っている」という印象です。ウルトラトレイルでは機能性が担保されていることはもちろん、一方で軽く、しなやかなモノが好ましい。これは相反する要素ですが、絶えずアップデートを続けることでどんどん理想へと近づき、もはや理想を超えてすらいる気がします。常に高みを目指すのがアスリートという生き物なのですが、それに応えてくれるシリーズ。開発者とアスリートの思いが一致している。だからこそ暴風雨のなかや、砂漠や氷河といった極限のシチュエーションでも安心して身を預け

フライトシリーズは「トレイルランニングのことをすべてわかっている人が作っている」という印象です。ウルトラトレイルでは機能性が担保されていることはもちろん、一方で軽く、しなやかなモノが好ましい。これは相反する要素ですが、絶えずアップデートを続けることでどんどん理想へと近づき、もはや理想を超えてすらいる気がします。常に高みを目指すのがアスリートという生き物なのですが、それに応えてくれるシリーズ。開発者とアスリートの思いが一致している。だからこそ暴風雨のなかや、砂漠や氷河といった極限のシチュエーションでも安心して身を預けられます。今回はさらにデータとして改良の

られます。今回はさらにデータとして改良の裏付けを得られたことで、その信頼関係がより強固になったと感じます。

アスリートってわがままですから、修正のリクエストも非常に細かいですよ。たとえばレインジャケットのジッププル。単に軽いだけのプルだと走っているときにペタペタと上下動することがあります。ウルトラトレイルで極限まで追い込んでいるシチュエーションではその些細なことがストレスになって、心のバランスを崩すきっかけになる。そんな細かいリクエストにもしっかり応えてもらってい

裏付けを得られたことで、その信頼関係がより強固になったと感じます。

アスリートってわがままですから、修正のリクエストも非常に細かいですよ。たとえばレインジャケットのジッププル。単に軽いだけのプルだと走っているときにペタペタと上下動することがあります。ウルトラトレイルで極限まで追い込んでいるシチュエーションではその些細なことがストレスになって、心のバランスを崩すきっかけになる。そんな細かいリクエストにもしっかり応えてもらっています。2019年の夏、再び世界最高峰の舞台で

ます。2019年の夏、再び世界最高峰の舞台である「UTMB®」を走るのですが、50歳でUTMBをというのは、じつは長年思い描いていた夢でした。だから開発者の皆さんがこの夢にのってくれたようにも感じています。その想いを受け止め、支えてもらいながら、この挑戦へと向けて突き進みたい。苦しい局面になっても、きっとフライトシリーズのウェアが守ってくれると思います。

ある「UTMB®」を走るのですが、50歳でUTMBをというのは、じつは長年思い描いていた夢でした。だから開発者の皆さんがこの夢にのってくれたようにも感じています。その想いを受け止め、支えてもらいながら、この挑戦へと向けて突き進みたい。苦しい局面になっても、きっとフライトシリーズのウェアが守ってくれると思います。

Trail runner
TSUYOSHI KABURAKI

鏑木毅 1968年生まれ。群馬県出身。2009年に世界最高峰のウルトラトレイルレース「UTMB®(3ヶ国周回、170km)」にて世界3位に輝く。また同年、全米最高峰のトレイルレース「ウエスタンステイツ100マイル」で準優勝、2016年「ウルトラフィヨルド」で準優勝など、アジアウルトラトレイル界のレジェンド。

2019年夏、50歳でUTMB®に再挑戦するプロジェクトNEVERを進行中。

TOP