人間は恒温動物だ。だがしかし、体温を一定に保つためには常にエネルギーを使うことになる。一方で、ウルトラのレースは朝昼晩、ときに雨が降り、気象条件は常に変化し続けている。前に進むこと以外に余計なエネルギーを無駄使いしたくなければ、からだの表面を雨で濡らさないこと。これは絶対のキーポイントだ。本ジャケットに使われているGORE-TEX^® SHAKEDRY™ プロダクトテクノロジーは、防水透湿の膜がウェアの表面にむき出しとなっているのが特徴。一般的にはポリエステルなどの生地の裏に防水透湿の膜が貼り付けられるが、その生地自体がないため“生地が水を含んで、結局は肌が濡れたのと同じくらい寒い”ということが減少する。優れた撥水性を誇り、水を弾き続ける。表面の生地が無いぶん、軽くて、透湿性も優れている。反面、登山シーンで求められるような耐摩耗性強度はないので、ランニング用として展開している。トレイルランでパックを背負う場合は、ジャケットの上からパックを背負わず、パックを背負った上からこのジャケットを羽織れるようなシルエットで、ゆとりを持たせたパターンを採用している。