関東近郊の避暑地として、また天体観測に向く美しい星空の地として知られる野辺山高原。コース上の関係5町村の人口3,000名に対して、それを上回る数のウルトラランナーが集う春のビッグレースがNOBEYAMAだ。その特徴は国内屈指の難コースであること。山間部が舞台とあって、累積標高差は±2,700メートル超。おまけに序盤の10～25km地点は未舗装の砂利道、林道セクションが待ち構えている。2017年大会は100kmの部で完走率が50%を下回った。一方でコース上には隣接して3つの温泉があり、レース中の入浴はオプショナル。終盤にそびえる標高1,620mの馬越峠を通過すれば、ゴールは目の前。乗り越える壁が高いほど、深く大きな感動が待っている。