About
VECTIV

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VECTIV™の機能を知る

VECTIV™とは、3層構造のソールユニットのこと。3Dプレートが着地したときのブレを防ぎ、ゆりかごのようなロッカー形状の高反発ミッドソールが前へ前へという推進力を発揮。そして、防滑性とグリップ力に優れたアウトソールがあらゆる条件の路面に対応する。

進化を遂げたVECTIV™ Technology

厚底ミッドソールにクッション性を持たせたモデルで3型がラインナップ。42kmから100マイル以上のレースを想定し、国内大会だとUTMFなどのウルトラトレイルで記録を狙える高機能モデルが「SUMMIT VECTIV™ PRO」。そして、42km以上の大会に初めて参加する選手や、じっくりと完走を目指す人向けなのが「VECTIV™ ENDURISⅢ」。42km未満で、これからトレランを始めようと考えている人のためのエントリーモデルが「VECTIV™ EMINUS」。そして、2023年より新しく加わったのが、頂上まで駆け上る山岳スポーツ、バーティカルランにも対応し、グリップ力を重視するタイプのVECTIV™。かかとではなくつま先で着地することも想定しているため、ミッドソール前足部の反発性は他の3つのモデルより高く、アウトソールSurfaceCTRL™のラグも細かく、深めに設定。ミッドソールの厚みも路面感覚を捉えられる設定なので、厚底のシューズが苦手なランナーにもお勧めしたい。モデルは「SUMMIT VECTIV™ SKY」と「VECTIV™ INFINITEⅡ」。

ARCHITECTURE TRAIL RUN

THREE-LAYER STRUCTURE
高次元の3層構造

安定性、推進力、防滑性を備えた3層構造。

「トップアスリートが新しい記録を打ち立てるシューズを作る」をコンセプトに、ウルトラトレイルレースの本場ヨーロッパで2019年から開発をスタート。契約しているアスリートがプロトタイプをはいて累計9000マイルを走り込み、実地試験のフィードバックをもとにミリ単位で微調整を繰り返すこと約3年。満を持して2021年1月に完成したのがVECTIV™というこれまでにない、まったく新しいソールユニットである。とにかく画期的なのが3層構造と3Dのプレート。シューズに求めるホールド・クッション・グリップという3つの要素を高次元で備えた、次世代のテクノロジーが詰まっている。

3D VECTIV™ Plate
3Dプレート

前後左右斜め、あらゆるブレを抑える
3Dプレート。

3層のトップレイヤーにあるのが3Dプレート。足裏を覆うような立体感のある3Dにすることで、着地したときのかかとの横ブレと、蹴り出す瞬間のつま先のブレを防ぐ。フォーク形状と、かかとのスリットは、不安定な路面でこそ本領を発揮。石や岩、木の根などで斜めに着地したとしても、その瞬間ぎゅっとかかとをホールドしてベストなポジションに戻してくれる。モデルによってプレートの素材が異なり、「SUMMIT VECTIV™ PRO」と「SUMMIT VECTIV™ SKY」は高反発な超軽量カーボン素材。昼夜で寒暖差の激しい超長距離レースでも硬度が変わらず、前後左右のブレを抑えると同時にバネのような推進力をもたらす。「VECTIV™ ENDURISⅢ」と「VECTIV™ INFINITE II」、「VECTIV™ EMINUS」はTPU素材を採用している。

VECTIV™ Rocker Midsole
ミッドソール

推進力をもたらす
ロッカー構造のミッドソール。

VECTIV™最大の特徴ともいえる、前へ前へと進む高い推進力。それを生み出すのが、ゆりかごのように大きくラウンドしたロッカー構造のミッドソールである。一番パワーを使う走り出しをスムースにしてくれるだけでなく、加重を前に倒すことでスピードがぐんぐん上がる。使用しているEVAはモデルによって素材と硬度が違い、「SUMMIT VECTIV™ PRO」は格段と柔らかく、高い衝撃吸収性能を持つ。「SUMMIT VECTIV™ SKY」、「VECTIV™ INFINITEⅡ」には特殊な高反発材「Pebax®」を内蔵していて、跳ね返りのバネも強め。「VECTIV™ ENDURISⅢ」と「VECTIV™ EMINUS」は、衝撃吸収に優れる素材で、柔らかさもありながら、しっかりと沈む。

SurfaceCTRL™
サーフェスコントロール

あらゆる路面に対応するアウトソール。

山は天候が変わりやすい。夜を越えるウルトラトレイルのレースでは特に、雨や雪、ドライからウェットな状況まで、いかなる路面状況であろうとも滑りにくいアウトソールが必要になる。そのために、ラバーの配合をイチから見直して自社開発したSurfaceCTRL™を採用。耐摩耗性に優れ、グローバルサポートアスリートによる実走テストでは、走破距離500kmを超えても防滑性は変わらなかった。前半分に配した山型の凹凸は、グリップを効かせつつアクセルのように押し進め、ヒール部分の逆ハの字ラグがガチッと止めるブレーキの役割を担う。一方、つま先で駆け上がることが多いバーティカルレース用の「VECTIV™ INFINITEⅡ」は、路面とのひっかかりを強めるためにラグの深さを2mmほど深めに設定している。