CANTERBURY OUR TEAM FIELD

ラグビーでつながる社会

車いすに乗って戦うラグビー。
実はカンタベリーではラグビーだけでなく車いすラグビーの支援にも情熱を持って取り組んでいるんです。
今回は、先日行われた試合の模様とともに車いすラグビーの魅力をご紹介していきます。
同じラグビーであっても、ボールは丸い専用球を使うなど、ルールや戦い方も変わります。
何がどう違うのか、本記事で、その魅力に触れてみてください。

車いすラグビーとは?

パラリンピック競技、車いすラグビー。もともとは頸随損傷や機能障がいなど四肢麻痺者など、比較的障がい重い人でも競技に参加できるチームスポーツとして考案されました。

そして、激しいコンタクトが唯一許可されている種目で、頑丈な競技用車いすを巧みな操作で丸い専用球を繋ぎ、ゴールを狙うのが特徴。格闘技を彷彿とさせるような激しいぶつかりあいを見せることから“マーダーボール”とも呼ばれていた歴史を持ちます。

日本代表対オーストラリア代表

そんな試合を体感すべく、2023ジャパンパラ車いすラグビー競技大会に足を運んできました。観戦してきたのは日本代表対オーストラリア代表の1戦。想像をはるかに超える選手同士の戦いを写真で振り返りながら、車いすラグビーについて紹介していきます。

平等に出場機会を与えるためのルールを採用

試合前に円陣を組む日本代表

まずは競技時間。1ピリオドは8分間を4ピリオド行い、第4ピリオド終了後に勝敗が決まらなかった場合は、3分間のインターバルの後、3分間の延長ピリオドを行います。勝敗が決まるまで2分間のインターバルと3分間の延長ピリオドを繰り返します。

チーム編成。車いすラグビーでは男女混合の競技で1チームは最大12名で編成され、コート上には4名が出場します。この4名の出場者には障がいの程度によって分けられるポイント制度が設けられており、合計点数が8点以内になるようにしなくてはいけません。また、コート上に女性選手が加わる場合は、持ち点の合計に0.5点追加され合計点数が8.5点以内で出場することが許されます。

障がいが軽い場合が最大3.5点、重い場合が最小0.5点となっており、筋力や体幹、動作機能テストにより振り分けられます。このポイント制度は先ほども紹介したように、平等に出場機会を与えるためのルール。

ボールを追う日本代表とオーストラリア代表

そのため、選手の交代回数の制限もありません。ラグビーと同じく、Our Teamの精神を持って、試合にのぞみます。

競技時間は1試合8分間のピリオドを4回行い、その間にはインターバルとハーフタイムが入ります。また終了時で同点だった場合は3分間の延長戦のうえ、勝敗が決まります。

細かなルールの中で行われる心理戦

コートはバスケットボールコート(28m×15m)と同じ広さ

コートはバスケットボールコート(28m×15m)と同じ広さ。オフェンス側はボールを持ってから12秒以内にセンターラインを越えなければならない、40秒以内にトライしなければならないなど、時間に制限を設けたルールが存在。

また、ボールを持っている選手は膝の上にボールを乗せて車いすを何回でもこぐことができますが、10秒間に一度はボールをドリブルするかパスをしないといけません。そして、ラグビーとは異なり、前方へのパスは認められていますが、センターラインを越えてからは自陣にボールを戻すことはできません。

車いすの2つの車輪がトライラインに乗るか、通過することで1点が入る

続いて、得点方法はボールを保持した状態で、車いすの2つの車輪がトライラインに乗るか、通過することで1点が入ります。

そのトライライン前にはキーエリアが設けられ、ディフェンス側は同時に入れるのは3人までになっており、4人目はペナルティが課せられます。逆にオフェンス側も10秒間しか入れず、越えた場合はボールの所有権が相手チームに移行。加えて、トライラインの両脇に置かれたコーンに触れてしまうとこちらも反則。

車いすラグビーの醍醐味とも言えるタックル

そして、車いすラグビーの醍醐味とも言えるタックルですが、後方からの接触はバランスを失ったり、転倒したり、危険に繋がる場合はため、反則となります。

そのほかにも手や腕でボール以外の相手選手に触れたり、相手の車いすをおさえつける行為も対象。

と、このように実はかなり細かくルールが設定されています。しかし、会場では実況と解説の方々がわかりやすく説明していたこともあって、初心者でも楽しめます。それ以上に車いす同士がぶつかり合う音と迫力に圧倒され、気づけばだれもが夢中になっているはず!

競技用の車いすは攻撃型と守備型の2タイプ

見た目は装甲車のような車いす本体

ルールと同じく、興味深かったのが車いす本体。見た目は装甲車のような姿ですが、機敏な動きに対応するために、タイヤは八の字型で取り付けられています。また、そのタイヤにはタックルからの保護や引っかかる部分を少なくするために、スポークカバーを装備。

加えて、攻撃型と守備型の2種類があるんです。攻撃型は相手の守備に引っかからないように凹凸が少なく、小回りが効くようにコンパクトで丸みを帯びた形状。逆に守備型はフロントにバンパーが飛び出ているのが特徴で、攻撃時に相手をブロックするのにも役立つ仕様になっています。

体を張った献身的なプレー

そのチームプレイによる攻防も車いすラグビーならでは。守備型の選手が相手を妨害して得点をアシストしたり、動きの早い攻撃型の選手がかき回して守備型の選手が得点したり、あらゆるシーンで障がいの軽い重い関係なく、体を張った献身的なプレーも胸を熱くしてくれます。

そして、激しいスポーツとあって試合中もタイヤのパンクも度々起こります。その交換を行うメカニックや、転倒した選手を起こすスタッフ、選手の状態を見るトレーナーなどが全力でサポート。そのほかにも監督やコーチ、通訳など、さまざまな役割を持ったスタッフが選手をバックアップして、チーム全体で戦うのが車いすラグビーなのです。

勝利した日本代表

今日の試合は見事日本代表の勝利!

今回ご紹介した車いすラグビーは、障がいの程度や性別も違う選手がワンチームとなり、それぞれが自分自身の可能性を信じて挑戦を続けるスポーツです。また、見る人にとっても、迫力のある試合展開や感動的なドラマが楽しめるに違いありません。そんな車いすラグビーの魅力がもっと社会に伝わるように、カンタベリーは引き続きサポートしていきます。ぜひ今後も車いすラグビーもラグビー同様にご注目ください。

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