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        NEUTRALISM – 12

        NEUTRALISM
        自然というセラピー。都会の近くにあるオアシス。
        皆さんこんにちは、ローズです。
        落ち着きかけたコロナの状況も再び悪化気味。LAでも感染者がまた少し増えています。この戦いはきっと長期戦。コロナに細心の注意をはらい、感染対策を決して怠らず、ルールを守りながら出来る限り自分らしく毎日生活していける様に工夫していく事がベストですよね。
        私も相変わらず自粛を続け、出来るだけ無駄に出歩かない生活を続けています。でもここで気を付けなければいけないのが運動不足。可能な限り毎日オンラインクラスでヨガをしたり、家の周りを走ったりしていますが、たまには違った環境で普段とは違う運動をしたくなります。
        安全で、密を避けられる運動と言えばハイキング!ホームエクササイズで感じるのが「お日様を浴びる時間が極端に減ったな。。。」という事。自然の中で、自然の空気を吸いながら体を動かせるハイキングは自分のエネルギーをリチャージするには最高のアクティビティー!前回サンフランシスコへのロードトリップの様子を御紹介しましたが、サンフランシスコに行ったら必ず行く私の1番好きなトレイルへハイクにも行ったので、今回はそのトレイルハイクを皆さんに御紹介したいと思います。
        サンフランシスコ市内から車を南に走らせ約25分ほどにあるPurisma Creek Redwoods Open Space Preserve。大きな都市から近いのにPurisma Creekは完全に別世界。この4,711エーカーにも及ぶ自然保護地域には名前にもある様に、今では貴重な寿命100年ものの大きな赤スギがあり、峡谷の上からはHalf Moon Bayの海岸が見渡せて、谷を下れば自然な小川が流れ、トレイル沿いにはワイルドベリーや様々な生き物にも遭遇できる、まさに都会近くのオアシスの様な場所。Purisma Creekには沢山のトレイルがあり、気分・体力にあわせてハードなルートから気軽なルートまで、ハイキング経験者も初心者も楽しめる私の1番と言っていいほど大好きな場所です。
        トレイルから見渡せる景色。サンフランシスコらしく霧のかかった風景は本当に素敵。霧がかかっていない時は直ぐ近くのハーフムーンベイの海が見えます。
        今回は20㎞ほどのルートを5時間ほどかけてハイクしました。
        フリーウェイから山道を進んでトレイルの入口へ。建物が見える景色からだんだんと木が増えてきて、午前中は北カリフォルニアらしい霧のかかったクネクネ道を進んで到着。入り口を通ってトレイルに入れば一瞬で大自然に来た気持ちになります。Purisma Creekは自然保護地域なのでトレイルも周辺も人の手があまり加えられていません。強風やストームで倒れてしまった木もそのまま。トレイルを跨いで倒れてしまった木も、撤去するのではなく、切込みで人が跨いで通れるようになっているだけなのが逆に凄く素敵です。おとぎ話の中に居る様な道のりを進むと、景色が開いて一面を見渡せるエリアに。霧のかかった緑いっぱいの光景は本当に美しいです。緑の香りと霧の少し湿った空気、そしてほんのり海の香りが混ざり合った空気をめいっぱい吸い込んで深呼吸をしたら、谷を下り始めます。
        Purisma Creek はトレイルへ向かう道のりまでもが素敵。沢山の木に囲まれたクネクネ道と霧。LAには無い光景です。
        いざスタート!トレイル入り口の看板には、トレイルに生息する生き物の注意書きも。本当に自然がそのまま残った場所。
        ここでは倒れた木も撤去しません。切込みを入れて人が通れるようにしているだけ。素晴らしいですよね!
        進んでいくと、だんだん周りの木が大きくなり始め、いよいよ深い谷に入っていくのを感じられます。生い茂った背の高い木々が太陽光を遮るので、一面を見渡せたエリアに比べ気温は少し低め。木々の隙間を通り抜けて入ってくる光は本当に幻想的です。都会暮らしではなかなか見る事ができない大きな木に囲まれると、何とも言えない不思議な気分になり、大げさに聞こえるかも知れませんが、100年ほど、もしくはもっと長く生きてきた木のパワーが自分を浄化してくれる感じ。本当に素晴らしいのです。
        Purisma Creekの赤スギは本当に大きくてエネルギーを感じます。ここは物凄く神秘的なトレイル。カラダに良いだけじゃない、心にもプラスをくれる場所。
        まるでおとぎ話の中の様なトレイル。全くゴミも落ちていません。ここを利用する人達は皆この場所・木々・生き物をリスペクトしています。
        もっと深く進んでいくと、どこからか水の流れる音が聞こえはじめます。Purisma Creekの谷底には天然の小川が流れていて、私はいつも、小川までたどり着いたら一度休憩するのが楽しみ。だんだん大きく聞こえてくる水の音をパワーに、休憩スポットまで止まらず進みます。私のルートではこの小川がちょうど折り返し地点。土と木だらけの景色に突然現れる小川に癒されながら、座り易いスポットを探して水のせせらぎをBGMに一旦パワーチャージします。私のハイキングにお気に入りなスナックは手軽に食べられて栄養満点のアーモンド!水分補給も沢山して、ハイキング後半に備えます。
        ここがサンフランシスコの都会から30分以内の距離にあるだなんて信じられないですよね?きっと昔の景色とさほど変わらないのだろうな、、と思います。
        谷底を流れる小川。ここがトレイルの中間地点なのですが、流れる水の音と景色に物凄く癒されます。
        小川沿いで小休憩。いつも食べるアーモンドなのに100倍美味しく感じました。
        十分パワーチャージ出来たら元気に後半スタート。直射日光もあたらず水気の多い谷底には、普段は遭遇しない不思議な生き物が沢山。Purisma Creekで生まれて初めて知ったバナナ・ナメクジには驚きました。真っ黄色の巨大なナメクジ。
        この生物、、ナメクジの一種だなんて驚きです。長さはi-phoneよりも長く、色も真っ黄色!初めは私も驚きましたが、今では発見すると森の妖精を見たようなラッキーな気分になっています。
        まるで大昔の生物に出会ったような特別な気分にさせてくれます。トレイルを進んでいくと、だんだん谷底から再び日光の届くエリアへ。環境が少し変わるだけで、湿ったエリアとはまた違う植物や生き物に出会います。動きが早く写真は撮れませんでしたが、この日は可愛い野兎にも遭遇!そして道沿いには野生のベリーが沢山!採って食べてみたら驚くほど甘かったです。綺麗な花や自然な藻、何百年前でも同じだったのだろうかと考えながら見ていると、ハイク後半の辛さも忘れてしまいます。
        谷底からまたひらけたエリアに。さっきまでのエリアとは気温も植物も全く違うのが本当に面白い。トレイルもいよいよ後半です!
        トレイル沿いにポツポツと綺麗な赤色。ワイルドベリーを沢山発見しました。食べてみたら物凄く美味しかったです。
        素晴らしい自然も、知らずに色々と触ってしまうと危険な事も!例えばPurisma Creekのトレイルには多くのPoison Oakがあります。Poison Oakは普通の葉っぱに見えますが毒性。少し触れただけでも、触れた部分以外の肌まで毒で炎症してしまい、数日間かなり痛い状態が続いてしまいます。やはり自然はパワフル。そんな危険と癒しを与えてくれる自然を十分にリスペクトし、予習をして安全にハイクを楽しむことが大切です。
        トレイルには危険も沢山あるので注意が必要!ここはポイズンオーク(アメリカつたうるし)が多いので、ベリーやお花を見る時は特に気を付けます。強い毒性があり、少し触れるだけでも、酷い炎症で辛い日々を何日も過ごすことに。。。
        小さなお花の様に見えるのは天然の苔。ここでみる苔は本当に芸術的で、自然の美の素晴らしさを再確認できます。
        まるで色々な場所に旅に行っていたかのような、Purisma Creekの多様な自然を満喫していたらアッという間にゴール!ハイクを始めた時の自分と終わった後の自分、気のせいか自分のエネルギーが軽く、明るくなっていた気がします。
        季節が変われば違う花が咲き、また違う景色を歩けるこの場所は、何度行っても毎回新しい発見があります。街なら避けてしまう蜂も、とっても自然で全く気にならない。何だか心が広く優しくなれる、そんな場所。
        世界中が今までに経験したことのないチャレンジに面しています。でも、その中でも自分をベストに近づける努力はしていくべき。どうやったら前向きな気持ちになれるか?私の場合は、自然に身を置くこともその1つ。皆さんも、自分のココロとカラダを前向きにしてくれる何かを、是非こんな状況だからこそ楽しんで下さいね。