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        NEUTRALISM – 15

        NEUTRALISM
        Ready for Life!!人生のアップにもダウンにも、「READY」でいられたら毎日Happy!
        March, 2022
        皆さんこんにちは、ローズです。
        あっという間に3月も終わり!日本では4月が新しいスタートの時ですよね。新しい職場や部署、学校や学級など、色々と身の回りに変化が起こる方は多いはず。引っ越しをしたり、初めての事を覚えたり、人間関係や生活パターンの変化など、慣れない事が盛りだくさんのこの時期。嬉しい変化もあれば、チャレンジも多いですよね。良いも悪いも経験は必ず私達の力になる!せっかくだからポジティブな姿勢で挑みたいものです。
        前回ご紹介したTreehouse PointのPete Nelsonさんにお招きいただき、ワシントン州San Juan IslandのFriday Harborというところに行ってきたのですが、そこで私が感じたのは、何に対しても「READY」でいる生き方。人生のアップダウンにポジティブに向きあえる事の素晴らしさを目の当たりにした旅でした。なので今回はFriday Harborでの体験を、皆さんとシェアしたいと思います。
        San Juan Islandsは、ワシントン州シアトルから北西に位置していて、カナダとの国境近く。約1億年前に氷河により削られて出来た、満潮時には沈んでしまう島も多くある全部で748島からなる諸島です。それら島々のうち、ほんの170の島に名前が付いています。Friday HarborがあるSan Juan Islandは2番目に大きい島。とはいえ広さ142.59 平方キロメートル(日本でいえば小豆島位)、人口も7,000人弱の小さな島です。人の手が加えられていない素晴らしい自然と生き物の宝庫で、空気、水、景色も驚くほど綺麗な場所でした。
        招待してくれたPete Nelsonさんは有名なアメリカのTV番組“Treehouse Masters”のホストで、Treehouseに宿泊できる数少ないリゾートの1つ、Treehouse Pointのオーナー。世界Treehouseコミュニティーのパイオニアです。今回はFriday Harborにある彼の別宅にお邪魔させていただきました。
        招待してくれたPete宅からの景色。朝・夜・満潮・干潮・空と常に自然の表情を感じ取りながら暮らす生活。自然の繊細さと強さを目の当たりにしていると、小さな悩みもストレスも何でも無い事の様に思えます。
        San Juan Islandは島なので、アクセスはフェリーか小さな飛行機。私は7人乗りの小さな飛行機でFriday Harborへ移動。シアトルから40分ほどの空の旅です。非常に色鮮やかな森林と海、遠くに見える大きな山々、空から見る島々の光景は息をのむほどの美しさ。当日は風が強かったため小さい機体は結構揺れ、フライト始めは景色をエンジョイできていなかった私ですが、途中からはカラダの力を抜いて、風に乗る機体の揺れを力まず受け入れる事に。そうすると不思議な事に揺れが全く気にならなくなりました。起こる事を気にして構えてしまっては、その中のポジティブを発見できないけれど、起こる事を構えず受け入れる事で視野を広く保ち、色々な良い発見に出会える!今思えば、ここから「READY」体験が始まっていたわけです。
        Friday Harborへ向かう小型飛行機から見る景色。揺れを気にして、この絶景を心に刻まないなんてナンセンス!あらゆる状況がオファーするポジティブにフォーカスする事は自分を豊かにしてくれる。
        着陸したFriday Harborは、空から見た景色そのまま。建物も殆ど無く、手付かずの自然が残る、格別に美しい場所です。20人弱しか入れなそうな空港に迎えに来てくれたPeteは、さっそく彼が最近購入したという土地を「見に行こう!」と連れて行ってくれました。
        着いた場所は何もない荒地。その大きな土地からみえる景色は素晴らしいですが、道も無く、2メートル先に進めないほど木々が生い茂っていました。でも思わず深呼吸したくなる空気と、鳥や虫、木々が揺れて奏でる自然の音は何とも言えないほど癒し系。するとPeteは楽しそうに大きな芝刈り機の様な機械を車から降ろし、「この辺の木を整えてスペースって家を作ろうと思うんだ。あの辺は何を作ろうかな?こちらとこちらを吊橋で繋いでも良いかもしれないね。」と少年の様な笑顔で荒地を見ながら、土地をどう使うかのアイディアを話してくれました。
        とはいえ普通だったら困ってしまうような状態。土地開発のプロに依頼しなければ「どうしよう…」となりそうですが、何が出来るかと可能性にワクワクしているPete。時間がかかっても、木々を整え、地面を整え、少しずつ進めていくと見えてくる可能性は無限大!彼には土地はこうするべきだとか、建物はこうあるべきだとの固定観念はありません。自然の全てが色とりどりに異なり、常に変化する様にその場所、その時なりの何かを創っていく。Peteは自然に居る時間が多いからでしょうか、型に嵌らず、変化し想定できない状況にも「READY」です。
        Peteの土地。「一体これをどうするの!?」と困ってしまうような状態も、Peteにとってはワクワクするフィールド。一つ一つ全てを自分で試しながら、イメージしながら、彼らしい空間を創っていく。心配要素すら無限大の可能性と捉える姿勢が本当に素晴らしい。
        大好きなPete。彼の笑顔は少年の様にピュアです。いつもイキイキと楽しそう。もちろんトラブルもあるけれど、どんな時もポジティブ要素を見つけられる強さを持っています。
        土地見物の後はPeteの別宅へ。そもそも狭い道から舗装されていない車の幅ギリギリな道へ入り、生い茂る木々の間を進んでいくとPeteの家が見えてきました。物凄く素敵な外観だけど、何と車が2~3台入る広さのガレージ上は工事中。もちろん増築もDIYです。車は全て外に停めて、何とガレージが作業場になっていました。「家族みんな泊まれるように部屋を足す事にしたんだ。」とまたまた楽しそうに話すPete。彼はTreehouse建設会社も営んでいるのですが、そこで一緒に働く息子のHenryがガレージで増築作業をしていました。お家だって変化をためらわない、ガレージも作業場にしてしまう彼等は、やはり何に対しても「READY」。そして「READY」だからこそ考え方も自由で画期的。人任せにはせず自分達で行動して発見していく。毎日の一秒一秒の全てを無駄なく感じとり記憶し、経験値と知識をシッカリと自分達のものにしている感じがしました。
        増築作業をするHenry。さすがTreehouse建設をしているので完全にプロです。お父さんのPeteと一緒に、「ここに窓を造ろう!」とか「こういうバスルームが良いね!」と話しながら自分達で建設していく様は本当に素敵でした。
        家の中は窓が多く、いつも自然が視界に入ります。シンプルである事が如何に贅沢か、心から理解出来ました。
        その日は皆でディナーをし、暖炉を囲んでレコードを聴きながら色々な話をしました。テレビもデスクトップも無いシンプルなエンターテイメントは逆に贅沢な気分。薪が燃える音とレコード針の音、完璧ではないサウンドは、実は耳に心地良い事に気が付いた夜でした。
        家から見える朝焼け。こんな景色で目覚めるなんて、幸せとしか言いようがありません。単に高価なだけでは真似できない、本当の贅沢がここにありました。
        翌日は都会に帰る日でしたが、午後だったので「周辺を案内するよ!」と言ってくれたPeteに甘えてプチツアーへ。Friday Harborの歴史を教えてくれながら運転するPeteは、朝からイキイキしています。朝御飯も兼ねて先ずはローカルのファーマーズマーケットに立ち寄り、出来たて絶品ペーストリーをいただきました。「ここからどうしようかな?」と実はプランが無いPeteに「時間は限られているけど目一杯エンジョイしたい」と言うと、「よし分かった!」と直ぐに決断。この柔軟さも「READY」である故。再び車を走らせ、彼のお気に入りスポットへ案内してくれる事になりました。
        こじんまりとした可愛らしいファーマーズマーケット。小さな町のローカルショップの皆さんが、その日の品を販売しています。本当に手作り・作りたてのペーストリーは絶品でした。後で食べようと余分に買った分も、結局その場で食べてしまいました。
        何もない小さなパーキングに到着すると、「少しハイキングしよう!」と言うPete。訳も分からず一緒に歩きだしましたが、絶対何か凄いものが見られる気がして私もPete並に子供の様なテンションになっています。そのトレイルはどうやらFriday Harborの歴史的場所。San Juan Islandの領土戦争の舞台になっていた場所だそう。自然が残る穏やかな景色からは想像もできない当時の歴史を聞きながら歩いていると、「ここからが楽しいんだ!」とPeteは私にトレイルから外れて、無いに等しいほど細い草の割れ目線をたどる様にと言いました。崖沿いなので少しヒヤヒヤしながら進んで広がった景色は、思わず「ワァ~ォ!」と大声を出してしまった絶景!誰も居ない、人の手も全く入っていない湾です。
        湾へ降りると、大量の流木を発見。とても自然に集まったものだとは思えない美しさでした。ビーチは砂ではなく小石。よく見ると青やピンク、緑やオレンジなど色鮮やかで本当に綺麗でした。あまりに素晴らしくて暫く歩き回っていると、アザラシが顔を出しているのも発見。観光や探索は携帯画面で写真をとったら御仕舞いにしがちですが、実際に自分の感覚で感じ取る時間を持つことで思いがけないハッピーを見つける事ができる!感覚に意識して感じ取る事も「READY」の秘訣なのです。
        こんなに無邪気に楽しむ事が出来る大人って、素敵ではありませんか?表情も、言葉も、仕草も、いつも自然体。彼にも人生色々あるけど、決して自分らしさを失わない。物事を素直に受け止め、真剣に向き合います。だから常に彼らしく、何に対しても「READY」です。
        「この崖の向こう側にも別の湾があるから行ってみよう!」と言うPeteに興奮中の私は「行く!」と答えたのですが、なんと実際に崖を上り逆に行く事に。。。少し怖かったのですが引けない私は、考えずにチャレンジ!上りだしてみると意外と怖くなく、無事に逆側の湾へ辿り着く事が出来ました。少し広さの違う湾は、こちらも流木が沢山漂流していて見たことのない美しさでした。また少し探索したら、フライトの時間も迫ってきたため車に戻る事に。再度なかなか急な崖を上るわけですが、今回は恐怖よりも楽しさが何十倍も大きい自分に驚きました。チャレンジにもひるまず挑んでみる事も「READY」の秘訣!私は実際に怖さを克服し、素晴らしい体験が出来ました。
        ドライブ中も常に自然を意識。時間にとらわれず、変化する景色を感じ取りながら移動していくと、普段は見過ごしてしまいそうな小さなハッピーにも気づく事が出来る。この時は雲に隠れていたオリンパス山脈が姿を現した時。自然はいつも私達に語りかけています。その声に「READY」でいたいと思った瞬間です。
        晴らしいハイクから直接空港へ。その間の道のりも牛や羊、雲で隠れていたオリンパス山脈も遠くに顔を出しているのを見る事が出来ました。今回のトリップで私に「READY」でいる事の大切さを教えてくれたPeteとFriday Harborともお別れの時間。寂しいけれど、これから都会に戻っても「READY」な私はきっと全く違う気付きや体験をしていくと確信しながら帰りました。案の定、帰りのフライトは揺れまで楽しめるほど余裕を持っていた私に気づいて一人で笑顔に。
        変化に柔軟に対応でき、チャレンジを恐れず楽しみ、想定出来ない先にワクワクできる、これこそ「READY」な姿勢。毎日をイキイキとハッピーに過ごしていけるマジックです。皆さんもこの時期、「READY」な姿勢で新しいスタートを迎えて下さいね!