キーワード検索履歴
    良く使われる検索キーワード
      キーワード

        “全力で日々を生きること”が、常に自分を「READY」にさせる
        糟谷 未都

        “PEOPLE” by NEUTRALWORKS.
        PEOPLE
        “全力で日々を生きること”が、常に自分を「READY」にさせる 糟谷 未都
        さまざまな分野で活躍する人々への「READY」な状態を紐解くインタビューを通じて、日々の活動のマインドシフトをサポートするメディア“PEOPLE” by NEUTRALWORKS.。
        これまでボディボーダーとして数々の成績を残し、現在はハワイ ホノルルにて「Surfer Girl Academy」のオーナーを務めるMito Kasuyaさんにインタビュー。母親、妻、経営者などさまざまな顔を持ち、仕事もプライベートも全力な彼女に、美しい景色を一望できるご自宅のラナイ(バルコニー)で、その前向きな姿勢や人生観についてお話をお伺いしました。
        CHAPTER
        01 失敗ではなく、経験だ
        02 常に動ける人間でいること
        03 人を想う気持ちが、エネルギーに変わる瞬間
        04 無理をしない。できない自分も許してあげる
        05 Mitoさんとって「READY」な状態とは
        06 「READY」を作るための具体的なアクション
        01
        失敗ではなく、経験だ
        “全力で日々を生きること”が、常に自分を「READY」にさせる 糟谷 未都
        ── Mitoさんは常にパワフルに活動されている印象がありますが、その前向きな姿勢は昔からなのでしょうか?
        20年、30年来の友人からも「昔から変わらないね」と言われるので、そうなんだと思います。父がとてもポジティブな人で、その影響が大きいですね。父は今年で77歳になるのですが、今でも毎日ゴルフへ出かけたりするほど元気。「何でも挑戦してみる」という人で、一度もやらずに文句を言うことはなく、途中で挫けることがない人です。私は小さい頃から父に認められたいという思いがあって、それがいつもポジティブでいる理由の一つですね。10代から20代まではサーフィン一筋で、結果を残すために必死に頑張っていました。そこまで頑張れた理由は、日本の国境を背負った自分の子供が頑張っている姿を親に見せることで、自分の娘を誇れる親にしてあげたかったからなんです。父から「何事も諦めるな、負けるな」という教えを受けてきて、大人になった今はその情熱が仕事に変わりました。何事も常に情熱を持っていないと頑張れないし、サーフィンでも仕事でも、抜き出るためには努力が必要。私が経営する会社は今年で12年目になりますが、仕事で父に認められるために真っ直ぐ頑張ってきているというのがありますね。
        それから、常に応援してくれる人がいることに感謝しています。誰かに期待されることやプレッシャーを感じることが好きなんです。サーフィンの試合でも、1000人に見られるよりも3000人、4000人に見られている方が上手くできる。応援してくれる人がいる限り頑張れるし、誰かに期待されることによって自分が出せる。それが私のモチベーションをずっとキープしていることだったりします。自分のことを頼りにしてくれる人を裏切りたくない。ヨガやサーフィンのクラスにしても、参加してくれる人の貴重な時間を使ってくれているわけだから、その時間を無駄にしたくないんです。私は相手にエネルギーが伝わるように心から相手のことを想って向き合うし、応援する。そういう時に、自分がきちんとやることをやっていれば、その話が真実として伝わる。だから何に対しても常に全力だし、ポジティブなんです。
        全ての失敗と呼ばれていることは、失敗ではなく経験だと思っています。だからこそ経験を積み重ねていけば、必ず自分が行きたい方向や目標に向かっていける。周りの人を元気づけていくためにも、私はパワフルでポジティブな自分でいます。
        02
        常に動ける人間でいること
        “全力で日々を生きること”が、常に自分を「READY」にさせる 糟谷 未都
        ── ヨガやサーフィンなどあらゆることに挑戦されていますが、新しいことを始めるチャレンジ精神やモチベーションの源泉は何ですか?
        「悔しい」と感じることが一番努力しようという気持ちに繋がるし、モチベーションになっています。試合で負けた時は、「悔しい!次は絶対に負けない!」という気持ちで、トレーニングを積み重ねたりものすごく努力します。努力することで「これだけ準備してきたんだから負けない!」と、自信に繋げることができるんです。人って、負ける経験や悔しいという気持ちがなければ頑張れないと思う。負けたことを悔しいと思うのか、しょうがないと流すのかはその人次第だけど、私はちょっとでも悔しいと思う事があればそれが励みになるし、頑張ろうという気持ちになれるんです。中途半端にやってしまうと結果も中途半端になってしまうけれど、私はすべてのことに対して自分なりのやり方で全力だからそれが自信に繋がるし、どんどんパワーアップしていけるんだと思います。
        ── コロナ禍でヨガを始められた経緯は何だったのでしょうか?
        どれだけ続くかわからないことに対して、「何もせずに自分の会社に戻るのは勿体無い」と思ったからです。それならば会社を大きくしたり、コロナが終わった時には新しい自分でいたいと思ったことがきっかけで、ヨガを本格的に始めてライセンスをとりました。とにかく、時間を無駄にしたくなかった。違う分野でまた新しい自分を確立することは楽しいんじゃないかと思ったし、今ではヨガのクラスを持たせてもらえていて、やっぱりやってよかったなと思います。止まって何も成長しないことが嫌だから、私は動くという感じ。何事もやり遂げる自信があります。途中で投げ出したりすることはないですね。仕事も、すべて直感。人を喜ばせることが一番だと思っているし、自分の中にマニュアルはない。自分の人生だから、やりたいことをする。その時に思ったことをすぐに実行していく感じですね。すべては自分の選択だと思っているので、自分が常に動ける人間でいればいい。あまり重たく考えなくていいんじゃないかなと思います。
        03
        ⼈を想う気持ちが、エネルギーに変わる瞬間
        “全力で日々を生きること”が、常に自分を「READY」にさせる 糟谷 未都
        ── 女性、妻、母親、経営者など様々な顔をお持ちのMITOさんですが、それぞれの役割を全うする中で心がけていることはありますか?
        すべてのことに対して100%の自分でいるように心がけています。自分のやり方で進んでいる感覚です。仕事では、レッスンに参加してくれる人のことを気遣うことは当たり前だと思っています。それよりもレッスンが終わった後、お客さんに「ありがとうございました」と頭を下げている瞬間が好きです。人生の中でサーフィンを一度しかやらない人もいるけれど、そういう人たちが「自分でもできた!」と楽しんでくれたり感動してくれることが嬉しいんです。小さい頃はアメリカで英語を使って仕事をするとは思ってもいなかったけれど、参加してくれる人に感謝してもらえた時はやっぱり自信に繋がるし、自分がやっていることは間違いじゃないと思える。そんなことを毎日肌で感じているし、多くの人からエネルギーをもらうたび、やっぱりこの仕事が好きだなと思います。こうして出会えたこと自体が運命だし、携わる人には幸せになって欲しい。人を想う気持ちが何よりも大事だというのは、従業員のみんなにも日頃から伝えていることです。
        友達に対しても私と関わってくれている以上話を聞くし、助けられることはしたいと思っています。家族に対しても同じ。私を理解してサポートしてくれていることに、心から感謝しています。旦那さんは本当にいい人で、どんなことがあってもそれが私だと理解してくれています。お互いをリスペクトし合うことと、コントロールしないことってすごく大事だなと思います。何事も、してもらうよりしてあげる方が好き。自分がやったことで周りのみんなが幸せになるのなら、それが私の幸せ。人の幸せが自分の幸せだと心から思うし、それが私なんだと思います。
        04
        無理をしない。できない自分も許してあげる
        “全力で日々を生きること”が、常に自分を「READY」にさせる 糟谷 未都
        ── 何事にも常に前向きでいらっしゃいますが、どうしても気分が上がらなかったり落ち込む瞬間はありますか?
        正直、あまりないですね。普段は自分のことでいっぱいいっぱいだから、考えている時間がないというか。もちろん生きていれば嫌なことも起きるけれど、そのことについて考えていてもしょうがないから、自分を守るためにもすぐに忘れようとします。やることが多くても一度に全てをこなすことはできないので、無理だと思ったら優先度が低いものから手放したり、寝たりして気分を変えるようにしています。
        誰だって不安や悩みはあると思うけれど、そこで落ち込むんじゃなくて、自分ももっと頑張ろうと思えるかどうか。考え方ひとつで、心のゆとりが全然違ってくると思います。以前、「人に期待をしない方がいい」と言われたことがあります。人に期待をしてそれが思うようにいかなかった時というのは、自分が勝手にその人に期待をして落ち込んでいるだけだと。いい意味で期待をしていなければ、何かをやってくれた時に何倍も嬉しい気持ちになりますよね。すごくシンプルなことだけど、言葉の裏にある優しさに気がつけてよかったと思っています。
        自分の人生だし、人に恥じるような生き方をしていなければ、何か言われたとしても落ち込むことがない。背伸びをしたり自分をよく見せようとするから、うまくいかなかった時に傷ついたり落ち込んだりするのかもしれない。でも、ありのままの自分でいれば、それも受け入れられるようになるんじゃないかと思います。失敗したと思ったらすぐに落ち込む人が多いけれど、それも経験。できないことは許していいと思うんです。無理してやる必要もない。自分に優しく、気持ちよくやれたらいいんじゃないかな。
        05
        Mitoさんにとって「READY」な状態とは
        常に全力でいること。そして、常に心も体も健康で判断できる状況であること。
        期待されているときの緊張やプレッシャーこそが活力であり、私をREADYにさせています。
        “全力で日々を生きること”が、常に自分を「READY」にさせる 糟谷 未都
        • LONG SLEEVE RAMIE MIXED BIG SHIRT
          KSU33143
          ¥17,600   BUY
        06
        「READY」を作るための具体的なアクション
        “全力で日々を生きること”が、常に自分を「READY」にさせる 糟谷 未都
        01. 睡眠をしっかりとる
        私にとって「睡眠」はものすごく大事です。気持ちをリセットさせるという意味でも重要で、毎日しっかり睡眠をとることを心がけています。
        “全力で日々を生きること”が、常に自分を「READY」にさせる 糟谷 未都
        02. 好きな香りを嗅ぐ
        毎朝部屋の雰囲気をガラリと変えるために、香りを変えています。好きな香りがするだけで気分がよくなるし、気持ちもリセットされて整います。
        “全力で日々を生きること”が、常に自分を「READY」にさせる 糟谷 未都
        03. 綺麗なものを見る
        自然は活力であり、私の生活の一部。昔から、海がすごく好きです。日々目にする海の青も変化するし、出会うものも違う。リビングから見える景色も綺麗で、大きな虹がかかっている時なんかは本当に癒しですね。
        “全力で日々を生きること”が、常に自分を「READY」にさせる 糟谷 未都
        04. 常に全力でいること
        仕事もプライベートも、常に全力で向き合っています。だからこそ自分に自信を持つことができるし、選択に迷わない。日々のそうした積み重ねがあるからこそ、いつでもREADYな状態を保てています。
        糟谷 未都 Mito Kasuya
        16歳の時にボディボードと出会い、コンペティターとしての道を歩き始める。数々の試合で優勝し、日本の頂点に立ち20歳でプロに転向。世界ツアーも同時に回り、日本最高位につける。その功績によってアスリートビザを獲得し、ハワイに移住。その後も注目を集め、サーフ雑誌の表紙を何度も飾り、ロコブティックの水着モデルにも抜擢。現在は2児の母としての顔を持ちながら、サーフレッスンを通して子供から大人と幅広い層に波乗りの魅力を楽しみながら伝えることに、情熱と愛情を持って活動中。
        INSTAGRAM
        糟谷 未都 Mito Kasuya
        SURFER GIRL ACADEMY
        2011年に設立。経験豊富なサーフインストラクターから質の高いレッスンを受けることができる。ハワイ ワイキキにある人が少ないビーチで、しっかりとボードに立てる本格的なサーフィンレッスンを提供。毎年3000名以上の参加があり、小さな子どもや初心者から経験者まで幅広く楽しむことができる。水着を着ていれば、手ぶらで参加可能。
        WEB SITE
        編集後記
        今回は日本からハワイへ繋ぎ、美しい景色を一望できるMitoさんのご自宅のラナイからお話をお伺いしました。インタビューでは、終始Mitoさんの愛に溢れたお人柄、力強さ、そして前向きな姿勢を感じました。仕事もプライベートも全力で取り組んでいるからこそ、その積み重ねが確実に自信へと繋がり、迷いのない選択をすることができる。生きていればさまざまなことに対して不安や悩みが出てきますが、自分の考え方次第でどう次に繋げていけるかが違ってくる。愛に溢れたMitoさんの人生観からは学ぶべきポイントが多く、お話を聞いているだけでとても前向きな気持ちになりました。記事ではハワイで撮影された美しい写真とともに、明日からの人生を生き生きと過ごしていきたくなるような、前向きな気持ちになっていただけたら嬉しいです。
        Publication date: 2023.04.07
        Photographer: Ryan T. Foley
        Interviewer & Writer: Yukari Fuji