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        NEUTRALISM – 17

        NEUTRALISM
        LA在中のNeutralist(ニュートラリスト)ローズが、様々な角度からニュートラルに生きるヒントを紹介するメディア ”NEUTRALISM”。
        ココロとカラダがニュートラルであること = いつでも動き出せる”READY”な状態でいるために、自分に合う「ISM=行動、状態」を探っていきます。
        運動や食事、快適で健康的な暮らし方が息づくLAカルチャーも紹介。
        Think “Circular !”
        サーキュラーに考えると、本当の Sustainability が⾒えてくる!
        「サステナブル」という言葉に、日本にいる皆さんも慣れてきた頃かと思います。
        ところが既に時代はサスティナビリティの先、「Circular Economy (サーキュラー・エコノミー)」へ!
        CHAPTER
        01 サーキュラーエコノミーとは
        02 誰かにとっての「必要なモノ」
        03 Let’s Think “Circular!”
        01
        サーキュラー・エコノミーとは
        モノやサービスといったほとんどの産業による生産から廃棄までを“Circular(円・サークル)”としてみて、生産過程の環境への負担・物流で発生する排気ガス/環境負担・商品寿命・リサイクル/再利用のしやすさ・廃棄の際の環境負担を全て考えることです。私達の創り出すものや産業が円のように始まりと終わりが無く延々とサーキュラーを描き持続出来る事を目指す、次世代型サステナブル思考です。
        Treehouse Pointで登場してくれたPeteの義理息子Patrikは廃材を集め、リサイクル可能な状態に生き返らせる事業を営んでいます。
        昔の廃材には、今の木材に無いクオリティーが多くあるそう。木が育った環境や伐採されるまでの年数などが、木材の密度・強度・色合いなどを左右するらしく、現在のものには見受けられない高品質のものが廃材には多いのです。
        Patrikの廃材倉庫も、昔の工場建築そのまま。天井や柱などのマテリアルも、1930年代の木が使われたそのままの材質だそう!彼が集めている廃材と同じで、密度が高く丈夫。
        販売するに至らない廃材だって無駄にしません!手作りの小屋を作って“暖炉用の薪”として地域の皆さんに提供しています。燃やすために新しい木を切る必要が無いので木も皆さんもハッピーなサイクルです。
        日本でもサステナブル素材の商品や、サステナブルな製造工程を売りとするものが増えてきましたよね。“これからの世代の為、産業も地球も、少しでも良い状態で保つ事が出来るようにという思考のシフトから、利益追求だけではない産業の在り方が広まっています。
        02
        誰かにとっての「必要なモノ」
        昔から、要らなくなったものを寄付やリサイクルすることに抵抗が無いアメリカ。1人の人にとって「もう必要ないモノ」が誰かにとって「必要なモノ」である可能性が高い事を、彼等は良く知っています。だから億万長者でも、いらないものは捨てず必ず寄付。お金持ちじゃ無くてもモノは簡単に捨てず、車でも衣類でも使えなくなるまで最後まで愛用し、更にドネーションをしています。
        アメリカの各地域に数店舗は必ずあるのが「Goodwill」。衣類・雑貨・生活用品・書物などの寄付を引き取り、販売できるものは超定額で販売、利益や残りの物販を彼等が寄付してくれます。更に、寄付するとGoodwillがレシートをくれて、確定申告の際に免税対象として使えるんです!役にも立てて、ゴミも減って嬉しい限り。
        SeattleのFall Cityにある大好きなカフェは、モダンな雰囲気でありつつ物凄く落ち着く。「なんでだろう?」と思っていたら、古い民家そのままに新しく息を吹き込んだだけの貴重な空間だったから。古いものでも今なお人に幸せを与える事ができる… 本当の意味でのサステナブルとはこういう事のような気がします。
        昔の廃材には、今の木材に無いクオリティーが多くあるそう。木が育った環境や伐採されるまでの年数などが、木材の密度・強度・色合いなどを左右するらしく、現在のものには見受けられない高品質のものが廃材には多いのです。
        実は「TREEDOM」と書かれた電気、拾い集めたゴミのペットボトル!!!作品にはその土地で見つかった流木を使用する小林さんも、拾い集めたペットボトルをボランティアの皆さんと洗い、作品として息を吹き込んだのは初だったそう!ゴミだって素晴らしく活用できる事を学んだ瞬間!
        03
        Let’s Think “Circular!”
        私が思うサステナブル、サーキュラーな状態は、出来る限り最後まで“誰か・何か”の役に立てる事。これは地球上全てのものに当てはまる気がします。木や動物だって寿命が終わると朽ちて肥料になる。私達はサーキュラーな世界に暮らしているのだから、私達が創り利用するものも極力サーキュラーに反しないようにしたいですね。私も自分の判断は常にサーキュラー思考を持つように心がけています。環境の為には「買わない・つくらない」が結局1番。でもそうはいかないのが私たち。
        トレンド化としたエコやサステイナブルが目立つ中、私が何かを購入・サービスを受ける時は、良い理念をもつ企業が提供している長く使えるクオリティーの高いモノを見極められるように、生産企業の活動や原料/生産背景・リサイクルプログラムなどを調べたり、知識としてアップデートしていられるよう常に情報収集は怠りません。
        節水を心掛けていても、ファストフードや加工物を頻繁に食していたら膨大な水資源を使っているのと同じで本末転倒。私が推進する植物性を主にした食生活も、実は水資源や世界的な食糧難への配慮から。野菜を沢山食べて自身のカラダも世界も、少しずつハッピーになっていくのを感じながら過ごしています!そして極度な“オーガニック”へのこだわりは持たず、出来るだけファーマーズマーケットなどで農家さん直販のもの買う様に。物流に大量の廃棄燃料を使うオーガニックより、農家さんの顔がみれる食材の方が安心だし、サステナブルで地域活性にもなるからサーキュラーでもある!と私は思うのです。
        環境配慮なアイテムを買い集める事がサステナブルでは無い!サーキュラーに考えると、身近にある小さな事から継続して変えていけるものを探して取り入れるのが一番効果的。遠くの国から来たオーガニックよりも、地域で丁寧に作られ、農家さんの心のこもったモノの方が断然サステナブルと私は考えます。
        自宅に動物園!?と言ってしまうほど沢山の動物を飼育していた大家さん。流石に真似は出来ないけど、なるべく地域の農家さんから直接お買い物をしたり、御互いをハッピーにしあえるサーキュラーな在り方は今からでも出来るはず!
        シアトルでの宿泊先では何と、お庭に鶏・烏骨鶏・ヤギなど沢山の動物たちが!毎朝とれたてのエッグをいただいて始まる朝。きっと私達は、こういったシンプルさを忘れてしまっていたのかも。
        サーキュラー思考を味方にすれば、例え市場がサステナブルをトレンド化しても、自分なりの「地球・未来の為に、1番な選択」が出来るはず。皆さんもこれからは、必要なモノ・事が何であれ、本当の価値・クオリティーを探しあてる事が出来き、永く利用出来て、使った後も配慮出来るように、ぜひ私とLet’s think Circular!
        Reporter : ROSE
        LA在中のNeutralist(ニュートラリスト)。運動、食、遊び、ファッション、日々の生活を通して自身が「心地よい状態」でいられる事を目指しています。
        ヨガインストラクター World Yoga Alliance YTT200認定。Yinヨガ認定インストラクター。
        Photographer:SSNRS (Key visual)