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目指せ世界トップ5入り!Team EAST WINDの新シーズン

1996年、トップアドベンチャーレーサーである田中正人によって創設されたプロチーム「Team EAST WIND」。2022年からは田中陽希がキャプテンとしてチームを引っ張っている。第一線で活躍するウルトラトレイルランナーの所幸子、国内のアドベンチャーレースに参戦していた武井明日香という新メンバーが加わり、選手層もぐんと厚みを増している「Team EAST WIND」の 2024年シーズンがいよいよ開幕!新しいチャレンジに向かう彼らが静岡県のバイクフィールドでマウンテンバイクのコーチングを受けると聞き、そのトレーニングに同行。今シーズンの課題や目標についてインタビューを行った。

アドベンチャーレースとは、海、山、川といった壮大な自然のフィールドを舞台に、クライミング、ラン、マウンテンバイク、カヤックなどさまざまなアクティビティを織り交ぜ、チェックポイントを通過しながらゴールを目指すナビゲーション競技だ。男女混合の3〜4名で結成したチームで競われ、メンバーそれぞれが持ちうるスキルを最大限に発揮し、かつチームとして協力しながら過酷な環境を乗り越える。レースの行方はもちろん、そうした難局に表れる人間ドラマも見どころのひとつ。そんなアドベンチャーレースに挑み続けているのが、田中正人によって創設されたプロチーム、「Team EAST WIND」だ。

©イーストウイドプロダクション

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海外2戦に向けたチームづくり

2024年は5月にクロアチアで開催される「Adventure Race Croatia」、そして11月の世界選手権(エクアドル)と、2本の国際レースに参加予定ということですが、まずは今年のチーム編成について教えてください。

田中陽希さん(以下、陽希) 今年はキャプテンの私と田中正人、米元瑛、所幸子という、現状でベストと考えているメンバーで参戦します。今日は同じくチームメンバーである小倉徹と武井明日香、鵜野田耀希とともにトレーニングしていきます。

武井明日香さん(以下、武井) もともと国内のアドベンチャーレースには参戦していたのですが、2023年のカナダのレースから「Team EAST WIND」に参加。その後、南アフリカで行われた世界選手権にも出場しました。チームに参加したきっかけは、2021年に田中(正人)さんに海外のレースに誘われたこと。その時期は出産を控えていたので一旦見送ったのですが、出産後5ヶ月で国内のレースに復帰したこともあり、同年のOMM(※)に田中さんと出場したんです。産後の身体に鞭を打ちながらトレーニングを積んで、体調を戻してレースに出て。辛かったんですが、そのときに「もっとアドベンチャーレースをやりたい!」とレースへの情熱が再燃したことをきっかけに、再度田中さんに「EAST WINDで海外アドベンチャーレースに出たいです!」と直談判させていただきました。

(※) OMM(オリジナル・マウンテン・マラソン)は「自分自身の山岳スキルをテストする場」として1968年のイギリスで、山を愛する有志たちによって創られた。この歴史ある山岳レースが日本で初開催されたのが2014年。気候条件の厳しい晩秋に行われる。参加者は必要な装備すべてをバックパックで携行し、ナビゲーション力やセルフエマージェンシー力、判断力など、「山の総合力」が試される。

所幸子さん(以下、所) 私は2021年の秋から一緒にトレーニングをさせてもらっていて、22年にオレゴンで行われた「Expedition Oregon」が「Team EAST WIND」での初戦になります。それ以前はトレイルランニングのレースを主戦場に、100マイル、300km、600kmという超長距離も走っていました。明日香さんに誘われて国内のアドベンチャーレースに出るようになったのですが、コロナ禍の影響でレースが軒並みなくなってしまって。「どうしよう」と思っていたときに、友人に「田中正人さんと出場したら?」と提案され、SNSで「一緒にOMMに出ませんか?」って誘ったことがきっかけでした。現在はアドベンチャーレースに必要な種目のトレーニングを積み重ねています。トレイルランニング以外にできることといえば、インストラクターの資格を持っている基礎スキーだけ。マウンテンバイクもカヤックも、本格的なロープワークを学ぶのも初めてなのですが、いろいろな種目に取り組むのは楽しいし飽きないですね。

メンバーの性質を生かしたチーム編成の秘訣

アドベンチャーレースをご存知でない方のために、この競技におけるチームワークの大切さをお話しいただけたらと思います。チームである以上、それぞれが何かしらの役割を求められますよね。厳しいレースを見据えたチーム運営の大切さや、「世界一過酷」といわれる競技であえて男女混成をルールとしている意義などを、選手目線で教えてください。

所 一般的に、女性メンバーにはムードメーカーを期待されることが多いんですが、私と明日香さんは陰と陽のようにまったくタイプが違うんですね。だから一言で「ムード」といっても、チームにどういう影響をもたらしているかは全然違うと思います。

陽希 生理学的に体力や筋力は男性が女性を上回ることが多いですが、アドベンチャーレースでは女性がチームを支えてくれるという局面が少なくないんです。特に疲労がピークに達し、精神的にも追い込まれるレース後半ですね。メンタルが強い女性が多いように思います。

田中 個人差はあるけれど、女性メンバーは出力が安定している感じ。序盤、中盤、後半と、大崩れせず淡々と進み続ける人が多い印象で、それに比べると男性メンバーはムラがあるのかな。がつんと出力したと思ったら、突然ダメになっちゃうことも。とはいえ、性差や体力差よりもメンバーそれぞれの思考・行動パターンのほうが重要なんですよ。メンバーの組み合わせによってチームのムードががらりと変わるので、それを見越してチームマネジメントを行います。それで最近、FFS(Five Factors & Stress)理論をチームマネジメントに取り入れるようになりました。

陽希 FFS理論とはストレスと性格の研究から導き出されたもので、人間の思考行動特性を5つの因子に大別して数値化することで、過度なストレスを感じたときにその人がどう考え、行動するかを予想できます。誰かと誰かの関係性を客観的に把握するのに役立つので、よりよいチームづくりに役立つと考えています。

田中 5つの因子は凝縮性、受容性、弁別性、拡散性、保全性とあって、たとえば保全の因子をもつメンバーが多いチームはストレスを感じた時に安全策を取りやすく、拡散性の高いチームは衝動的な決断を下しがち、という感じです。その人の行動に特徴的なパターンがわかるとそれを見越した戦略を立てられる。

所 個々人の特性を考えてバランスのよいチーム編成ができますよね。

米元瑛さん(以下、米元) 窮地に追い込まれると相手の言動を変えたくなるものなんですが、あらかじめ行動・思考特性を理解しておくとそういう気持ちにならないし、自分が相手の言動にイラつくことも少なくなってレース中も健全でいられます(笑)。

田中 そうそう。たとえば昨年の世界選手権(南アフリカ)は、陽希、ヨネ(米元)、明日香、僕というメンバーで出ましたが、この編成はいざというときに保全性に傾きがちなメンバー構成なんですよ。なので、僕とヨネで、「慎重になりすぎないようにやろう」って声を掛け合っていました。

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その世界選手権のレースの模様を某TV番組で拝見しました。田中さんが「抑えていったら全然前に進めないから。レースやる意味ないから。戦うために来てるわけだから戦おう、ちゃんと」って檄を飛ばされていた時ですよね。

陽希 序盤に僕が脱水症状に陥って、一時は順位が大幅にダウンしたんです。僕も明日香さんもあの言葉に反応して、「完走ではなく、高みを目指そう」って気持ちを持ち直すことができました。それぞれの特性を互いに把握しておくのは効果的だなと感じましたね。

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ロジカルなチーム編成で臨む2024年、クロアチア、そしてエクアドルに向けてどんな取り組みをしていますか?

陽希 今シーズンはチームの課題を「マウンテンバイクの強化」と定め、マウンテンバイクのダウンヒルアスリート、舘正訓さんとトレーナーの山下光子さんをコーチに招き、月に一度、トレーニングを行っています。マウンテンバイクに注目した理由として、まず、国際的なアドベンチャーレースの戦いかたの変化があります。カヤック、トレッキング、マウンテンバイクといった種目のなかで、最近、マウンテンバイクの比重が増えてきているんです。昨年の世界選手権は、約850kmのうちマウンテンバイクのセクションが6割強を占めていました。

しかも、押し上げやシングルトラックのセクションが減り、走破率の高いダートが増えているんです。最近のレースを振り返ってみたところ、上位チームとはマウンテンバイクで差をつけられることが多かった。僕たちが20時間以上費やしているところを、上位チームはその半分の時間でクリアしていましたから。マウンテンバイクに関してはチーム内で技術力・走力にばらつきがあり、特に下りに関しては個々の慣れや技術力に負うところが大きい。10数時間もの差がついてしまうと、トレッキングでは到底、挽回できません。逆に、ここを潰すことができれば上位チームと互角に戦えます。

コーチの舘正訓さん 陽希くんからは、トレーニングの目標を「談笑しながら登れるようになりたい」とオーダーされました。みんなの走りを見て感じたことは、「がんばりすぎている」ということ。チーム全員、人並み以上の体力をもつゆえに、どうも「がんばったらなんとかなる」と考えている節がある。けれども、速くなるための近道は「がんばる」ことではなく、「いまやっていることを、がんばらずにできるようになる」ことなんですね。じゃあ、がんばらずにこなすために必要なのは何かというと、効率のいいペダリング、無理のない姿勢、理にかなった身体の使い方です。また、下りが怖いというメンバーがいるので、ダウンヒルの強化を目指すメニューも組み合わせ、月1回程度のトレーニングを定期的にこなすことでチーム全体のレベルの底上げを目指しています。

陽希 チームとしては海外3戦をこなせる状況ではあるんですが、その1戦分をあえてマウンテンバイクのトレーニングに費やそうと考えています。月に1度、みっちりマウンテンバイクに向き合うことを1年続けて世界選手権に挑んでみて、結果がどうなるか、ですね。

田中 これまでもマウンテンバイクのオリンピアンにコーチングをお願いしたりしていたけど継続していなかったこともあり、体系的な技術が身についていなかったかな。自転車って我流でこなせてしまう分、筋力や漕ぎこむことでカバーしようとして、正しい乗り方やポジションを積み上げられていなかった。いまはそこに集中して取り組んでいます。

今日のマウンテンバイクのコーチングはいかがでした?

所 こういうシーンではここに注意する、みたいな“点”の情報はもっていたんですが、それが繋がって一本の“線”になった手応えがあります。特に、身体の使い方、意識するポジションをちゃんとレクチャーしてもらえたことが大きかった。頭にあった情報を感覚で捉えられるようになった。

田中 海外のレースに出ることを考えたら、2、3週間のマウンテンバイク合宿をやってもいいよね。
所 仕事がある人は調整が大変ですよ。離職危機。

田中 そこも含めての“アドベンチャー”だから(笑)。

そんなチームで臨む今シーズン、ずばり目標はどこに定めているのでしょう?

田中 目指せ、世界選手権5位以内。

陽希 過去の世界選手権の上位入賞チームをみると、過去に1度は優勝しているんですよね。もちろん僕たち全員、優勝を目指して活動していますが、上位チームの記録とはまだ差がある。理想と現実のギャップを考えると10位以内目標というところでしょうか。

米元 でも、狙えるところにはいると思っています。

陽希 それを導くピースの一つがマウンテンバイクなのかな。

田中 このチームはステージ間のトランジット(種目と種目の入れ替え)が課題で、特にバイクを出したり箱に収めたり、着替えたりという、マウンテンバイク前後のトランジットに時間がかかっているんです。トランジットの10分ってあっという間なんだけれど、この10分を行動中に詰めるのはものすごく大変なんですよ。

武井 昨年の南アフリカのレースでも明らかにトランジットに時間がかかりましたから。クロアチアのレースは苦手とするトランジットが多いこともあり、その苦手に向き合おうということで、あえて参加することにしたんですよね。クロアチアで明らかになった弱点を潰してエクアドルに向かいたいですね。

クロアチアのレースでは、このようなトランジットも含め、マウンテンバイク全般のスキルの向上を期待できでそうですね!ところで、「Team EAST WIND」の新しい試みとしてはTHE NORTH FACEとの製品の共同開発が始まりました。ギアのアップデートというのは通常のトレーニングとは全く違う領域の知見が必要だと思いますが、実際にはどのように関わったのでしょう?

陽希 Hybrid Ablazer Hoodie(ハイブリッド アブレイザーフーディ)とFL Parabola Pant(フューチャーライトパラボラパンツ)という製品について、昨年の世界選手権と国内のOMMで着用した僕たちのインプレッションを反映してもらっています。フーディは薄くて軽くて動きやすく、かつ保温性が高いという素晴らしい製品で、ジャケット自体の中綿の量が少ないものの、内部の輻射熱の効果が絶大なんです。軽量な化繊インサレーションが登場する前は羽毛ダウンが主流でしたが、アウトドアシーンでは自身の汗や結露で濡れて保温力が落ちてしまうことが多かった。ダウンにひけをとらない保温力を誇る化繊インサレーションのこの製品は、今後のレース活動に欠かせないアイテムとなりそう。他の防寒着にも採用されるといいですよね。パンツは、OMMの2日目、早朝からのスタート時に使用しました。他のレインパンツよりも軽く、身体の動きを妨げない造りになっており、走るときや急斜面の登り下り、倒木の跨ぎでもストレスを感じることがありませんでした。下に履いたフォーカスサポートタイツとの相性もよかった。他のパンツなら破れてしまいそうな藪漕ぎも問題なかったので、耐久性もありそうです。

米元 僕も世界選手権で着用したのですが、軽いのに従来のインサレーションジャケットとは段違いの温かさを実感しました。濡れても保温性が損なわれず、雨風の強い稜線上でも安心して行動できました。体温の輻射を利用できるので、就寝時に地面から受ける底冷えも軽減できたように思います。もう一つくらいポケットがあるとうれしい、とフィードバックしました。

武井 フーディは汗で濡れてもすぐ乾き、汗冷えが軽減されていると感じました。パンツも中のムレを外に放出してくれるので、行動しながら着用しても快適です。OMMでは全ての荷物を背負って2日間レースをするので、パッキングが重要となります。軽量化を目指しつつも、11月の北八ヶ岳で野営(ツェルト泊)する寒さに対し、保温性をどう担保するかが大切なんですね。この2つの製品は軽量性と保温性を兼ね備えていて、まさにOMM向きの装備だと思いました。氷点下になった夜間でも、暖かく快適に眠ることができましたから。

田中 フーディは、アドベンチャーレースでの防寒着として打ってつけの製品だと感じました。ダウンと違って濡れても問題なく、薄手・軽量なのに保温力が高い。非常に素晴らしいアイテムです。パンツは、軽量でタイトなシルエットがいい。マウンテンバイクに乗る時も裾を留める必要がありません。

製品開発という取り組みについてどんな意気込みを持っていますか?

武井 私たちがフィールドで使った感想や改善点をお伝えし、それを製品に取り入れていただくことで新たなモノが生まれる、その過程にやりがいを感じます。また、共同開発をすることで製品に対して一層、愛着が湧きました。率直な感想を伝えることで、「一緒に作っている」という実感が得られ、本製品を共に育てている気持ちになります。今後も「新たな価値を生み出す」という思いで取り組んでいきたいですね。

米元 僕たちが現場で使って感じた率直な思いが実用的で素晴らしい商品になると思うと、とてもうれしいし光栄です。

田中 われわれはレースを行っているので、製品性能を落とさない軽量さと、可能な限りストレス源を排した使い勝手のよさと動きやすさを求めています。気温が0℃近い川の渡渉で全身ずぶ濡れになったまま行動しても低体温症にならず、体温で乾かせるようになったのは、技術革新がもたらしたウエアの高機能化のおかげ。素材開発や人間工学的な構造のアップデートはわれわれにはできませんが、他の人ができない過酷なフィールドテストが可能なので、その両者の強みを発揮できたらと思っています。但し、われわれのニーズは一般消費者の方とズレがあることも承知しています。プロトタイプとしての試行錯誤を共に行えたらと思っています。

陽希 そうですね、自分が理想とする製品と、多くの人が手にとってくれる製品は必ずしもイコールではないということ、またイメージを具体化して製品に落とし込むことの難しさを感じました。とはいえ、これらの製品は自分たちしか体験できない環境でテストし、実践で得られたフィードバックを反映しています。ということは、極限といえる環境で使用者の命を守り、そのアクティビティをサポートしてくれるウエアとして、僕たちのお墨付があると思っていただければ。フィールドに出かけるみなさんにとって長く使って愛着が湧く、必要不可欠と思ってもらえる製品に携わりたいと思っています。

新たな製品とともにいよいよシーズン開幕です。最後にあらためて伺います。みなさんにとってアドベンチャーレースの魅力はどういうところでしょうか?

武井 アドベンチャーレースの魅力は自分の可能性を押し上げるところだと思っています。1人だと諦めてしまいたくなる時も、他のメンバーのパワーをもらいながらもう少しがんばろうという気になれる。こうした私たちのチャレンジが、誰かの可能性を拓くきっかけになっていたらうれしいです。

田中 アドベンチャーレースというと異次元のことをやっていると思われがちですが、実は社会の縮図なんですよね。もちろんやっている内容は異なりますが、社会では誰しもが組織に属し、時に逃げ場のないなかで行動しなきゃいけない状況に追い込まれています。うちのチームの特徴は、そういう状況において常に全力でぶつかり合い、本性をさらけだし、カッコ悪いながらも行動し続けるところにあると思っています。全力で挑むというのは一般社会と共通しています。カッコ悪くもがきながら全力でぶつかる姿に、何か感じてもらうところがあるのかもしれません。

小倉徹さん レースにおける「Team EAST WIND」の活動を発信することで、2人が言うようなアドベンチャーレースのおもしろさそのものを伝えることができるんじゃないかと考えています。

陽希 チームの活動から離れて単独の挑戦に向かったこともありますが、やっぱりチームで挑むアドベンチャーレースとソロの冒険はぜんぜん違うものだとわかりました。チームでの戦いは個人の体力やメンタルの成長に加え、メンバーとの向き合い方や戦い方にも工夫が求められます。人間関係が希薄になりつつある現代でそこに深く切り込んでいくことも、非日常の体験なのかもしれません。自分たちのなかで互いの成長を感じ合いながら、地道に精一杯、やり続ける……そこに興味をもっていただけたらありがたいです。

チーム・イーストウインド
Team EAST WIND

1996年、アドベンチャーレーサーの田中正人が群馬県みなかみ町を拠点に立ち上げたプロチーム。世界選手権ほか、主に海外のアドベンチャーレースに参戦している。28年に渡って活動を続けるチームには、海洋冒険家の白石康次郎、サバイバル登山家の服部文祥、プロトレイルランナーの石川弘樹、女性登山家として世界で初めて「ピオレドール」を受賞した谷口けいほか、幅広いジャンルで活躍する第一線のアスリートたちが在籍した。現在は3百名山全301座をスルーハイクした「日本3百名山ひと筆がき〜Great Traverse3〜」のチャレンジで知られる田中陽希がキャプテンを務めている。

Photo:Hao Moda
Text:Ryoko Kuraishi

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