INTERVIEW “Sympathy with 琉花” FIBERPILE®︎×琉花 いつの間にか継承してきたこと。

「継承」のキーワードのもと話を聞くのは、モデルの傍らフォトグラファーとしても活躍の場を広げる琉花さん。お父様からカメラを受け継いだことをきっかけに、写真を撮り始めたのだそう。琉花さんが継承しているもの、継承していきたいものについて、ひとつひとつ大切に言葉を選びながら答えてくれました。

―琉花さんがフォトグラファーとして活動を始めたきっかけを教えてください。

幼い頃から、フォトグラファーの父の手伝いをしていたことなどもあり、暗室での作業を始め写真は身近な存在でした。写真を撮ることがあまりにも自然な環境で育ったので、幼い頃はむしろカメラに対して特別な感情はなかったかもしれません。高校一年生の頃、徐々にカメラに興味を持つようになり、自分も写真を撮ってみたいと思うようになりました。そんなタイミングで父からカメラを譲り受けたんです。もらったカメラで、ウィーンとパリを旅した時に写真を撮ってみて、「写真って面白いな」と思うようになりました。そこから、旅には必ずカメラを持っていくように。自分のカメラを持ったことが、大きなきっかけになりました。

―写真家として、インスピレーションを受けるものや影響されているものはありますか。

音楽を聴いたり美味しいものを食べたり……毎日の生活全てがインスピレーションになっている気がします。最近だと、キャンプに行き大自然と触れたことでインスピレーションを受けました。日本のキャンプ場はすごく綺麗で驚きました。思わずシャッターを切りたくなるような景色がたくさんあって、とてもいい時間を過ごせましたね。

―モデルとしても活躍している琉花さん。フォトグラファーとしての自分とモデルとしての自分の間に、何か区別する部分はあるのでしょうか。

自分の中では、線引きはしていないんです。ただ、どちらの立場も分かるからこそできる事はたくさんあります。フォトグラファーとしてモデルを撮る時は、緊張しないように話しかけるなどして自然な表情を引き出します。モデルとして仕事をする時は、「この光の下にいた方が綺麗に撮れるかな、こう動いた方が撮りやすいかな」ということを考えます。お互いの職業がいい相互作用を生み出すことを実感していますね。モデルとフォトグラファーを行き来する今の生活の中で、「自分がやりたいと思った事は率先してやる」ということは共通して大切にしています。

―「継承」が今回のキーワードなのですが、前の世代から継承したいと思うことはありますか。

自分も写真を撮るようになり改めて父に写真を見せてもらっていたら、私が撮る写真は父の写真にすごく似ていたんです。驚いたのが、お互い別々に行ったウィーンでの写真。一緒に旅行をしていたわけではないのに同じ場所を同じ画角で撮っていて、アングルや構成がすごく似ていたんです。似せようと思って撮ったわけではなくて、本当に偶然。継承したいと思う以前に、知らない間に継承されていたような感覚が、とても面白かったです。父とは、私がカメラを始めたことでコミュニケーションが増えたように感じます。今でも、カメラの使い方について教えてもらったり、おすすめのカメラを紹介してもらったり、カメラトークで盛り上がっているんです。

―コラボレーションしたFIBERPILE®︎について、たくさんの型がある中で今回はどうしてこれを選んだのでしょうか。

旅が好きなので、旅先でもパッと一枚羽織るだけでカッコ良く決まるものが良かったんです。実際に着てみたら軽い上にすごく暖かくて、旅行にぴったりだなと思ったのでこの形を選びました。日常的にも、これを着て街を歩きたいですね。場所を選ばずどこにでも着ていける気がします。

―琉花さんが撮った写真が背面にプリントされていますが、この写真を選んだ理由は何だったのでしょうか。

普段から黒色のアイテムを身につけることが多いので、アイテムを見た時、「モノクロの写真が合う」と直感し、これまで撮ってきた写真の中から選んだのがこの一枚でした。写真を選ぶ時にはいつも直感を大切にしています。撮る時も同じで、普段からコンパクトカメラを持ち歩き、街を歩いている時にいい景色があったらさっと撮影できるようにしています。

―琉花さんの中で、どこかに出かけることと写真は密接なんですね。

そうですね。旅行の行き先も「この景色が撮りたい」と思って決めることが多いです。写真を始めてからは、カメラを持って1人で旅行するようになったので、写真を始める前と後では旅の視点も変わったなと感じます。

―15歳からずっとカメラを続けていて、“自分らしい表現”について意識する事はありますか。

写真を始めた頃とは、基本的にはスタイルは変わっていないですね。私は景色を撮ることが多いので、光にはこだわっています。光と影の陰影が美しい景色を見つけると、写真に収めたくなりますね。個展は19歳の時以来出来ていないので、近いうちに展示をやりたいです。また今は動画にも挑戦していて、すごく難しいのですが……これからもっと勉強したいと思っています。

―作品を通じて残していきたいメッセージはありますか。

何かメッセージを残したいから写真を撮っているということでもないんです。ただ私の写真を見てくれた人が、その場所に少しでも行きたいと思ってくれたり、旅行をした気分になってくれたらすごく嬉しいですね。

―最後に、同世代の視聴者に向けて何かメッセージをお願いします。

私自身、コロナウイルスの流行、外出自粛に伴って生活がガラッと変わりました。国内外に旅行することができなくなった代わりに、近所を散歩したり料理をしたり、今まであまり重きを置いていなかったことにも時間を割くようになりました。今もまだ厳しい状況ですが、私たち若い世代が盛り上げられるところもあると思うので、一緒に頑張りましょう。

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PROFILE
琉花

1998年、東京生まれ。モード誌、ビューティー誌、ライフスタイル誌をはじめ、CM、広告、MVなどで活躍中。幼少時より両親とバックパッカースタイルで30カ国以上を旅し、2014年からの作品を展示した写真展『VOYAGE 2014-2017 luka』を、2017年8月に代官山・ALギャラリーにて開催。現在フォトグラファーとしても活動中。

Instagram: @tokyodays_luka

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