『重要』ゴールデンウィーク期間中の出荷に関して
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        WORKING FISHERMAN Vol.05

        蒲入水産有限会社田中 晃斗

        15歳で伊根に移住してから一人暮らしを始めて、最初は寂しかったですが、少しずつ慣れてきました。両親もここで頑張れるなら、いいんじゃないかと言ってくれて。先輩漁師のみなさんは一からやさしく教えてくれるし、たまに一緒に買い物にも連れて行ってくれる。もうひとつの家族みたいな存在です。

        漁に出て、何が入っているのかなと思いながら、網を引き揚げる瞬間はいつも興奮します。魚を選別するときも楽しいですね。日本海の冬は寒いし、海も荒れやすく、危険な目に会う時も多くある。でも、特にしんどいと感じるのは、夏の暑さ。網を入れ替えたり、ブイに付いた貝を落としたり、炎天下での沖の仕事は大変です。だから漁師に向いているのは、我慢強く続けられる人だと思います。

        いつか漁労長のような、何でもできるやさしい漁師になりたい。頑張ればなれると思う。今は僕が一番年下で、人と話すのも苦手だけど、後輩ができたら何かを教えたり、育てることも考えなきゃいけない。この先、仕事への姿勢も少しずつ変わってくるかもしれません。

        漁師の仕事はとてもやりがいがありますが、仕事の後に近くの港で釣りをするひとときも、僕にとっては大事な時間。魚が好きで、その気持ちは誰にも負けないし、今よりも多くの魚がかかるように工夫していきたい。そして、伊根の海で獲れた美味しい魚をたくさんの人に食べてもらいたいですね。

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