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About a body ordor体臭についての考え方
人間は生きている限りは、ニオイがします。一人一人異なる体臭は、その人の持つ個性なのです。その証拠に、親しい人や愛する人のニオイは不快に感じず、むしろ安らぎや安心感を感じられるのではないでしょうか。ただし、あなたもきっとよく知っているように、人は誰とでも親しい間柄になれるわけではありません。個性と個性が出会ったとき、すんなり馴染むかどうかはわからない。まずは人に不快感を与えることのないように、自分のニオイと上手に付き合うスメルマネジメントの術を身につけておきましょう。スメルマネジメントは自信回復剤。あなたらしく堂々と自信を持って人と接するための、基本的なエチケットです。

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良い人ほど足がくさい。
足がくさい人に悪いやつはいない、というのは言い過ぎかもしれないけれど、足がくさい人には良い人が多い、というのはあながち言い過ぎではないかもしれません。あなたがもしも「真面目」「人がいい」「やさしい」「恥ずかしがり屋」「完璧主義」のどれかに当てはまるならば、自分の足のニオイに注意した方がいいかも。なぜなら、そういうタイプの人は普通の人よりも足裏に多くの汗をかいているからです。ストレスを感じたり、緊張状態にさらされて手や足に汗をかくことを「精神性発汗」と言います。自分のニオイに敏感になりすぎてますます悪い汗をかいてしまうという悪循環に陥ることもあるのです。じゃあどうすればいいかって?ちょっと足がくさいと感じたら、靴下でケアしてみましょう。あとは、大して気にするな、ってことです。
靴下に気をつけて安心するな。
靴下で、足のニオイのケアをするのは大正解。でも、靴下を変えたからって安心しきってはいけません。そもそも今履いている靴のニオイは大丈夫?毎日コップ一杯もの汗をかく足裏、これまでにその靴は一体コップ何杯分の汗を吸収してきたかわからないし、湿気が抜け切る前に履き続けられてきた靴はその分のニオイを溜め込んでいます。どんなに靴下をケアしても靴にしみ込んだ足のニオイまでは吸収できません。まずは、くさくなった靴を処分して、新しい靴下と新しい靴に履き替えましょう。できれば新しい靴は3足用意して、1日はいたら2日休ませるローテーションをつくります。風通しの良いところで陰干ししたり、使用済みの使い捨てカイロや新聞紙、乾燥剤などを入れて除湿しておくことも大切です。