はじめてのトレイルランニング
 楽しみ方とおすすめウェア

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SCROLL DOWN
山を歩くのもいいけれど、ときには少しだけペースを上げてみる。それだけで、いつもの景色が違って見えてきます。
トレイルランニングは、特別なスキルがなくても始められる山の遊びのひとつ。装備を軽くして、身軽に動くことで、短い時間でも山をぐっと身近に感じられます。
今回は、はじめてのトレイルランニングに挑戦。当日の行程を追いながら、山を走るためのちょっとしたコツやポイントを紹介します。

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■山を走るおもしろさ
トレイルに一歩踏み出し、ゆっくりと走り始める。足元の土の感触や、木々の間を抜ける風が、歩いているときとは少し違って感じられる。
トレイルランニングの魅力は、この“スピードの変化”にあります。歩くよりも少し速いだけで、景色の流れやリズムが変わり、山との距離がぐっと近づく。
長い時間をかけなくてもいい。限られた時間の中でも、しっかりと山を満喫できるのが、トレイルランニングの面白さです。
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■装備も少なく、身軽に楽しめる
トレイルランニングは、装備もシンプル。基本となるのは、トレイルランニングシューズと軽量なパックです。
パックには、水分補給用のフラスコや行動食を入れておけば大丈夫。動きながら取り出しやすい位置に収納できるのがポイントです。
軽量なウィンドシェルを携行すると安心です。休憩時や風が抜ける場所では、体温を守る心強い存在になります。
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ウェアは、汗をかいても乾きやすいベースレイヤーを選びましょう。ボトムは足さばきのいいショーツやタイツが動きやすく、快適です。
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■スタート前に整える
スタート地点に着いたら、すぐに走り出したくなる気持ちを少しだけ抑えましょう。まずは軽く体を動かし、筋肉をほぐします。
トレイルは不整地。ちょっとした油断が転倒やケガにつながることもあります。スタート前に体を整えておくだけで、トラブルのリスクはぐっと下げられるのです。
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■山を走るときのマナー
山を走るときも、マナーの基本は登山と同じ。 あいさつを交わし、登り優先を守り、ごみは必ず持ち帰る。
ひとつ大切なのは、人が視界に入ったらスピードを落とすこと。すれ違いや追い越しの際は必ず歩き、安全に配慮しましょう。
トレイルはみんなで共有する場所。気持ちよく楽しむためにも、周囲への気遣いを忘れずに。
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■シューレースを締めて、いざスタート!
シューズの紐をしっかり結び、ほどけないように整えます。余ったシューレースは間に挟んでおくと安心です。
準備が整ったら、いよいよスタート。無理をせず、気持ちよく体を動かすことを大切に走っていきましょう。
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■走り始めはウォーミングアップのつもりで
最初はどうしてもペースが上がりがち。でも、ここはぐっと抑えて、体を温めるイメージで。
呼吸を整えながら、ゆっくりとリズムを作ります。仲間と一緒なら、会話ができるくらいがちょうどいいペースです。
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■登りは歩いてもOK
傾斜がきつくなってきたら、無理に走る必要はありません。トレイルランニングでは、登りを歩くのはごく自然なことです。
大切なのは、リズムを崩さないこと。テンポよく行動すると、呼吸と足運びが自然と噛み合い、余計な力を使わずに進んでいける。
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■気持ちいいトレイルは、素直に走る
傾斜が緩み、現れる走りやすそうなトレイル。木漏れ日が差し込む道に、思わず足が軽くなる。
そんなときは、気持ちに任せて走ってみましょう。無理のない自分のペースで。トレイルランニングは、自由な遊びです。
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■補給は止まらずに、こまめに
少し喉が渇いたと感じたら、水の入ったフラスコに手を伸ばします。トレイルランニングでも、こまめに補給するのが基本です。立ち止まってひと息入れつつ、座らずにそのまま動き出す。そんなリズムをつくっておくと、体も軽く感じられます。
行動食も同じ。一度に多く摂るのではなく、少しずつこまめに。そのほうが、体への負担も少なく、動き続けやすくなります。
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■ピークは通過点
山頂に到着。でも、ここはゴールではありません。トレイルランニングでは、山頂はあくまで通過点のひとつ。
体を冷やさないように注意しながら、短い休憩を取って、トレイルに走り出します。
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■景色を楽しむ余裕も忘れずに
走ることに集中していると、つい足元ばかりを見てしまいます。でも、ふと顔を上げれば、広がる景色。

気持ちのいい場所では立ち止まり、しっかりと景色を味わう。それもまた、トレイルランニングの楽しみ方のひとつです。

一度リフレッシュすれば、集中力も戻ってくるもの。長い下りに入る前には、意識してひと呼吸置いておきましょう。
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■下りはコントロールがすべて
ここからは下りが多くなるパート。スピードが出やすい分、少し怖さを感じる場面もあるかもしれません。
そんなときは、無理にスピードを出そうとしなくて大丈夫。大切なのは、自分がコントロールできる範囲で走ることです。
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目線は少し先へ向けて、トレイルの状況を早めに捉えます。足元ばかりを見ると反応が遅れやすく、バランスも崩しやすくなります。
体はやや前傾にして、足は真上から置くイメージで。ブレーキをかけるような走り方ではなく、流れに乗るように動くと安定しやすくなります。
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歩幅は小さく刻み、段差も一気に越えようとせず一歩ずつ丁寧に。足裏全体で着地することで、グリップも効かせやすくなります。
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それでも不安を感じる場所では、迷わず歩いても大丈夫です。下りはケガにつながりやすい場面でもあるので、“止まる判断”も大切なスキルのひとつです。
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■走り終えても、まだ明るい時間
無事にゴール。振り返ってみると、短い時間の中にしっかりと山の充実感が詰まっています。
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まだ日は高く、時間にも余裕があります。帰り道の移動や、ちょっとした寄り道まで楽しめるのも、この遊びの魅力。
トレイルランニングは、速さを競うものだけではありません。 走り終えたあと、ふと「次はどこを走ろうか」と考えている自分に気づく——そんな時間も、この遊びの楽しさのひとつです。
身近な山でも、時間帯やルートを変えるだけで違った表情を見せてくれます。次はどんなトレイルを走ろうか。そんな想像をふくらませながら、また山へ出かけてみてください。
トレイルランニングのレイヤリング
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風よけに便利なウィンドシェル
稜線や下りで風が気になるときにさっと羽織れます。行動中の冷え対策として、こまめに調整しやすい軽量ウェアです。
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必携装備のレインウェア
雨や風への備えとして、レースの必携品に指定されることもある装備です。上下で全身をカバーし、天候変化時の行動をサポートします。
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濡れにも配慮した保温着
休憩時や山頂で体が冷えやすい場面、寒い時期に適しています。湿った環境でも使いやすく、停滞時の体温低下対策としても取り入れやすい装備です。
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携帯しやすいエマージェンシーフーディー
ビバークやトラブルで長く止まる状況に備えて携行します。軽量コンパクトでパックの上から被れるので、レーススタート前の待ち時間や気温が下がる夜間の行動にもおすすめです。
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揺れを抑えるランニングパック
体にフィットする構造で、走行中の揺れを抑えやすい設計です。補給食やドリンクを走りながら取り出しやすく、レインウェアなどの必携装備も携行しやすいパックです。

原稿:大堀啓太(ハタケスタジオ)
撮影:後藤武久