ガードウッド アラスカ州

スキー業界を震わせた画期的なビデオパートに、女性が今まで獲得したことのないワールドツアータイトルや雑誌の賞賛の数をみると、スキーは彼女のためにあるのかと思うほど彼女の活躍は目覚ましい。実際に、当時28歳のエンジェルに彼女の情熱は何か尋ねると、スキーを「もの」ではなく「理由」として話した。彼女自身を磨き、限界に挑戦し、恐怖との平静を築くこと、そしてマインドフルネスの練習のためのスキーなんだと。世界で最も象徴的なスキーリゾートで育ったスキー大好きっ子はそうは多くない。弟のジョニー、彼女の安全管理役の父、家庭教師の母とユタ州のスノーバードで育つ。冬には弟と二段ベッドをシェアし、夏には家族でフォードのバンに乗り込んで西側の山々を周る日々。スキーレースの世界は彼女に世界を教え、海外遠征へ。
そんな才能溢れる彼女は18歳の時、USスキーチームに選ばれた。当時すでにソルトレイクシティのユタ大学の奨学金を獲得し、環境学と哲学のダブル専攻を目指していたが、同時に大会で優勝し始めた。2010年の彼女のデビューシーズンでフリースキーワールドツアーで優勝し、2011年には大学の初年度を終えるとともに、総合優勝を果たす。翌年は全米フリースキー世界ツアー、ヨーロッパツアーを2位で終え、急斜面での一貫性、独創的なラインどり、スピードと積極性のあるスキーが評価される。ビッグマウンテンスキーヤーの映像監督が求める必要な要素を兼ね備えた滑りだ。2013年にTGRのパート撮影のために初めてアラスカを訪れる。翌年TGRのAlmost Ablazeで女性初となるオープニングを飾る。2015年にはParadaise Waitsでまた女性初となるトリを飾る。積極的かつ、計算された無駄のない滑りを併せてスキー映像での主演とTGRとMSP作品への出演を続けている。
現在はアラスカのガードウッドに拠点を置き、チュガッチを開拓しながら環境問題に目を向け彼女らしい生活を送っている。