About  INSTINCT EXPLORER

例えば、クライミング。 彼らは誰よりも早く、誰よりも高く、 垂直に立つ壁を本能で登る。
例えば、冒険家。 彼らは、過酷な環境下であるにも関わらず、 まだ見ぬものを自分で見たい、
体験したいという理屈を超えた本能で身体を動かしている。

「INSTINCT EXPLORER」、 つまり本能で冒険する。 理屈ではない。
勝手に身体が動いてしまう。 そこに人らしさ、真の個性が宿る。

どこであろうが、いつだろうが、誰であろうが、 平等にある“本能”。
一度、後先考えず、利益・不利益考えず、 本能に従って見るのはどうだろう?

INSTINCT EXPLORERは、そんな冒険家を応援する。

S/S INSTINCT EXPLORE TEE ショートスリーブ インスティンクトエクスプローラーティー

¥7,150 Tax In
Color :
  • Black
  • /
  • Navy
  • /
  • New Taupe
Size :
  • S
  • /
  • M
  • /
  • L
  • /
  • XL

Model Toru Nakajima

Height 180cm / wear Black size L

SEND(送る)、JAM(詰め込む)、ROUTE(道筋を決める)というクライミング用語を背面に表現したTシャツ。原料は、日本環境設計によるリサイクルポリエステル(EXPLORE SOURCE)を使用したTシャツのニットの間のような質感でスポーツにもシティにも対応。さらに無縫製の立体的なシルエットによって着心地も優れたうえ、廃棄ロスも少ない地球に優しいプロダクトとなっている。全3色展開。

INSTINCT EXPLORER

Episode 3

CHIT CHAT


中嶋 徹と本能的クライミング

1993年生まれ、長野県出身。8歳から本格的にクライミングをはじめ、国内外問わず数々の高難易度を登っている。国内で経験と実績を積み、15歳のときに単身渡英したことをきっかけに活躍の場を世界に広げている。プロクライマーとして活躍しつつも、現在は京都大学の大学院に通い、地質学研究者としての顔も持つ。

今挑戦していることはなんですか?

フィンランドにある岩に取り組んでいます。

どれぐらい大きい岩なんですか?

せいぜい4.5メートルくらいです。

4.5m? 大股で4歩の距離ですよね。

本当ちっちゃい岩で、7〜8手で登りきれてしまう岩です。だけどもほとんど凹凸がなく、世界で1番難しい岩とされています。まだ登った人は1人しかいないんですよ。僕も一回チャレンジしたんですが、失敗しました。今はトレーニング中です。

ルシッドドリーミングに挑戦する中嶋さんの動画を見ましたけど、成功の裏には、膨大な失敗の量を抱えているんだなと。

ほとんど失敗ですよ。失敗の連続。その失敗の中からちょっといいと感じたところだけを抽出して、じゃあ次どうしようか……と挑戦して、また失敗。そんな繰り返しから生まれる成功です。ひたすら続けるのみです。

メンタルも強くないとダメですね。

どうやって困難を突破するのかっていうのは決まったセオリーがあるわけではありません。例えば、大会の場合は、相手が人。そうなると絶対的なものではない。相手が失敗したら、自分が勝ってしまうこともあるかもしれません。

だけどもコンペではないクライミングで相手にする岩はずっと変わらない。

はい。ずっとそこにあるものですし、岩の調子が悪いみたいなこともありません。常に厳しい。唯一変えられるのは自分自身のパフォーマンスの内容だけです。とにかく自分自身の弱さと向き合っていかないと厳しい岩には勝てないですよね。

中嶋さんのクライミングしている姿を見ると、どこか合理的に理性的に物事を考えながらクライミングしているようにも思いますが、どうですか?

僕はどちらかというと理性的でありたいなと思っている反面、自分の中の本能というか欲求に突き動かされ、リスクあるようなクライミングにも挑戦したいと思っています。

そういえば、350mある滝を命綱なしで登っていましたね。

自分の中の理性的じゃないところも、クライミングでは大事にしていきたいなと思っています。そういう意味でどちらかというと、本能寄りの活動もやっている方なんじゃないかと思います。

普段本能を抑圧されていると感じることはありますか?

一応今、科学者を志している身でもありますので、自分自身でコントロールしています。科学となると理論をどんどん積み上げていく。とにかく論理的に物事考えることが求められています。僕自身も普段はそういう人間でありたいと思っているので、感覚的な、つまり本能に近いところは基本的に抑え込んでます。

その普段の抑え込んでいる本能をアウトドアスポーツ、特にクライミングで発散するわけですね。地質学を勉強されているということで、自分が挑戦するものに対してもっと知りたいと思うのはすごいですね。

勉強は嫌いでした。だけど岩にはずっと興味を持っていたから、この道に進んだという経緯があります。自分の登っているものにまつわる、例えばこの岩はなんでここにあって、いつどこでどうやってできてみたいなストーリーが自分の中でわかると登ることに対して深みを味わえますし、めちゃくちゃ楽しいんですよね。