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        レースの外のケゴンベルグ レースの外のケゴンベルグ

        レースの外のケゴンベルグ

        オフロードを取り巻く
        より良い未来に向けた活動

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        より良い未来に向けた活動

        ケゴンベルグに限った話ではないが、大きなイベントを行うとなったとき、そこには大きなハードルがいくつもある。企画や費用面はもちろんのこと開催場所や地域の理解、社会的な責任も主催者は考えなければいけない。加えてオフロードバイクは、自然環境との問題も合わさってくるために課題は山積みだ。ケゴンベルグでは、前述した通りメインのレースのほかに、子ども向けのバイク体験イベントも行い盛況を博していた。その意図を問うと、レースを楽しむだけではない様々な課題を見据えた石戸谷さんの考えが見えた。「スポーツが世の中に存在していくには、やはり少なからず社会の役に立たないといけないんです。参加者だけが楽しいというだけだと、スポーツの影響力は内にとどまってしまう。それだと、協力してくれる人達は、『参加者を楽しませるだけに頑張らないといけないのか?』という考えになると思います。その為、僕たちはこのスポーツを通じた活動で社会に繋げて行くという考えで、今回のケゴンベルグを企画しました。メインはもちろんレースですが、子ども向けのコンテンツを用意して、二輪における安全教育を行い、巨大な砂山などの非日常な空間で子どもたちが遊べるよう提案をしました」。その甲斐があり、バイクのレースで初めてケゴンベルグが教育委員会から後援をもらうことになり、ポスターを地元の教育機関に配布することができたという展開にも繋がったようだ。レースを楽しむだけではなく、社会の役に立つことを考え動いた結果生まれたこうした波及は、オフロードバイクという一般的には理解され難い遊びを持続可能なものにしていく上で大きな成果だろう。

        そうしたこれからのオフロードバイクシーンに向けて、石戸谷さんは環境問題にも取り組んでいるという。「僕は普段、河川敷で練習することが多いのですが、河川敷は不法投棄がされやすい場所です。不法投棄が続くと、行政によってその一帯が閉鎖される。そんな状況が以前から続いています。そうなると、僕たちがバイクに乗る場所も無くなってしまうので、バイク愛好家たちで河川敷を綺麗にすることでいつまででも使えるようにする取り組みをしています。また、林業とのタイアップを進めています。日本の山林には、杉や檜が沢山植えられていますよね。それらは、材木として使うように過去植えられたものですが、切り出すのにお金がかかってしまうため放置されてしまっているんです。そうなると、土の栄養分が無くなってしまったり、土砂崩れの原因になったりと山林の多い日本に住む僕たちにとってかなり重大な問題となっています。そこで、オフロードバイクが好きな人たちを集め、間伐したり道を作ったりと林業の手伝いをする。そして、その作業した日にはその場所を走らせてもらったり、走行料金によって山の整備費用に充てるという流れを考えて今実施しています」。この林業の活動に関しては、GOLDWIN MOTORCYCLEも後援を行いオフロードと自然環境のより良い未来に向けて取り組んでいくという。「GOLDWIN MOTORCYCLEとは、そうした自然環境への活動に加えて、若い世代に向けての取り組みを増やしていけたらと考えています。ハードエンデューロだけでいうと2、30代のファンが多いのですが、オフロード全体で見ると4、50代がメインです。若い方にももっとオフロードの魅力を知ってもらうことで、これから先も盛り上がっていくような業界作りをしていきたいと考えています」。

        新型コロナウイルスの影響で、比較的感染リスクの少ない屋外での遊びを求めアウトドアブームが起きている。そんな中で、通勤やキャンプに繋げやすいバイクに触れる人も多くなった。オフロードバイクに関しても例に漏れず、車体やギアの品薄状態が続くほどの業界の盛り上がりはとても喜ばしいことだ。しかし、それによってこれまで大切に守ってきたルールやマナーを守らない人が増え、バイクを楽しむ場所が減ってしまうという問題も隣り合わせにある。「維持するのは大変だけど、無くなるのは一瞬」と石戸谷さんも話すように、バイクを楽しむだけではなく持続可能な業界にしていくために、業界やライダー全員で意識することが大切である。石戸谷さんはじめ、クロスミッションやGOLDWIN MOTORCYCLEはそのようなあらゆる課題に向き合い、モーターサイクル全体のステージアップに繋がるよう、これからも道なき道を走り続ける。

        GOLDWIN MOTORCYCLE ブースでは、ギアの展示やリサイクルBOXの設置に加え、ケゴンベルグ出場ライダーに今後販売予定のウエアを着用してもらい、走行テストを行うなどアスリートとの取り組みを実施した。

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